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猫の憂鬱

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第2章
  ―5―

額から海苔を剥がした加納は以降一切喋らず、秀一は当然、誰の目も見ようとしなかった。話し掛けた人間を無差別に刺しそうである。
其処に、純白の猫を抱いた八雲が現れ、能面兄ちゃん機嫌悪いなぁ、と頭を撫でた。
馬鹿野郎、機嫌(それ)に触れてはいけないし、(そこ)にも触ってはいけない、と皆思ったが、八雲の抱く猫を見た加納は頭に乗る八雲の手に眉を歪ませ、猫の手を握った。
「今日は、コタちゃん。」
「まー。」
「良かったなぁ、コタ。馨ちゃん居てたなぁ。」
八雲と行動を共にする猫、名前は小虎太郎(こたろう)と云うのだが(ここたろうでは無い)、人間には理解し難い、加納を気に入っているのだ。
そして此の二人、何時の間にか親密な関係になっており、宗一でさえ知らない、龍太郎が教えろと何度云っても教えなかった八雲の電話番号を知っているのだ、然もメールアドレス迄。
互いの呼び方も、本の数日前に会ったばかりなのに、ねえ八雲君、ねえ馨ちゃん、である。
気味悪い事此の上無く、狂言を見ている気分だった。
加納の交友関係に全く興味無い課長は綿棒で耳掃除をし乍ら聞き流し、誰が一番最初に説明するんだ、と椅子に座った。
「じゃあ俺から。」
八雲からファイル受け取った秀一がホワイトボードに向き、ファイルの中から一枚写真を取った。
「和臣、此れ何に見える。」
「葉っぱ。」
「植物名を答えて欲しいんだが。」
「そんなの俺知らない。」
椿と牡丹の違いも判らない男に何を期待して居るんだ、と何故か偉そうである。
「緑の葉っぱ。」
「葉っぱは大体緑だな、葉緑体が死滅しない限り。」
(よもぎ)だよ、其れは。」
「へぇ、此れ蓬なんだ。課長物知り。」
興味無さそうに木島は答え、秀一はもう一枚写真を見せた。
「致死量凡そ二ミリグラムのアルカロイド系アコニチン、自然植物界最強の猛毒を持つ、此の美しい青紫の植物名を答えなさい。」
秀一の手から写真を取った課長は、冗談だろう、何でそんな物が出て来るんだ、と呟いた。
「課長は主席で通過です。次に続きたい生徒は。」
「はい。」
「はい、フレンチポテト君。猫は置きなさい。」
「お断りします。」
丸めたファイルを耳に当てた秀一は人差し指を動かし、猫を抱いた侭近付いた加納はトリカブトと答えを云った。
「……チッ…、御見事だ、伊達に禿げてない。次。」
「はい!」
「はい。ええと君は誰だ。」
五十嵐(いがらし)です!イノさんの犬です!」
「はい五十嵐君。」
「済みません、俺も良いですか。小野田(おのだ)です。本郷さんの犬です!」
そんな自己紹介するんじゃない、と飼い主の龍太郎と井上は思った。此れで外したら恥ずかしい所の騒ぎでは無い。
席の遠い五十嵐と小野田に近付いた秀一は其々から答えを聞き、小野田は正解したのだが、五十嵐には、違う、此れはムスカリじゃない、と首を振った。
井上、赤っ恥である。
「似てますよ!」
「萼片は似てるかも知らんが、葉が全然違う。ムスカリの葉は睡蓮や桔梗みたくシュッとしてる。」
「ええ、嘘ぉ…、似てるよね?」
「済みません、博士。此奴馬鹿なんです。」
「大丈夫、何と無く判ってた。飼い主、答えなさい。」
「え…?」
火の粉が飛んだ井上は五十嵐を睨み、寄ったファイルに口を近付け、トリカブトと答えた。
「何故だ、飼い主は賢いのに。」
「御免なさい、イノさん…」
「しょうがねぇ、五十嵐だもん。」
「本郷君は、判るよな?」
ファイルで首を叩く秀一を見上げた龍太郎は、飼い主は馬鹿かも知れませんが、と前置きした。
「トリカブト…?」
「エクセレーーント!エレ・キ・テーール!」
素晴らしい、御見事だ本郷さん、と秀一は両腕を広げ、ホワイトボードに戻った。
「アイアム ジーニアス!」
ホワイトボードに写真を貼り付けた秀一は叫び、誰だこんな変人世に放ったの、嗚呼其処の天才外科医だった、と木島は無言で傍観した。
「此の女の死因は、呼吸困難に依る窒息死ではあるが、原因は首に絡まるネクタイじゃない。先生。」
