Fate/staynight/the/crossovermoment
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禁書目録
前書き
前回の続きです。
感想が聞きたいのでコメント下さい!
『クラス拡張』予め決められた『クラス』を無効化、別の『クラス』を創り出す魔術だ。元々、決められた『クラス』の英霊のみ参加を許された『聖杯戦争』は地味だ。『セイバー』『アーチャー』『ランサー』『キャスター』『バーサーカー』『アサシン』『ライダー』?
狭すぎる。聖杯戦争を維持する為の配慮?必要ないね。聖杯戦争は『神』の余興だよ♪娯楽を優先♪
『クラス拡張』でルールを破った『魔術師』?
最高だね♪聖杯戦争のルールを無視する心意気は見事!ルール違反で退場する程の禁忌だけど『僕』が許すよ♪
『霊呪』を宿した『人間』達は大抵ルールを護って聖杯戦争に挑む。ルールを護る事は良い事だ。
でも・・・・ルールを護れば弱者は聖杯戦争で生き残れない。『弱者』は知恵に頼れ。『強者』は自身の力を磨け。聖杯戦争は『人間』達を歓迎する(笑)
聖杯戦争実行委員 鴉 羅沙羅♪
聖杯戦争に参加する者全員に送信された伝言?は異様な物で異国の地で特訓を重ねる 士郎&『セイバー』は特訓を一時中断、日本に帰国する準備を整える。
「今回の聖杯戦争・・・・無茶苦茶だ」
独り言で呟いた言葉だ。ホテルの一室で俺は帰国の準備に手を頭は今回の聖杯戦争のルール変更に悩ました。『霊呪』は今回の聖杯戦争が始まる前に入手した情報で確認してる。今回の聖杯戦争は選ばれず自分で色々と『下準備』を行えば聖杯戦争に参加する為のパスは誰でも入手可能だ。魔術師以外でも人間でも動物でもね。俺が一番に頭を悩ますのは『クラス拡張』今迄の聖杯戦争で決められた『クラス』以外の英霊を召喚する禁忌魔術だ。今回の聖杯戦争実行委員?以前の聖杯戦争でも似た奴は居たが・・・今回の奴は巫山戯た馬鹿と断定出来るな。
「飛行機の便は・・・・2日後」
知人の超金持ちに無理を言って頼んだ結果、日本行の便の特別便に乗って日本に帰る事になった。普通の飛行機で良いと言ったんだが彼女は普通を知らない彼女に何を言っても無駄だった。感謝するが出来れば普通に普通の飛行機で普通に空の旅を満喫したい。
「士郎、ただいま」
「ああ、お帰り」
買物袋を両手に持った『セイバー』が帰って来た。私服姿のセイバーは一言で言うと可愛い。口に出せない言葉に恥ずかしさを感じながら準備に集中する。当分に必要な食料と医療器具を一色を鞄に財布と宝石は改造した鞄に。
「宝石・・・ですか?」
意外そうな表情でセイバーは宝石を見る。
「士郎は宝石に興味が有るのですか?」
「別に興味は無いよ。
でも・・外国に出向く時は必要なんだ」
「?」
宝石は一部の外国者に必要な物だ。日本は比較的に安全な国で何度かの旅で気付いたが外国に出向くと金が盗まれる。頻繁に危険な国では1日で何度、脅迫された事か~金寄越せ!金寄越せ!!聞き飽きる程聞いた言葉が懐かしい。知恵を絞って出した結論は対抗する打開策は・・・・簡単だ。金を宝石に換金すればOKだ。普通、この方法は無意味なんだが魔術師は大丈夫♪宝石に幻覚魔術を掛ける。魔術内容は他人が俺の所持する宝石を見ても石と勘違いするで完璧!以前、アメリカの奥地に修行で出向いた時、安い宿に泊まり何日が過ごした。すると予想もしない出来事が連続!!財布の中身が綺麗に抜き取られてたり。鞄に大事に大事に収納していたパスポートが行方不明で絶叫したり・・・要するに外国は危険だ。危険が故に日本では味わえない日々を満喫出来る訳だが・・日本の安定な日々が懐かしく感じられる。自分の身は自分で守る。言葉の意味が深く実感出来る日々は嫌いじゃない。
「荷物の準備は・・・OKかな」
必要な物は全て鞄に収めた。他に必要な物は?
