ガンダムビルドファイターズ ~try hope~
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ガンプラバトル!レディ…ゴー! 前編
そうして試合当日、ムウさんの車に乗って夢弓学園に向かっている。
俺は右後ろ、シノは隣、トウイはムウさんの隣にいる。運転はもちろんムウさんだ。
が、しかし一つ問題が起きている。
「おいトウイ。吐くなよ?絶対吐くなよ? 」
トウイが車酔いになっている。乗って五分で酔うとか、お前車にどんだけ弱いんだよ!
「大丈夫? 」
「トウイ。あと少しで着くから我慢しろよな」
「へ、平気です………これでも、車酔いで吐いたことは、ウプッ。ないから大丈夫…」
説得力皆無だぞおい。
そんなやり取りをしながら走っている事十分後に、夢弓学園に着いた。
「着いたか………おいトウイ。いつものように復活しろ」
壁にもたれ掛かっているトウイに話しかける。吐きはしなかったはものを、これでは使い物にならない。
「おいおい………本当に大丈夫か?今にも死にそうだぞ」
「だ、大丈夫ですよ。試合までには回復させるんで………」
「しっかりしてよね。まったく」
ため息をつきながら呆れている。本当にしっかりしろよな。
「とりあえず移動するか。ムウさん、場所ってどこに行けばいいんですか? 」
「確か、顧問の先生が迎えに来てくれる筈だ。それまではここに待機」
「わかりました」
「り、了解………」
「お前は回復に専念してろ」
そうこうしているうちに、学校側から顧問とおぼしき人がこちらに来た。
「すいません。遅くなってしまい申し訳ありません。ガンプラバトル部顧問のヤマダです。今日はよろしくお願いします」
「いえいえ。我々も今来たばかりなので気になさらず。俺はムウです。よろしくお願いします」
握手を交わし、早速案内してくれる。
「おら行くぞ。しっかりしろ」
「回復率七割。あと三分で完全に回復いたします」
「どこの機械だよ」
ーーー--
「ではこちらの部屋です。今日はBチームが相手なので、せいぜい頑張ってください」
「Bチーム? 」
「どういう事ですか? 」
「レギュラーメンバーだけ試合ばっかじゃあ、部員の皆に不公平なので。それで今日はBチームにやらせようと思ったんですよ」
「なるほど、そういうことでしたか。ちゃんと部員全員のことを考えていたんですね」
「ええ。改めて今日はよろしくお願いします」
お辞儀して去っていくヤマダ顧問を見送ると、ムウさんがこちらに振り向いてきた。
よく見るとコミカミがピクピクしているように見えるなぁ…。
「おいお前ら。これは顧問からの命令だ。…………夢弓をかんぷなきままに叩きのめせ! 」
「了解。ずいぶんとナメられているいるようだしね」
ずいぶんと癪にさわったようだ。まあ、あの『せいぜい頑張ってください(笑)』はムカついたからわかるけど。
「おいトウイ、起きろ。復活したろ? 」
「うん。バッチリ。酔いもとれた」
なら準備はOKだな。
「トウイ、シノ。殺るぞ」
「「了解! 」」
こうして、初めての死合…じゃなくて試合ののろしが上がった。
ーーー--
「相手は新設高のところらしいぜ」
「何ていったっけかな………たしかてんのかわ学園だったけ? 」
「いや違う違うって!たしか天之川学園だぜ」
「でも出来たばっかのところだから、ろくにバトれる奴とかいんのか? 」
「いねぇと思うぜ?仮に出来たとしても、絶対に俺達には勝てないっての!! 」
「まあそうかもな 。伊達に夢弓学園バトル部じゃないから」
「「「ハッハッハッハッ!! 」」」
ダアァン!!!
