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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第6章 無限時計編
  無限時計と融合!?

「へぇ・・・へぇ・・・たく。
 ずいぶんと、ぶっ壊したはずなんだけどなぁ・・・。」

そう言ったのはグレイだった。
魔法で鎖を壊してはいるが、数が多すぎるのであった。


「ウォーレン、状況はどうなっている?」

こちら、エルザの方では、コブラを倒した後、ウォーレンに今の状況を確認をしていた。





「鎖がまだ半分以上残っている!みんな、急いでくれ!!!」

ウォーレンは外に出て、周りの鎖を確認し、念話をする。
近くにはウェンディがいるが、かなり疲れている。

「ダメだ、時間がかかりすぎる・・・。」

「それでも、1本ずつ、確実に切断するしかないわ。」

ウェンディの言葉にシャルルがそう言う。

「こんな時、コージがいれば・・・」

「今は無理よ。本物のコージは無限時計の防衛機能のせいで、
 近寄る事ができないのよ。歯車を持ってる限り。」

ミントの言葉にシャルルはそう言う。

「・・・あっ!」

「どうしたの?」

「大司教さんに聞かなきゃいけない事あるじゃん!!」

「っ!!歯車ね!!!」

「私、聞いてくる!!!」

「頼むわ!!!!」

ミントは急いで、大司教がいた部屋に行くのだった。




































一方・・・


「うおおおおおおおおっ!!!!」

ナツさんはブレイン二世に殴りかかるが、
ブレイン二世は黒く緑色のオーラのようなモノを出し、攻撃をかわし、



ドン!!


「っ!!!」

さらにナツさんを攻撃をした。

「あと少し。」


ドン!ドン!


「ぐぅ!!」

黒く緑のオーラは地面に向かって攻撃し、ナツさんはそれを防ぐ。

「ダーク・ブーメラン!」

「おーっととと!!!」

俺はクロドアに向かって、闇で作ったブーメランを投げる。
しかしクロドアはうまくかわす。

「あともう少しです。」

「ああ。あと少しで、父上の意志は果たされる!」

クロドアとブレイン二世はそう言う。

「ダメぇ!お姫様!!目を覚まして!!!!」

ココさんはルーシィさんを吸収しようとしているオレンジ色の球体を
叩きルーシィさんに言うが、反応はなかった。

「ナツ!コージ!このままだとルーシィが!!!!」

「くそ!消えたりはさせねえぞ!!!待ってろよ、ルーシィ!!!!」

ナツさんは大声でそう言う。

「(早く何とかしないと・・・!!!!)」

俺は心の中で焦っていた。このままでは・・・!!!!

「う・・・う・・・。」

「立てるか?」

エルフマンさんが、ロメオの所に来て、そう尋ねた。

「ミッシェルが・・・」

「ああ。」

どうやらエルフマンさんも、ミッシェルさんの事を知ったようですね。

「だが(おとこ)なら、やることをやってから泣くべし!」

「わかっている!!」

「(ロメオ・・・・・・。)」

俺はロメオの方を少し見て、ブレイン二世とクロドアの方をすぐに見る。

「起きてよう・・・。」

ココさんは悲しいそうに言う。

「鎖の切断は進んでいるのに、どうしてさ!?」

「これじゃあ間に合わねえ!」

「兎に角、六魔を倒す!!」

「加勢するぜ、2人共!!!」

「しゃあ!!!!」

2人は俺達に加勢しようとする。

「クロアド。」

「お任せくださいまし。」

クロドアは2人の方へ行く。

「ダーウィング!!!」

「させるか!!!!」

ダーウィングを発動させる前に、俺は右腕に闇の巨手で捕まえようとした。

「おおっとぉ!!!」

だか捕まえるに逃げられた。

「邪魔はさせませんよぉ!!!ここでリアルナイトメアの餌食になるといい!!!!」

クロドアはそう言う。

「お前らはその棒切れ、へし折ってくれ。
 俺はこいつのニヤけた面をブッ飛ばす!!」

「フッ。」

「行くよ、2人共!!!」

「おっしゃぁ!!!!」

「燃えてきた!!!!」

「うおおおおおおおおっ!!!!」

絶対に終わらせてやる!!!!






































一方・・・


「くそ、妖精女王(ティターニア)・・・・・・何故、止めを刺さなかった?」

エルザの攻撃によって下に落ちたコブラは、落下した衝撃で動けなかった。
さらにその場所は、大きなクレーターになっていた。

「!聞こえる・・・誰だ、そこにいるのは?」

コブラは誰かがいるのに気づき、声をかける。

「はぁ・・・はぁ・・・。」

コブラの目に見えたのはキナナであった。



























一方、ナツ達は・・・


「貴様の炎は、永遠に私を焼く事はない。」

ブレイン二世は魔法で、ナツの炎を曲げたのだった。

「やがて、貴様の魔力は尽きる!」

ブレイン二世はナツの炎を自分の魔法で出した黒く緑のオーラに纏わせて、
そのまま攻撃をした。


ドォン!!!!