「はいよ。」
秀一に代わり、今度は宗一が流れるようにホワイトボードにマーカーを流し、首元の写真を貼った。
「彼女の食道には胃液逆流の痕跡がある。首を吊った場合、大概此の痕跡は見られるが、彼女のは死後のものでは無く、存命時に起きている。此れに依り気道が塞がれ、窒息したと見られる。トリカブトの毒、アコニチンは摂取してから二十分程で中毒症状が出る。此のアコニチンは青酸カリ…シアン化カリウムと毒性、致死量、即効性、共に酷似する猛毒だが、生憎解毒剤が無い。胃を洗浄し、心拍や呼吸に異常を起こしていたら人工呼吸機と強心剤を投与する。死亡率が集中するのは、摂取してから一時間乃至六時間。然し、二十四時間以上アコニチンの猛毒に耐えれば生存出来る。」
咥え煙草でホワイトボードに文字を書き流す宗一は、一旦呼吸を置き、短くなった煙草を目に止まった課長の珈琲カップに捨てた。ニコチンと灰が染み込んだカップを持った課長は、今にも泣きそうな顔で辺りを見渡した。当然宗一は気に留めず、新しく煙草を咥えた。
「長谷川。」
「アコニチンの中毒症状は、摂取してから二十分程で口に痺れを感じる。此れが、第一症状だ。初期症状では、のぼせ、顔面紅潮、目眩、四肢の痺れ、胃や食道に強烈な熱さを感じる。そして中期に酩酊状態が見られ、末期症状で、チアノーゼ、瞳孔散大、体温低下、血圧低下、不整脈、呼吸麻痺を起こし、処置が行われなかった場合死に至る。」
「アコニチンでの死亡理由の大半は、心室性不整脈だ。アコニチンは心筋細胞のナトリウムチャネルの活性化を引き起こし、後は判るな、此れに依り、房室ブロック、頸脈、心室頸拍、凡ゆる場所で不正脈が起きる。そして此の場合。」
書く場所が無い、と身体を引き、もう消すよ、ええな、誰かにノート見せて貰え、とイレーザーを動かした。
「宗、此処は大学じゃない。ナトリウムチャネルなんて、誰一人判ってないぞ。其処の能面もポカンとしてる。」
「…そうなぁ、完全に講義してる気やった…、済まん。ナトリウムチャネルて判る…?」
実は全く誰も判って居らず、適当に聞き流して居た。
「神経細胞の事をナトリウムチャネルて云うのん。」
へえ、と全員ノートにメモをした。
「あー、メンドクサ。橘何処や。助手何処行った。俺の可愛い助手ちゃん何処や。」
「橘さんは最初から来てませんけど、先生ぇ。ラボで時一さんとお茶してますわ。天気がほんにええ事で、とか平安貴族みたく。雨やけど。」
「やっぱ連れて来るべきやった、用語使わんと説明すんのがこんな面倒とか知らんかった。ええと、詰まりやな、ええと。…アコニチンは、心臓及び呼吸器官に強烈なダメージを与えます!…判った?」
判りました先生、と一同答え、俺何が云いたかったんやろ、と宗一は頭を整理した。
「そ。詰まり此の女は。」
よいしょ、と宗一は椅子に立ち、秀一からタイを受け取った。其れを首に巻き、腕を伸ばした。
「此の状態。…嗚呼くそ、ほんま橘欲しいな。此の状態でアコニチン中毒を体感してた。トリカブトを摂取た常態で吊るされ、中期症状の嘔吐で窒息し…」
派手に椅子を倒した宗一は床に座り込み、此れが吊るされた状態、と説明した。
「本来なら此処で、胃の物が反動で逆流し、口や鼻から出て来る。頸部を圧迫する事で顔面は膨張し、本来なら流動する体液が、穴という穴から出て来る。眼球も飛び出すやろ。因みに下から出て来るのは、筋肉の弛緩や。頸部を圧迫する事で脳に酸素が行かず、(ここ)が死ぬ。そして指令が来なくなった筋肉は、解放される。首を締めて死ぬて、確かに窒息なんやけど、一番最初にダメージ受けるんが此処なんよ、兎に角此処なんよ。脳に酸素が行かんと人間は死ぬ、息をするにも此処から指令が無いと出来ん、心臓動かすんも此処や。」
トップが死ねば、全てが崩壊する。
課長が死んだら皆乱痴気騒ぎ起こすだろう?特に猫目の坊や、と例えを出したら課長に蹴られた。
「なんでか知らん、此の女はトリカブト食べさせられて、吊るされとる。拷問やな。アコニチンはキングオブ猛毒や、猛毒の中の猛毒や、猛毒界四天王の一人や、吃驚する位の猛毒や、其処迄毒持たんでも宜しやん、て位の猛毒や、猛毒警視総監や。尋常やない嫌悪感を全身に感じる。其れを知り乍ら、首に巻き付くネクタイの恐怖。全身痺れとるから自分で外せんのや。中毒症状で競り上がった胃の物が、顎を引いている事で気道に詰まる。呼吸困難に陥り、脳に酸素が行かなくなる。結果、意識剥奪になり……、力の無くなった身体は椅子を倒す。ほんで、絶命する。犯人は、えげつないサディストや。下手したら、其の様見とったかもな。」
