戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第十四話 斎藤中尉!!サッカーも書いてみた!!その三
「義母も」
「義母、いい言葉ですね」
「聞いているだけで幻想を抱きます」
「うちは実母ですけれど」
「正直お袋と、なんて思えないです」
殆どの人間がそうだ、だがフランス書院では実母もある。そうした嗜好の持ち主もいるということだ。ただし漫画であるが飛龍乱先生はいい。
「まあ実姉なら」
「あと妹、兄嫁とか」
「叔母もいいですよね」
「フランス書院のシチュエーションですと」
「そうですね、しかしフランス書院はやはり義母です」
何気にだ、伊藤はフランス書院の官能の世界に詳しい。それで二人にも大人の女、それも人妻としてアドバイスするのだ。
「義母と息子です」
「確かにかなり多いですよね、その設定」
「義母が出て来ることが」
「大体人妻もの多いですけれど、あそこ」
「義母が目立ちますね」
「私もそう思います、ただ現実はです」
その夢の設定はというのだ。
「そうしたお話はありません」
「フランス書院も幻想ですね」
「あくまでそうなんですね」
「現実にああしたお話が満ちていれば」
「ちょっと怖いですね」
「洒落になっていませんね」
二人も考えてみて言うのだった、実際にそうした義母と息子が世間に多くいればだ。そんな世の中だと思うとだ。
「人妻なら絶対不倫してて」
「あまつさえ調教されてて」
「姉と妹も」
「そして兄嫁と義弟も」
「実際は人は性欲のみで生きていません」
確かに人間の欲の中でも重要なことの一つだがだ。
「食欲や金銭欲、睡眠欲と」
「他にもですよね」
「一杯ありますからね、欲も」
二人も言うのだった。
「それでそっちだけを考えてる人とか」
「いないですよね」
「山文京伝先生の女性にまでなると最早麻薬です」
麻薬中毒患者と変わらなくなってしまっているというのだ。
「若しくはアルコール依存症か」
「ですよね、あの人の漫画に出て来る女の人って」
「もう麻薬中毒みたいな感じになりますよね」
「あそこまでなったら」
「もう人間終わりですよ」
「麻薬中毒の末路は廃人です」
そうなってしまう、そして人間として完全に終わってしまうのだ。74
「ですからあしたことに溺れて」
「山文京伝先生の漫画に出て来る女の人も」
「やがては」
「みやびつづる先生でも艶々先生も同じです」
この人達のキャラクターもというのだ。
「溺れ、中毒になっては」
「麻薬と同じですか」
「それで最期は」
「溺れれば同じです」
これは麻薬にしても酒にしても他のことについても同じだというのだ。性欲についても。
「やがては破滅します」
「酒と女は仇っていいますけれど」
「本当なんですね」
「破滅に至るんですね」
「過ぎると」
「そうです、溺れてはならないのです」
このことは絶対にとだ、伊藤は言うのだった。
「ですからお二人も」
「色にはですか」
「溺れるな」
「はい」
まさにというのだ。
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