「ああ、そうかい。」

黒く緑のオーラは地面に刺さるかのように攻撃をしてきたが、ナツはうまくかわした。

「何でもかんでも、曲げて逃げやがって。どんだけビビりなんだテメエは!」

ナツはそう言う。

「何とでも罵るがいい。忌み嫌い、そして恐れ、敬え。
 私が大いなる犠牲を払って得たこの魔力!父上と同等の魔力をな!!」

「犠牲だあ?」

「無の世界の住人となれ火竜(サラマンダー)!」

ブレイン二世はそう言うと、構え、両手に緑色のオーラを出す。

「ジェネシス・ゼロ!!!!」

「!?」



「ダーク・スパイラル!!!!」

「ほいっと!!!」

俺のダーク・スパイラルを簡単にかわすクロドア。

(おとこ)ぉぉぉぉっ!!!」

「あーらよっとぉ!!」

エルフマンさんの攻撃を、ぐるぐる回るように腕に巻き付いて、かわした。

「このぉぉっ!!!」

「あ、ほい!ほい!!」

ロメオが飛ばした炎をジャンプしてかわした。

「さっきから攻撃が当たらねえ!」

「何か、体が少し重く感じる気がする・・・!」

「どうやら、こいつの魔法がすでに発動しているみたいだ。」

「ええそうですとも!しかも、私はさらに強くなりました!!
 この7年、わたくしクロドアで、魔杖の悪魔、
 ダーウィングは魔力だけでなく、相手の肉体能力全て下げております!!
 ま、それでも、ブレイン二世様に影響が出ないようにしておりますが。」

クロドアはそう説明をした。

「(成程、ナツさんの方は影響を受けていないってことか。)」

俺は心の中でそう思い、ナツさんの方を見る。
ブレイン二世の魔法をかわして、少し話をしているようだが・・・・・・

「!!?」

ブレイン二世の魔力が・・・何かやばいぞ!!!!

「ジェネシス・ゼロ!!!!」

ブレイン二世は両手の緑色のオーラを合わせた。

「開け、死国の門!!!!」

そこで見たのは、黒いオーラかと思えば、人のような姿をしていた。

「オオオオオッ・・・!!!」

「アアアアアッ・・・!!!」

「ウ、オオオオッ・・・!!!」

叫び声のようなモノが聞こえてくる・・・!!!!

「(そうとうやばいぞ!!!!)」

「無の旅人よ、そのものの魂を!記憶を!存在を食い尽くせ!!!!」

ブレイン二世の言葉に、人の姿をしたモノはナツさんに襲い掛かて来た!

「消えろ!!ゼロの名のもとに!!!!」

「のわあああぁっ!!?わあああああっ!!!!」

「「ナツ(兄)!!!!」」

「くっそぉ!!!」

「行かせませんよ。」

俺達がナツさんの元へ行こうとするが、クロドアが邪魔をする。
ナツさんはかわす事ができず、飲み込まれてしまった。

「仲の良いことだ。貴様は闇の中に捕われ、小娘は出口のない時間の中に・・・。」

「大変だよぉー!!」

「お姫様が・・・・・・!!!!!」

ハッピーとココさんの方を見ると、ルーシィさんも飲み込まれてしまったのだった!



































一方、ミントの方は・・・



「・・・・・・・・・・・・迷った!!!!!」

どうやれ迷ってしまったようである。

「どっちだったっけ?」


















コージ達の方では・・・


『くっそ、どうなってんだぁ!?ナツとの念話が、途切れちまったあ!!!!』

「どうなってるも、何も!」

「ナツが消えちまったぁ!!!」

「消えたというより、飲み込まれているんですよ!!」

ウォーレンさんが念話で訪ねてきたので、俺達はそう言う。

「小僧の存在は闇の中に食い尽くされ、消滅するのだ!!」

クロドアがそう言う。

「闇なら、俺が食ってやる!!!」

俺は急いでいこうとするが・・・


ドドーン!!


「おっとっ!!!」

ブレイン二世が邪魔をしてきた。

「させぬ。貴様は分身とはいえ厄介だからな。」

「野郎!!!」

「奴はもうじき消える。炎のドラゴンの魔導士は消えてなくなるのだ。」














「ざっけんなぁぁぁっ!!!」

ナツさんの大声が聞こえたのだった。

「ルーシィを、ミッシェルを、泣かせやがって!!!!」

どうやら、まだ消えていないようだ。


















「ミッシェルに、謝りなさいよ!!!ナツを、返しなさいよぉ!!!!!」

今度はルーシィさんの声が聞こえた!

「うわあああ!?何ですか一体!!?」

「眩しいよぉ・・・!」

ルーシィさんを取り込んだオレンジ色の球体が光出したのだった。

「今のは・・・!」

「ルーシィの声。」

ロメオとエルフマンさんも聞こえていたようだ。

「何だこれは・・・!?」

「?」

ブレイン二世の様子がおかしい・・・?

