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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生  【リメイク】

作者:stk
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原作編
  戦車道

 
戦車道、再び始めました




私、大狩梨華は戦車道がしたくなくて、此処、大洗女子学園にやって来ました。
そんな大洗でも私を追ってくるかのように戦車道の授業が導入されて、戦車道経験者の西住みほが強制的に戦車道に入れられました。
そんなみほは初心者相手に優しく接していると聞き、私を含む公立(国立)白河女子高等学校からの転校生全員が驚いたのです。
そして私は、自分の失態のせいでみんなを巻き込んで戦車道を再びやることになりました。
そんな私たちに生徒会は、

「あんた達は本隊と一緒に行動しなくて良いから、よろしく」

と言われたので、実質は裏部隊になりました。
また、生徒会以外の戦車道選択者には私たちのことは内緒と言うことで話が進められた。
そんなある日、生徒会より電話が私に
掛かってきました。


『今度の日曜日に、聖グロリアーナ女学院と練習試合をすることになった。しっかりと来るように』

河嶋先輩から電話で教えて貰い、少しであるが白河女子高で練習を行い、当日は本隊から離れて待機していた。
もちろん、自分達から出ていく気もなく、じっとしていた。
その場所は市街地の道路工事による通行止めになっている近くにある駐車場だった。

そして本隊には、応援としてもう一両来ると話していたらしいが、生徒会によると、危険に陥らない限りは助けに来ないらしい。
誰が応援なのかは判らないが、生徒会が呼んだのだからいても関係ないだろうと思っていた。
試合が始まりみほ達はたった1両で囮をやっていた。

「後少しで敵戦車が確認できるはずです」

沙織が各戦車に通信を入れた。
それを聞いた裕香は、

「梨華隊長、我らが本隊は聖グロリアーナ女学院に待ち伏せをするようですがどう思いますか?」

聖グロリアーナから逃げながら相手にバレずに逃げきるのか。
それはたしかに不可能としか言えない。
経験の濃い学校ならまだしも、始めたばかりの大洗に出来るとは考えられないね。

「大洗の戦車が待ち伏せた所で実力差があるので、結構厳しいんじゃないかな」

「どうしますか、隊長。応援に行きますか?」

確かにピンチに陥るだろうけど、ここで助けにいっては意味がない。
本当にピンチになったときまで出ていくことはトクサクデハナイはず。

「いいや、あえて行かないで、様子見をしようよ。もしかしたら勝つかも知れないから。それに今のみほの実力を見たいからね」

「了解しました」

それでも準備を欠かすのは得策ではない。

「さやねは何時でも出せるように準備しておいて」

「はい!」

「亜依は弾を装填しておいて。絵里は敵戦車が確認できたら撃っちゃって」

「「はい!」」

すると通信で、

「生き残っている戦車は私たちに着いてきてください。移動します」

一息を開けて、

「もっとこそこそ作戦を開始します!!」

と言ってきたが、梨華達は何も動かなかった。
はぁ~。
やっぱり負けたのか。
予想通りだね。

「審判に確認したところ、現在、大洗の戦車は私たちを除き4両とのことです」

「結構頑張っていますね」

被害が一両だけなのは良いことだけど、まだ始まったばかりなんだよね。
それに市街地戦なら聖グロリアーナの方が得意だろうし。

落ち着きながら話をしていると、そこに残念なお知らせが入ってきた。

「梨華隊長、大洗の戦車は残りみほたちと生徒会だけです」

生徒会が残っていたのは以外だね。
まぁ、ある程度予想通りかな。

「隊長、こちらに大洗の戦車が一両、聖グロリアーナの戦車が4両向かってきます。どうしますか?」

「私たちの事が見つかったら、攻撃開始。それ以外は、じっとしているように」

「「「「了解しました!」」」」

梨華は一つ思った。
この四人なら今残っている聖グロリアーナの戦車を倒せると。

「敵全戦車、私達に気付かず行ってしまいました」

あいつが油断してくれていて助かった。

「パンツァー・フォー。見つからないように大通りに出て待ち伏せをします」

「梨華、大通りで待ち伏せだよな。その前に一両だけでも倒しとこうぜ」

さやねに言われて、梨華も、

「亜依、弾を装填して。絵里は狙いを定めて」

二人に指示を出した。
亜依は直ぐに、

「装填完了しました」

元々装填してあったのだ!
そしてその後に絵里が、

「何時でも撃てます」

「では、撃て!」

梨華が短く言うと、絵里は引き金を引いた。
それは見事に当たり、敵戦車を一両だけを、行動不能にした。

その光景を見ていたみほたちも、聖グロリアーナも驚いていた。

「なんで此処に白河女子高がいるのです」

「隊長落ちついてください。これが大洗が言っていた応援かも知れません」

聖グロリアーナは混乱していた。
そこに生徒会の戦車が現れ、撃ったのだが、凄いことに近距離で外したのだ。
その後残りの三両に撃たれ、行動不能になった。

「あれは、国立白河女子高の戦車ですよ。良い応援が来たようですね。ってどうしたんですか?」

みほが戦車を乗り出して、白河女子高の戦車を見ていた。
するとみほが、

「間違いない。あれは梨華の戦車だよ」

みほの仲間も驚いていた。
大洗なのに白河女子高の戦車で来たのだから、無理も無いのだが、
そこに生徒会チームが突っ込んできて、撃ったのだが、近距離で外したのだ。

「麻子さん、離脱します。華さんはその際に一両撃破してください。パンツァー・フォー!」

そしてみほ達は動き出し、そして一両撃破していた。





「ふー。梨華隊長、もっと楽しみましょうよ」

楽しみたいのは山々なんだけど、

「でもみほの前では、恥をかきたくないから」

呑気に話していると、

「後ろからみほ達の戦車が出てきました」

みほたちの行動を見ていると、敵指令車両のみを残し後退していた。

「亜依、弾を装填して。絵里はみほたちがミスをしたときに備えて、発砲準備」

「「了解しました」」

その直後に大きな爆発音がした。

「装填完了しました!」
「何時でも撃てます!」

準備が出来て確認を取った。

「敵指令車両は行動不能にはなっていない。絵里、撃って!」

「了解」

最後の一発を撃った。
すると直後に、

『聖グロリアーナ女学院、全戦車、行動不能。大洗女子学園の勝利です』

大洗の勝利が告げられた。  
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