とにかく集めて
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第二章
「いいわね」
「わかってるさ、仕事だからな」
「全部手に入れてね」
「それじゃあな」
「今からお願い出来るかしら」
アンナは真剣な目で見据えたままゲルマンにまた言った。
「すぐに」
「今すぐにか」
「そう、出来るだけ早く」
「期限は急ぐのか?」
「急がないけれど出来る限り早く作りたいの」
だからだというのだ。
「そういうことだから」
「それでか」
「ええ、今すぐはじめてね」
「出来るだけ早く集めてか」
「作りたいから、いいわね」
「わかったぜ、じゃあ全部集めてくるな」
「キメラも倒してね」
このことを言うことも忘れなかった。
「倒さないといけないのはこいつだけだけど」
「わかってるさ、やっつけて羽根持って来るな」
「その他のものもね」
「全部わかってるからな」
ゲルマンはアンナに笑顔で応えた、そしてだった。
彼はすぐにアンナから活動費用を貰ってすぐに旅に出た、そしてまずは教会で聖水をもらったのだった。
自分達がいる町の教会で神父から聖水を貰ってだ、彼は神父に笑顔で礼を言った。
「有り難うな」
「うむ、聖水か」
「アンナの奴が新しい薬作るらしくてな」
「それでなのか」
「聖水がその材料でな」
それで、というのだ。
「貰ったんだよ」
「そういうことか」
「で、他の集めるものはな」
ここでだ。ゲルマンは必要なものを書いたメモを出して読みあげた。神父はその全てを聞いてから彼に言った。
「うむ、それならだ」
「それなら?」
「デマード山に行くといい」
「デマード山か」
ゲルマンもその山の名を言った。
「あそこか」
「そう、あの山にはキメラもいてだ」
そしてというのだ。
「他のものもあるし海辺だ」
「真珠も手に入るんだな」
「怖いのはキメラだけだな」
「そうだな、あいつを倒せればな」
それこそとだ、ゲルマンも言うのだった。
「後は摘んだり拾ったりすればいいからな」
「キメラは倒せるな」
「正面から戦ってもな」
それでもだとだ、ゲルマンは神父に答えた。
「俺なら勝てる」
「強いからな、貴方は」
「それなりにだけれどな、ドラゴン位なら無理にしても」
「キメラならか」
「勝てる、じゃあ行って来る」
「それでも気をつけてな」
神父はゲルマンにこう注意もした。
「相手が相手だ」
「キメラはキメラだからな」
「油断は出来ないからな」
「わかっているさ、じゃあな」
「行って来る」
ゲルマンは神父に笑って応えてだ、その山に向かった。
山は緑豊かで様々な花もあった、ゲルマンはそこで花を摘みそしてだった。
キメラと闘った、キメラは炎の息を吐きつつ獅子と山羊と竜の頭、そして蛇の尾を以て鳥の翼で飛びそうしてだった。
ゲルマンに襲い掛かる、ゲルマンはその手に持っているダガーでだった。
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