「見乍ら自慰の一つでもしてたかも知れない。…気が合いそうだ。」
「其の可能性は高いな。えげつないサディストやもの、死ぬ迄ずっと、見てたかもな。」
「プレイ中の不慮の事故、で済ませられたら良かったんだけどな。けど其れじゃ済まされない、なんせ殺意が胃の中にある。」
「えげつないサディスト、か。」
カップを洗った課長は新しく珈琲を淹れ、口に付けようとしたが、喉乾いた、と全て宗一に飲まれた。怒号を飲み込むように課長は目と口を結び、絞り出すように唸った。
「犯人は、宗じゃないのか…?ん…?」
歯が砕けそうな程噛み締め、歯軋りを繰り返した。
「は、何で。そんなら貴方でしょう。」
「誰がえげつないサディストだって…、誰が。」
「珈琲カップ持って歯軋り繰り返してる、三つ編みの貴方。貴方程サディストな男、そう居らんと思うの。」
「じゃ、井上だ。俺以上のサディストだぞ。私は真性ですと、プレート掲げて歩いてるような男だぞ。」
「何で。俺、無関係よ。やだー、怖い。」
咥え煙草で黒目動かす井上は、浴びせられる不信感持つ視線に、サドであるのは認めるけど、と木島を見た。
「こういうタイプのサディストは木島さんだろう?」
「は?俺、サドじゃないよ。」
「だって、課長。」
「木島は究極のマゾヒストだ。俺に虐められ喜ぶ変態。」
「ほぉら!課長が云うんだ、間違いない。」
「認めたな、よし。」
横に居る龍太郎とグータッチし、此れからは心行く迄罪悪感無く木島を虐めよう、と喉奥で笑った。加納も加納で、其の時は是非お呼び下さい、と視線を木島に流した。
「俺も喚(ヨ)ばれるぞ。」
「一人で此の量は無理だ、死んでしまう。心が。」
「良い事じゃねぇか。な、龍太。」
「イエイ。紅白の熨斗で香典持って行きます。」
「俺、井上に対して何かしたか?」
「いいや、でも。」
大事な大事な龍太郎様を虐めたから、と井上は肉厚唇を歪ませ、胃が痛い、と吊り上がる目で龍太郎は見下した。
「もう治ってるだろう?」
「いいえ、貴方が死なない限り治りません。貴方の其の邪悪さに胃が痛むんだ。」
「人を虐めるなんて最低だぜ。ですよね、課長。」
「嗚呼、最低だ。人を虐めるなんて頭がおかしいんじゃないのか、同じ人間とは思いたくない。こっちを見るな、畜生風情が。地獄に帰れ。」
其処迄云われ、龍太郎みたく胃に異常を来さない辺り、根性は頑丈なのだろうと宗一は笑いを堪え、八雲も笑って居た。
肩に猫を乗せた八雲はホワイトボードの前に立ち、全てを消すと妻の残した便箋の拡大コピーを貼り付けた。
「本郷さんが調べてくれて通り、妻は右利きや。ほんで此れが押収した日記、同じ文字を取ったやつな。先ず此の“す”な。」
二枚のコピーの下に“す”と八雲は書き、赤いマーカーに持ち直した。
「“す”の書き順は、横、そして縦。」
キャップを付けた侭ホワイトボードの文字をなぞり、キャップを外し、コピーに丸を付けた。
「此の女は行書体や草書体に似た書き方をする。横、から縦、に続く此処、に三角形が出来る。で、わいは、癖があって、同じ右利きなんやけど、横線の後、何故か払いみたく下に向くねん。此の女は線で表すと、東西南北記号の、西を右に置いた形んなる。此の方角記号は、東から始まり、西、其処から北に伸びて、南で終わる。此れは絶対や。で、わいの“す”を線で表すと、北が下に向く形になんねん。三角形が下に向く。此の女は、東、西北、南、で終わる。わいは、東、西、そして北、からの南で、北に戻る。」
何でこんな書き方なんやろ、と自分で思った。
「そして最大の特徴。此の、最初の三文字、共通してる場所。」
「はいはいはい!」
「煩い、長谷川さん。お宅には聞いてない。」
挙手をする秀一を一瞥もせず八雲は続け、青いマーカーを手にした。
「此処や、丸い場所。此の場所。」
双方のコピー、円が始まる場所を囲んだ八雲は、龍太郎を手招いた。そしてマーカーを渡し、此の三文字書いて、と云った。
