千年の魂.
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第二シーズン〜時空大冒険〜
第六章 【Douglas of the attack】
第十話 《古びた記憶-中編-》
前書き
千魂ターイム‼︎
ネタ切れ・・・物事の話題が尽きること、、、、
迅「いやっ!おかしいだろ今回の【千魂タイム】‼︎
これで許されるとでも思ってんのか⁉︎作者‼︎」
いいんだよv(^_^v)♪
クリーンだよwww
迅「いや!良くねぇし!
しかも、クリーンなのは、テメェの発想だわっ‼︎
情報提供で、ネタ切れ堂々とアピールしてんじゃねぇよ!
あからさま(clean)すぎるだろ!」
風刹「恨んでいると思うからさ、あいつらが俺のことを」
貫は、理解が出来なかった
貫「そりゃ、どう言うことだ?
普通に考えて、恨むってのは、ぶっ飛んでるだろ」
風刹は、悲しい目で言った
風刹「俺は、あいつらの師匠だった、しかし、ある日突然別れることになった、それまで、俺は、あいつらに全てのことを隠してきたんだ、よかったら、聞いてくれるか俺の、俺らの過去の話を、そして、伝えてほしい」
そう言って、風刹は、過去のことを話し出した
*
〜〜〜〜1925年〜〜〜〜
あれは、丁度、《第一次世界大戦》が終わったくらいのことだった
この俺、封昼 刹火、本名、風刹 瑆は、31歳にして兵長に任命される事になった
偉いおっさん「封昼 刹火!この者を、兵長に任命する!」
今は、俺、風刹の前で偉いおっさんが騒い------もとい、俺を兵長に任命している最中だ
だが、俺は、ダルいと言うか、そもそも、そんな気分じゃなかった、、、
『俺が、兵長に任命された』それは、つまり、俺の前任が、なんらかの形で、兵長の座を降りたということだ
そして、この軍の前副兵長の名は、風刹 瑆
そう俺だ、俺は、何故、前兵長が、兵長を辞めたのかを知っている。
それは、、、言いづらいが戦死した為だ。
第一次世界大戦で、我が軍が受けたダメージは、甚大で、一年もの間、活動を休止していたほどだ。
そして、今日、俺の兵長への就任と共に、再びこの軍も、活動を再開する。
まぁ、活動が再開すると言っても今日は、初日だ、どうせ挨拶とか会見とかが主となるだろう、、、
まぁ、そういうのは、ダルいけどキライじゃない、何故なら、格好をつけるチャンスだからだ!
まっ、この戦乱の世の中、そんなことを言ってるのは、俺だけだがな
就任式が終わり、俺は、早速、会見に向かい、精一杯、軍のアピール、及び、(自称)めちゃくちゃ格好のいい言葉を吐いた
だが、あまり、会見を聞いていた人たちの反応が良くなかったのは何故だろうか、、、
俺の気のせいなのだろうか、、、
会見も、終わり、俺にはもう一つしなければならないことがある
人間迅「おかえり!」
性にあわねぇが《ガキの子守》だ、と、言っても実の子供がいるわけじゃない、ある人から、任された大切なガキだ
人間迅「おかえり!お金ちょーだい☆」
多少、手が焼けるが、、、、、
まぁ、こいつの無邪気さにたまに、和まされることも少なくない
人間迅「どうしたの?お金☆お金☆」
本当、マジで、少しだけだがな
いや、お金と連呼している時点で無邪気とは、言えないのか?
俺は、ため息をつきながら、五歳児とは、思えない五歳児、風雅 迅を抱えて、外に連れ出す。
赤ん坊の頃から、戦闘トレーニングを、毎日欠かさず、行っているため、迅は、五歳児のくせに50メートル走を九秒で走り、高さ1メートルの高跳びを難なくこなす
しかし、教育的なことをしようと思っても、勉強など全くと言っていいほどしてこなかった俺には、全く教えることが出来ない、、、
できれば、頭の方も鍛えたいのだが、、、
そう考えながら、俺は、迅を地面におろし、サンドバッグを構える
風刹「来いっ迅」
俺の言葉に反応し、迅は、その小さな身体を軽くはねさせて起き上がり、俺の持つサンドバッグに蹴りを一撃入れた
まだ五歳児の蹴りとだけあって、重い攻撃では無いが、そこそこの体重がつけば、型は、バッチリだから、なかなか腕の立つ人材になる
『そうすれば、お前が、俺の守れなかったものを守ってくれるよな』
迅は、さっきから俺の名前を呼んでいない
少しわけがあって、教えることが出来ない為だ、公に通っている、《封昼 刹火》というのも、偽名だ
昔は、ちゃんとした本名、風刹 瑆を名乗っていたのだが、迅を預かった時、都合が悪いために偽名を作ったのだ、昔の俺、《風刹 瑆》を戦死した事にして
〜〜〜〜現在〜〜〜〜
風刹「これが、初期の頃の俺と迅だ、もちろん、迅とカインは、俺が何故、偽名を使っていたか知らない、むしろ、《封昼 刹火》を本名だと思っているはずだ」
貫は、静かに頷きながらも、たずねる
貫「カインが、まだ一切出てきて無いが、カインは、どうしたんだ?」
風刹は、立ち上がり空を見上げながら言った
