俺の名はシャルル・フェニックス
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恋愛と不死鳥
一誠がロリと一緒に仲睦まじく帰るという犯罪染みた光景を目の当たりにしてショートした3人を再起動させた後は普通に帰宅した。
帰る家は、一々冥界の我が家に帰るのも面倒なので、人間界用の少し大きめの一軒家だ。
帰宅すると部屋にヒッキーになる束と軽く運動してる千冬とどんよりとした雰囲気の理子が既に帰宅してた。
「恋、少し相手を頼めるか?」
と千冬のスカウトにコクッと恋が頷き、連れていかれた。
たぶん地下に作った何もない広い部屋で模擬戦かなんかでもするのだろう。
白雪は夕飯の準備のためキッチンへ。
手持ち無沙汰となった俺は白音を膝の上にのせてイチャイチャすることにした。
「にゃあ……シャル兄様ぁ……」
小さくて抱き締めやすい白音の体を抱き締める。
甘い女の子な匂いが鼻腔を擽る。
流石に夕方から本番はしないがイチャイチャくらいしてもよかろうて。
「どうしたー?そんな蕩けた顔して」
にやっにやっと悪どい笑みをして問いかけると白音は顔を真っ赤にして少し俯いた。
「……にゃぁ……」
「白音はエッチな娘だなぁ」
白音の肩に顎をのせてより体を密着させる。
ぴくっ、と白音の体が反応してドキッドキッと白音の心臓の音が伝わってくる。
「白音ばっかりはずるいにゃん♪」
背後からそう声が聞こえ、むにゅぅっとした感覚と左耳が温かくて湿ったものに包まれる感覚が。
「お帰り黒歌」
普段から大人な色香を漂わせ駒王学園男子生徒に『イケナイ妄想』をさせてる妖艶な保健体育教師こと塔城白音の姉、塔城黒歌である。
「はぁはぁひは」
とりあえず耳から口話してから喋ろうぜ?
ふむ、これが姉妹サンド。しっかり挟まれております。
それにしても黒歌と白音って姉妹って感じがするよな。外見だけ。
妹キャラってちっこいって先入観あるし、姉キャラっておっぱいでかいって先入観があるからな。
つーか、何でそんな先入観があるんだ?
自分でもわかんねぇや。
「むぅ……黒歌姉様。
シャル兄様を惑わさないでください……」
「にゃははは♪
白音だけイチャイチャするなんてズルいにゃ」
あっ、耳から口が離れた。
するのはいいんだけど、されるのはな。
あまり好きじゃないな。
何か最近束と理子と黒歌で俺に新たに性癖を追加しようとしてるらしいけど。
今回の耳の甘噛みもそれの一貫か?
「みんなーご飯でき――あーーー!?
シャルちゃんが……ず、ズルいよぉ!」
まぁ、リビングでいちゃついてれば誰かが来たら分かるのは当たり前で。
キッチンからきた白雪が涙目になりましたとさ。
まぁ、いつものことなんだけどな。
白雪のお手製夕食和食verを皆で和気藹々とオカズの取り合い(戦争)をした。
恋、束――好きな食べ物の場合は理子も――がかなり食べるのでコイツらに取られないよう確保するのはかなり大変。
一応は残してくれるんだが、そこはやっぱり男子高校生。
俺もかなり食うわけで。
いつもオカズ戦争が勃発する。
一応、我が家のお母さん(白雪)と我が家の――学校でも――風紀委員(千冬)が同じ食卓を囲むのであまりはっちゃけすぎると(白雪に対しての)罪悪感と(千冬の)物理攻撃がくるので水面下だけでの戦争だけどな。
そんなこんなで夕食も終わり、順番に風呂を済ませた。
まぁ、たまに一緒に入ることもあるが、家には8人も住んでるわけで。
風呂場プレイするほど長く入ってられないってのが実情である。
それにそういうのは珍しさというかあまりしないからこそ興奮するってのが持論であるためそうそうはしない。
「ねえ、ちょっといいかにゃ?」
ガシガシと濡れた髪の毛をタオルで拭いていると風呂上がりのラフな藍色の浴衣を着た黒歌が話しかけてきた。
「堕天使の件か?」
そう訊くと少し驚いた顔をして、何だ知ってるのか、とつまらなさそうな顔をした。
「ええ。誠菜と一誠に接触があったって使い魔から連絡が来たわ。
誠菜は同姓の友達、一誠には彼女として接触してきたにゃん」
誠菜には同姓の友達としてか……
まぁ、誠菜に異性で接近するのは不可能に近い。
恥ずかしがり屋で中学の頃男子生徒にいじめられかけたから、俺と一誠と父親以外の男には反射的に拒絶反応示すからな。
そう考えると堕天使も二人について少しは調べてるらしいな。
でも、いくら同姓とはいえ、誠菜が友達になろうとするのか……?