「Rシステム、だと・・・!?」

「?」

一体何を言ってるんだ・・・?

「いや違う・・・これは、リアルナイトメア!!?」

「!?」

どういう事だ・・・!?

「しまった!小娘か・・・。1つの刻印だけでは、完全に支配下におけないのか!?」

驚くブレイン二世。

「まずい・・・このままだと、防衛システムまでもが・・・」

「!」

俺はその言葉を聞き逃さなかった。

「本体に連絡だ・・・!!!!」










































「よっしゃぁぁぁっ!!!」

分身から連絡が来た!無限城へ入れる!!!

「今行きます!!!!」

俺はすぐに無限城へ向かった。






















「うおおおおおおおおっ!!!!」


バリバリ・・・ドォーーーーーーーーン!!!


「ナツさん!!!」

ナツさんは闇から脱出したようであった。

「聞こえたぞ!ルーシィ!!!!!」


ドォーン!!


ナツさんはそのままブレイン二世を殴った。

「どうなっているの?」

「ルーシィだよ!無限時計を利用して、リアルナイトメアをかけたんだ!!」

ココさんの理解できない状況にハッピーがそう言う。

「なーにが犠牲だ?下らねえ!」

「魔法は心だと言う。捨てる思いが大きければ大きいほど、得る力は強大だ!」

ナツさんとブレイン二世は片手に魔力をためて、いつでも攻撃できる準備をした。

「クロドア!貴様はあそこへ行け!!!!」

「かしこまりました!!ではそこの雑魚2人と分身、さいならぁ~!!!!」

クロドアは全速力で逃げていくように行った。

「貴様!!!それでも(おとこ)かぁ!!!」

「棒だよ・・・。」

「正式には杖だけどな・・・では、後を頼みます!!」


ボォン!!


「消えた・・・!!」


































「よっと!!!!」

俺は無限城の1番上に到着し、中に入った。

「ん!?」

突然、持っていた歯車が光出した。


ピィィィィ!


光りは細くなり、まっすぐになった。

「・・・まさか・・・!」

俺は察した。この光りの先に、何かある可能性が・・・!

「行くぜ!!!!」

俺は(エーラ)を出し、光の先へ行った。






























「ここか・・・?」

ついた場所は多くの歯車がある部屋であった。

「・・・ん!?」

俺は歯車がまだ光り出して、その先を見た。
歯車の形の空いた穴があった。光りはそこを示していた。

「あそこにこいつを置けば・・・!!」

「ふ・・・しかしそれはあなた自身がどうなるかわかりませんよ?」

「!!!」

俺は後ろを向いた。クロドアがいた。

「まさかこんな事になってしまうとは・・・・・・。」

「お前達の野望もここまでだな!!!」

「まだだ。まだ終わらない!!!!」

クロドアは姿を変えた。それは7年前と戦った時の同じ悪魔の姿に・・・。

「ニルヴァーナ以来だな・・・。」

「あれから7年!!!私はこの計画を待っていたのだ!!!
 だが、まさか無限城を小娘に乗っ取られてしまうことになるとは・・・!!!!」

「乗っ取られた・・・?」

一体どういう意味だ・・・?


『あたしがいなくなっちゃったって何?』
         
「!?」

『ちょっとちょっと!まさかこれって・・・いやーな予感がぁ・・・。』

「ルーシィさん!?」

声が聞こえるけど・・・何か変だぞ・・・。

「ありゃまぁ、もう融合してしまいましたかぁ。」

「融合!?まさか・・・」

「この無限城全体が、あの小娘の体そのもののようなものでぇ~す!」

「ええええぇぇ・・・。」

『イィィィィヤァァァァッ!!!酷過ぎる・・・・・・。』

何か哀れだ・・・・・・。

「さーってぇ、そんな話が終わったので・・・」





























「消えてくださいな!!!!」

「!!!!」


ドォーン!!!!


クロドアの攻撃を俺はかわした。

「(あの歯車を使えば小娘は確かに無事に戻るが・・・そのかわり・・・)」

「ダーク・ブーメラン!!!」


ズゥーーーン!!!ドォーン!!


クロドアは俺の放ったダーク・ブーメランをかわす。

「(小僧・・・貴様には、絶望が襲い掛かるやもしれんぞぉ?)
 まぁ、いい・・・さあ!この私、クロドアで魔杖ダーウィング!!
 今度こそあなたをここで倒しますよ!!!!」

「また倒してやるよ。お前を!!!!」

まさかまたダーウィング(コイツ)と戦うことになるとは・・・だが、負けはしない!!!! 
 

 
後書き
どうも、白鋼です!無限時計編なんですが・・・予定よりまだ続く可能性が出てしまいました。
前に、あと3、4話で終わると書いてしまいましたが、申し訳ございませんでした。
次回はアニメの原作をブレイクします。次回もお楽しみに~!! 
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