「本郷さんは、左利き。其の特徴で、丸が始まる、此処、此処に圧が掛かる。“す”の場合、始まった丸は上に向かい、又其処で丸みを持ち、下に流れる。“ま”と“み”は、下から持ち上がり、左から右に向かう。此れを、右利きでは“引き”、左利きでは“押し”て言う。右利きの人間は基本、丸の部分に圧は掛からん。課長さんの文字がそうや、始まりと終わりにだけ圧が掛り、真ん中は擦れとる。丸を描くのに余分な力を要するんは、見えへん左利きだけ。ほんで本郷さんの“す”、ほんま綺麗、めっちゃ綺麗、でぇも、真ん中の此処に圧が掛かっとる。先にも言うた通り、持ち上げるからや。み、も此処、所謂“引き”の時、“押し”に変わるから、此処が濃い。此の便箋の文字。全く同じ特徴を持っとる。此の便箋の文字を書いたんは左利き、絶対や。」
俺の言葉が信じられんか?なら科学の力を見せてやろう、と八雲はファイルから十枚の書類を出した。
「此れは筆圧計測器で測った両方の文字や。」
八雲は縦に五枚づつ並べ、赤のマーカーを持ち直した。
「上から圧力を変えとる。一番下が、最大圧力箇所や。点しかないやろ。見比べてんか、完全に違うやろ。」
マーカーで囲まれた最大圧力箇所を見た龍太郎は、自分と同じだ、と頷いた。
「そぉ。左利きの人間なら此の圧の掛かり方、説明せんでも判る。始点。此処に一番圧が掛かる。何で?本郷さん。」
「押すからだ。」
「左利きの人間は、文字を押して書くと云ってもええ。又もう一つの特徴。馨ちゃん。」
「はい。」
「書いて。同じ文字、書いて。」
マーカーを受け取った加納は、ホワイトボードの余白に文字を書き、其の書き方に全員が首を傾げた。
「何だ、其の書き順。」
「そう、此の書き方。有難う、其れだけを見せたかった。」
加納の書いた文字の始点に丸を付け、酷いな、と課長は呟いた。
「本郷さんは、わい等と同じに手根を縦にして書く。だから綺麗なんやけど、馨ちゃん。此れは左利きに多く見られる書き方で、手根が上に来る。文字を囲うように手を置き、上からペンを動かす。そうせんと、横に書く時見えんからや。ほんでそんな持ち方をする奴最大の特徴。横線の始点が全て、右から始まっとる。左から右に押す、其の動きを馨ちゃんは、右から左に“引いて”るんや。依って、左側…本来なら始点である場所が上に跳ねとる。本郷さんの場合、終点が下がる。右利きは終点が上がる。そうする事で筆記体になる。」
課長書いて、と八雲はマーカーを渡し、座った儘課長は縦と横に同じ文字を書いた。
「素晴らしい、なんと言う達筆。」
素晴らしい遺書、と八雲は写真を取った。自殺する時言うて下さい、此れプリントアウトしますから、と電話を仕舞った。
「木島、書いておけ。」
「嫌だ!」
「自殺に見せてやるから。」
「模造犯!」
聞いた龍太郎は無言で書いた文字を指で消した。
「此の妻は多分、縦に書いた時、課長さんと同じ感じになる。特徴が似とる。」
便箋の拡大コピーをまじまじと見る八雲は、此れを書いた人物は模造或いは造形が得意、と龍太郎を見た。
「犯人は左利きで、クリエイティブな…サディスト?」
龍太郎の問い掛けに八雲は頷き、建築家とか、と夫の写真を白衣のポケットから出した。
「建築家は空間処理能力が凄まじく高い。頭の中で空間を計算して設計するから。」
「他には?」
「アーティスト。特に彫刻家。此れも空間処理能力が凄い。或いは模造を完全に職業にしとる人。絵画とか、コピーで無いきちんと絵の具で描かれた模造品売ってる場合あるやろ?あれにはちゃんと職人が居てんねん。売る方も買う方も偽物やて判ってるから問題無いけど。後映画とかの小道具。美術関係やな。」
後は考古学者かな、模造はお手の物やから、と肩に乗る猫の鼻を舐め、笑った。
「後もう一つ、ネクタイの結び目が逆や。」
梁と首に絡まるタイの結び目の写真を貼り付けた宗一は、此処迄徹底的に左利きの痕跡を残し、良く自殺に見せようと思ったな、と関心した。
「総合的に見て、犯人は阿保なんですね。以上。」
「此れにて授業終了。」
指を鳴らした秀一はファイルを持ち、木島の首にショックペンを当て、部屋を出た。 
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