アルカナ・ファミリア~刹那の時と星空を越えた場所で~
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物語の始まり。
前書き
これはこの物語が始まる前のお話しとして書きました。(一応試し書きの様なものです)
この世は理を守ることで全てが始まり、
理がなければきっと何もかもが規則正しく並んでいなかったのかもしれない。
だが人は・・・その先にある理を考えてはいけない。
真実(もうひとつの世界)を・・・視てしまったら。
この世に理想を求めるとき、それはこの世の崩壊を意味する。
選ばれしタロッコの導きがこの世の崩壊を招く大きな原因の種になることなど
誰もが思わなかっただろう。
この力を使わない限り・・・・
*
「んぅーーー!!」
「リベルタまだ眠いの?もうお昼だよ?」
「ふぁぁー。」と大きくあくびをして船の上で体を伸ばしているのは明るいエメラルド色をした
瞳を持ち左に持つカットラスが海賊を思わせる。金髪で着くずしているジャケットにはオレンジのネクタイが
その隙間を覗かせる。
「だって今日は絶好のシエスタ日和だぜ?こういうときはゆーっくり船で過ごすのがいいだろー。」
「だからってダンテに頼まれた荷物、まだ運んでないでしょ?」
赤毛の少女はあくびをする少年に釘をさす。
こちらは腰に2本の短剣を巻き、短いと言わんばかりのスカートをはいている。
「お嬢は何もしないのか?」
「先に荷物を運んでからそういう事言ってよね」
「だってどっかの誰かさんが・・「俺は今日、迎えの船を案内しなければならない!!荷物はお前達に任せよう!!」
とか無駄な事ばっかり言うんだもん!!あー。俺だって行きたかったのにーっ!!」
「でも今日、夜にちゃんと会えるんだしいいと思うけどなぁ」
「お嬢は船へのロマンがないからそういうこと言えんだよー。再び冒険から帰ってくる少女を迎える一隻の大きな船・・・
そこには愛するファミリーが笑顔で迎える・・・少女はただ、その迎えに目を輝かせるのであった・・・
くぅー行きたかったー!!!!」
「なにを馬鹿な事を言ってサボっているんだ。この馬鹿。」
「・・・んだとぉー!!この頭カチカチのひよこ豆!!!!」
「僕を・・・ひよこ豆と呼ぶなっ!!」
「ノヴァ、どうしたの?」
船の上からリベルタが見下ろしてみている青の髪の少年は”ひよこ豆”と言われて今にも腰の日本刀を抜きそうな
勢いだった。
「フェル、ルカがお前を呼んでいた。なんでもパーティのお菓子の準備を手伝って欲しいそうだ。」
視線はかなり上だったのか少し背伸びをした状態でフェリチータに語りかける。
「あー。そういえばすっかり忘れてた!」
隣にいたリベルタは「ルカ・・かわいそう。」とつぶやくのである。
「今日のパーティは絶対だからとルカは警備中の僕に依頼してきたんだが・・・」
「ごめん・・ダンテに荷物を整理を任されて・・今すぐ行くから!」
船からすぐにフェリチータが降りようとすると。
「おいっ!!!ま・・・まさか俺・・・1人なの!?」
「当たり前だ。同じ諜報部が剣のセリエに仕事を任せるなど無責任にもほどがあるだろ。」
「ごめんねリベルタ。すぐ戻ってくるから!」
フェリチータは船から降りると一目散に館の方へと走っていった。
「ところでリベルタ。今日なのか?」
「あぁ。なんでもマンマが伝書鳩を送って連絡したらしい」
「さすがマンマだ。・・・しかしあいつは変わらずめんどくさい奴だな。」
「いいんじゃん!ノノカは元からあれだし」
「まぁな。同感だ」
するとノヴァは話しを中断し町の方へ歩き始める。
「どっか行くのか?」
「僕は一応巡回中だ。仕事を放棄してるどっかのバカと一緒にいるとこっちまでバカになるからな。」
ノヴァは「うっさいんだよ!!このひよこ豆ぇぇ!!!」という悲鳴を聞き流しその場を後にする。
後書き
なんか中途半端ですいません。
次はこの続きとして始めます^^
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