「そうだ。
セイバーの服」
「私の・・・服・・ですか?」
自分の服を見て言う。普段の騎士姿のセイバーでも俺は構わないが世間はセイバーの服装を許さない。
適当に女性用の服を買ってセイバーに着てもらったが一着だけでは流石にキツイよな。
「時間も余ってる。
近場のショッピングモールで適当に時間を潰しつつ・・セイバーの服を買うか」
「服・・・私の・・服・・ですか」
「?」
「私の為に服・・・服・・服」
セイバーの顔が赤くなった。
「取り敢えず・・・行くか?」
「・・・はい・・・」
表情が見えない。アホ毛が右に左に左右に揺れ・・・照れてる?女の子らしい仕草で可愛いな。
部屋の鍵をホテルマンに預け俺達は外に出た。外の景色は蒼く独特な風景、日本では見る事は出来ない景色は外国ならではの風景だ。違う国の醍醐味と言える風景干渉は違う国に出向く度に俺の心を躍らせる。
「肌寒い」
中途半端な温度だ。上着を着ると暑いが上着を着ないと寒い。歩けば自然と体温が上がるが上がる迄の時間が妙に寒い。セイバーは中途半端な寒さに慣れてるのか普通に歩いてる。
「慣れかな」
旅を繰り返すと解るが寒い地方に慣れると熱い地方は余計、熱く感じる。逆でも言えるが熱い地方に慣れると寒い地方は余計に寒く感じる。中途半端な温度は日本で対応したが中途半端故に熱い寒いに耐えられない。
「服・・・服・・士郎が・・私の為に」
ブツブツとブツブツと聞こえる。今、話し掛けるのは得策じゃないな。
「『霊呪』を宿す『マスター』達に告げる」
声が聞こえる。心に直接、届く声は続ける。
「聖杯戦争参加者の数が一向に減らない。
君達は生き残る事に囚われ・・聖杯戦争を聖杯を拒んでいる!」
声の主は多分、以前『霊呪』に伝言を送信した『聖杯戦争実行委員』だと思われる。
「故に我々は君達に枷を与える!
月が満月 月が形を失う前に『マスター』の首を聖杯に捧げよ!」
全ての『マスター』に命令系を兼ね備えた通達が与えられた。殆どの『マスター』達は巫山戯るな!と喚く。
が、一部の『マスター』は大義名分を得た。最高の笑を災厄の笑を零す。
「時間内迄に『マスター』の首を聖杯に捧げない場合・・・聖杯戦争を強制的に辞退させる!
反論は聞かないよ♪君達に拒否権は無い♪聖杯戦争に血を捧ぐんだ♪願望に囚われ汚れた血でね(笑)」
声の主の口調が・・・挑発的に変わった。聖杯戦争実行委員?聖杯に血を捧げる?意味不明だ。今回の聖杯戦争は狂ってる。元々、狂ってるが更に狂った聖杯戦争を誰が予想出来ただろうか?仕組まれた聖杯戦争の主導権は誰が握てるのか?興味を抱くが・・・少年は切り捨てた。
別に聖杯戦争が仕組まれた聖杯戦争でも・・・構わない。聖杯に生贄を捧げる?構わない。他人を傷付ける?構わない。聖杯戦争は再び『セイバー』を召喚する為の『セイバー』に会う為の建前だ。勝敗は二の次だ。『セイバー』を現世に世界に今に留められれば構わない。約束を果たす・・・約束を遂行する。俺の望んだ結末を迎える為に・・・俺は仕組まれた聖杯戦争に参加した。
「着いた・・・」
変な事を考えてると時間の流れが早いな。以前の俺が考えない以前の俺が望まない結末をオレハ望んでる。今の俺は前の俺は結局、何を求めて進んだのか?結論は出ない。
「士郎?」
「え、ああ、すまん。
入るか」
顔に出てたか?余計な心配をセイバーに掛けたくない。俺は無理やりに笑顔を作る。
久しぶりにショッピングモールに来たが意外と日本と変わらないな。並んでる商品、経営してる店は日本に比べ多いが普通に見て日本と大差ない。安心感が持てる空間、懐かしい空間は日本の空間を思い出させる。
「結構、広いな」
「服・・・服・・・私の・・・服」
独り言だよね?適当に歩けば収まると思うけど・・・出来れば元のセイバーに戻ってほしい。
てっ?ちょっと待てよ?・・・このシュチュエーションは・・・デートじゃねぇか!!!