アイツは恥ずかしがり屋だぞ?
初対面で友達になれるほど社交性というか"外側"に対する反応はよくないと思うんだが……
「誠菜のこと不思議かにゃ?」
勿体振ったようにというか完全に勿体振ってやがる。
ニヤニヤと笑ってやがるからな。
「ああ」
「んー教えてあげてもいいんだけどにゃ~
ご褒美が欲しいにゃぁ~」
うわぁ、悪どい。
コイツ本当に猫か?
狐かなんかの間違いじゃね?
「了解。できる限りのことはするさ」
「じゃあ、疲れたから癒して欲しいのよねー
布団でぬくぬくとねー」
一緒に寝ろとな。
「了解。今夜は一緒に寝ようぜ?」
「うふふっ、期待してるにゃん♪」
今夜はリビングの件があるから羨ましいと思った白雪か物足りないと思った白音が来るかなと思ってたんだが。
まぁ、仕方ない。
早い者勝ちということで、明日あたりフォローをいれておこう。
「誠菜に関しては悪どい方法とったわね。
悪魔祓いに強姦させようとしたところを救出。
手際が良すぎて使い魔の介入が間に合わなかったわ」
嫌悪感に顔を歪め、苦い声で黒歌は言った。
うわぉ、悪どい。
流石堕ちるだけのことはあるな。
一誠の方も一誠の性欲……もとい、純粋さにつけこんでるからなぁ。
悪魔より悪魔らしいんじゃないか?
態々抹殺対象と仲良くなってから殺すのだから。
元天使でも堕ちるとそこまで堕ちるんだな。
「それで、日曜に遊びに行くそうよ。これは変態の方も同じみたいね」
つまりはそこで殺される可能性が大なわけか。
つーか、一誠、大人な保健体育の授業をして欲しいって言ってた黒歌にまで変態って言われてんぞ。
「んー、日曜は監視だな。
黒歌、学校の仕事は?」
「駄目ね。他の先生に仕事押しつけられちゃったし」
となると、動けるのは俺、千冬、恋、理子か。
白雪は家事があるし、束はアレでも働いてるからなぁ。
家の収入の半分は束の稼ぎだからなぁ。
つーか、貴族でもかなり裕福な方の俺と同額より少し多い額を稼ぐ束に脱帽するわ。
流石チート。
「なるほど。ドンマイ。
んじゃ、誠菜の方は恋、千冬に頼むか。
一誠の方は俺と理子だな」
戦力的にこんなもんだろ。
それに一誠の方の堕天使。
見た感じアイツ、絶対上級堕天使だ。
それもリアスより上くらいの力量の。
恋、千冬なら一人でも勝てるレベルだが、万が一もあるからな。
俺が出張る。
「りょーかい。それじゃあ日曜の分まで今夜は癒して貰うにゃん♪
先布団入ってるから来てねー」
「おう。後で行く」
さってと、どうなるんかねー?
まぁ、そんときになりゃ、分かるか。
明日の学校の用意を終わらせて黒歌の部屋に行くと、白音がいた。
どうやら、「黒歌姉様ばっかはズルいです」とのことで。
まぁ、仲良く3人で寝ましたとさ。
姉妹丼は絶品でした。
後書き
因みに18禁表現はなるべく抑えてお送りしております。
あと追記しておくならば眷属はハーレム要因ですよ?
それが誰であろうが、どんな反応をとっていようが。
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