風刹「カインな、、、あいつは、世話の焼けるやつだった、迅以上に、な、、、なんせ気性が荒すぎた」
〜〜〜〜1935年〜〜〜〜
封昼 刹火を名乗る俺は、41歳に、迅は、15歳になっていた
迅も、無事、俺の軍に入り、俺と迅は、長期化しつつある、南ヨーロッパの国々の戦争にケリをつけに向かっていた
その途中、俺たちの前に現れたのが、カインだった、しかし、この頃のカインに、カインというのも名前は、なかった
カイン「ここから先は、国の命令により通すことは出来ない、通りたければ、俺を倒して行け」
この頃のカインは、その腕が立つということだけで、軍の傭兵にされ、半奴隷的な扱いの中で働いていた。
半奴隷というのは、カインが、戦いの都合上、手足を鎖でつながれていないだけで、ろくに飯も与えてもらえず、名前もなく、肩に押された印の番号で管理されていたからだ
カインは、俺と迅を視界に入れるなり、問答無用に襲い掛かってきた
しかし、俺も仮にも、一軍を統率する兵長、そして、俺の一番弟子の迅
2対1の上、カインは、ろくに食事も取っていない、勝敗は明らかだった
俺と迅は、カインを難なく倒し、倒れたカインの横を通って先に進もうとした
その時、カインの口から、言葉が漏れた
カイン「何故、殺さない、、、」
その言葉に、俺と迅は、立ち止まる、迅は、俺が、目の前の傭兵に対して情けをかけたのだと思っていただろうが、それは、違う、俺、自身の為だ、俺は、もう、この戦争の間誰も殺さないと誓ったからだ
俺は、止めた足を再び進め、カインをその場において進もうとした、迅も、カインを悲しい目で見ながら、どうしようも出来ない、自分を悔やんでいた
その時、カインが、倒れながらも、ひときわ大きな声で言った
カイン「なんだよ!!
なんなんだよ!!
なんで、殺してくれねぇんだよ!!
親を失い、家を失い、自由も意志も失った!!
そんな中俺は、、、俺は、ずっと、ずっと、待ってたってのによ!!俺より強え奴が俺を殺してくれるのを!!
嫌なんだよ!!こんな世界!」
その言葉に、迅は、少し腹が立った、まるで、自分だけが不幸だと言っているように聞こえたからだ
迅「そんなら自分で死ねよ!
わざわざ、他人の手を汚す必要なんて------」
その言葉を断ち切るようにカインが叫ぶ
カイン「無理だった!!何度もそんなことしようとしたが、途中で怖くなった!」
今度は、迅が、叫んだ
迅「そんなら、俺がやってやるよ!」
そう言って迅が剣をもってカインに飛びかかる
カインは、目を瞑る
ガキィィン!!
短く高い、金属音が響く
風刹が、迅とカインの間に立ち、迅の剣を受け止めている
そして、カインの方を向いて風刹は、言った
風刹「死ぬことを怖いという奴に、死ぬ権利は無い、死ぬのが怖いってことは、まだ、この世に希望を見るからだろ?
それなら、むしろ、お前には、生きる義務がある」
そこで、言葉を少し切ってカインに背を向ける
風刹「付いて来い、煌めく希望を見せてやる」
風刹は、そう言って歩き出す、迅もそれに続く、、、、そして、カインも、ゆっくり立ち上がり、少し悩んだが、少し顔を明るくして、薄く笑った後、風刹の後を追った
西ヨーロッパでの戦争が終わりを告げたのは、この日から3日後のことだった、、、、
〜〜〜〜現在〜〜〜〜
カイン「これが、俺と兵長との出会いだ、、、
そして、この名前をつけたのも兵長だ」
迅も静かに頷いている
空音も、そのことには、頷くが、一つ疑問がある
空音「でも、なんで、風刹は、そんな、二人を救うようなことをしたのに、自分の正体を隠したんだろう、、、普通なら、飛びついて喜ぶはずなのに、、、」
その言葉に、迅とカインは、言葉を詰まらせる
〜〜〜〜現在-ダグラスツリー天辺-〜〜〜〜
貫「でも、何故、正体を隠したんだ?」
風刹は、暗い顔で頷いた
風刹「ここからは、あいつらも、知らねぇ話だ、俺が、何故、正体を隠すのか」
迅&風刹「迅[俺]の親を殺したのが、俺[兵長]だからだ、そして、、、」
カイン&風刹「俺[兵長]は、カイン[俺]を一人にしたからだ」
風刹「まずカインに関しては、ある日突然、俺を連れ去りにきたやつに、俺が連れて行かれそうになった
その時、迅とカインが、それを阻止しようとしたのだが、、、結果、それは、失敗し、実力を見込まれた、迅は、俺とともに連れ去られ、カインは、無力だと判断され、その場に放置され、一人になったからだ
その時、俺が、全くの抵抗をしなかったからだろう」
風刹は、尚暗い顔で言う
風刹「そして、迅だ、、、こちらに関しては、カイン以上に俺を恨んでいると思う、、、なんせ、あいつの実の親《日向雅 迅》を殺したのは、俺だからな、、、、」
後書き
to be continued...
次回、《古びた記憶-中編.act2-》
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