突如、バトルシステムが置いてある場所の扉が勢いよく開かれた。
「やっぱりナメられているね。まぁ、新設高校って設定は今初めて明かされた事だから、読者が混乱しても仕方ない」
「でも、いくらなんでもバカにし過ぎじゃないかしら?ねぇ…」
「おいトウイ、何だぁ?このバカみたいな三下達は? 」
俺達がいきなり現れたことで、バトル相手と思わしき三人が驚いている。
さて、もうひとつ牽制をかけよう。
「トウイ」
「了解」
トウイが先に一歩出て、バトルシステムに向かいながら
「ヒロヤ君。ダメだよそんなこと言っちゃ。三下でも、物語には必要な、立派な三下って役なんだから」
可哀想な目で夢弓メンバーを見るトウイだった。
「んだとぉゴラァ! 」
「三下はお前たちだろぉが! 」
「やんのか!? 」
トウイの言葉を聞いて、上手い具合に釣れた。
演出ご苦労!後は任せろ。
「やるもなにも、これからやるんだろ?ガンプラバトルを」
バトルシステムにつき、ガンプラを取り出した。
「はっ!いいさ!お前たちのガンプラをぶち壊せばいいだけの話だったか!やるぞお前ら! 」
「ボソッ。汚い罵り合いね………」
ーーー--
『Please Set Your GPベース』
『Beginning plavsky particle』
『Dispersal』
『Damage level B』
『Field Resort』
フィールドは荒野だ。
『Please Set Your GUNPLA』
俺達三人は自分のガンプラを台座に置いた。
『BATTLE START』
「ハルカゼ トウイ!フィルマメントフリーダム! 」
「トオサカ シノ。V2バレットスナイパー! 」
「サオトメ ヒロヤ、ケルサスガンダム! 」
「チームトライホープ!出ます! 」
「行きます! 」
「出る! 」
フィールドに出ると、すぐに敵機を発見した。
相手はバンシィ(NT-D)、バンシィ・ノルン(NT-D)、そして、FAユニコーンガンダム(Uモード)だ。
「UCシリーズか………壮観だなぁ」
「そんなのはどうでもいい。で、シノ。ここから狙撃で落とせるか? 」
「確実に落とすんだったら、もう少し近づかないと無理ね」
「じゃあ、まずは牽制で狙撃。その後シノは援護にまわれ。んで、俺が突っ込むからトウイは何とか上手い具合にやれ」
「僕に対して指示がてきとうだなぁ。まぁいいけど。じゃあシノさん。よろしく」
「了解」
そう言うとシノは、相手にライフルを構え引き金を引いた。
「行くぞ!トウイ!シノ! 」
ケルサスガンダムから羽を出し、速度を上げて敵に突っ込む。
「「「落ちろ雑魚がぁ!!」」」
狙撃を避けた相手は、ユニコーンからはミサイルやらビームガトリングを撃って、バンシィ組はビームマグナムで撃ってきた。てかお前ら口調が悪い。
「さて、やるか」
ビームマグナム二発とミサイルを避けて、まずはバンシィ・ノルンを狙った。
ビームガトリングがこちらに撃たれていたので、ビームサーベルを引き抜き、当たりそうになる弾だけを弾いて進んだ。
「ビームガトリングを弾いてる!?この量をかよ!? 」
「少しはやるようだな、だけどまだまだ! 」
「まずはお前だ! 」
マシンガンでバンシィ・ノルンを狙い打つも、アームドアーマーDEでふさがれてしまう。
「隙だらけだ! 」
バンシィがアームドアーマーVNをこちらに振りかざそうとするが、横からの攻撃の介入でバンシィの腕が吹き飛ばされた。
「甘い甘い! 」
トウイがハンドガンでバンシィの腕を吹き飛ばしたらしい。
ソードに切り替えて、バンシィに斬りかかる。
ユニコーンは後退して、ミサイル、バズーカ、ビームガトリングを連射してくる。
「っと!さすがに多いな」
回避行動をとりながらぼやくと、バンシィ・ノルンは俺にビーム・ジュッテで斬りかかってきたのを防ぎ、後ろに下がる。
「さて、俺もちゃんとやらなきゃな」
マシンガンをバンシィ・ノルンに撃ちながら、ユニコーンからの射撃を回避する。そして、近くまでいきビームサーベルで斬りかかるも、これもアームドアーマーDEでふさがれてしまった。
「この距離なら! 」
マシンガンを、シールドに押し当てながら連射した。すると、マシンガンとシールドは破壊し、守りがなくなったところを素早く切り裂いた。
「くっそがぁぁ!! 」
「まずは一機」
「まだだぁ! 」
バンシィ・ノルンを撃破すると、ユニコーンがミサイル・バズーカ系の武装をパージしてこちらにビームガトリングを連射してくる。
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