ヤバイ、自分の顔が赤くなるのが解る!心臓の音が聞こえる!!
「さ、さ、さ、て・・・服屋は」
落ち着け!平常心を保て!!俺は何歳だ!18歳だ!子供じゃないんだ!!
高まる鼓動が収まらない。逆に跳ね上がってる!?周囲の音が聞こえない。自分の心臓の音が大き過ぎて他の音をかき消してる!歩けば落ち着く歩けば落ち着く!暗示を掛け再び足を前に出す。
「つ、つ、つ、着いたな」
「ええ・・・・・」
緊張が収まらない。緊張が俺の思考回路を支配する。店内に足を踏み入れ適当に適当に適当に服を見る。すると店内の看板が目に入った。内容は『男性客、お断り!カップルはOK!』え?嘘?
店員は俺達をカップルと判断してるのか!?確かに男女二人で確かに間柄的に言えば・・・当てはまる・・かも知れないが!俺の心臓は更に鼓動を早めた。マトモな状況判断が出来ない。思考回路は完全停止、俺・・・なんで服屋に居るの?
「綺麗な彼女さん。
ですね(笑)」
女性店員が俺に話し掛ける。セイバーは服選びに夢中で気付いてない。タイミングを見計らって声を掛けたのか?
「え、あ、その」
「私が彼女さんに似合う服を選びましょうか?」
ニッコリと笑顔で女性店員は言う。
「お、お願いします」
女性店員はOKと頷きセイバーに話し掛ける。すると突然、セイバーの顔が更に赤くアホ毛が激しく揺れた。何を話してんだ?顔を真っ赤にしたセイバーと笑顔で笑う女性店員と会話は続く。小声で会話してるので会話内容は不明だが会話の途中途中でセイバーの顔が赤くなったりとアホ毛が揺れたりと忙しそうだ。
「お待たせ!しました!」
最高にスマイルな女性店員は大量の服を一斉に持ってくる。用意した服を試着室の隣のテーブルに置き綺麗に並べる。色んな種類の服が沢山、女性が着る服は男に比べて多いと俺は思うが・・・目の前の服の数は異常だ。全部、試着するとして何時間掛かるんだ?
「セイバーはどの服が良いんだ?」
目の前の服をマジマジと見ているセイバーは悩んでる?悩んで当然か。急に大量の服を用意され、どれが良いなんて決められる訳ないよな。少し時間を開けてもう一度、聞こう。
「彼氏さん。彼氏さん」
女性店員は小声で俺に話し掛ける。セイバーは服選びに全神経を注いでるので女性店員が俺に話し掛けるのに気付いてない。先程、セイバーにも小声で会話してたが?今度は俺?
「彼女さん。凄〜く綺麗ですね!
しかも〜超〜可愛いですね!」
「え、あ、はい?」
「彼氏さんは彼氏さんに着て欲しい服、有りますか?」
「着て欲しい服?」
「服選びに重要なポイントです!付き合ってる男女!彼氏は彼氏にカッコ良く思われていのが当然でしょ!」
「は、はい」
気迫が凄い。
「彼女は彼氏に可愛く見せたい!
女の子は男の子に可愛く思われたい見せたい生き物なんですよ!彼氏には特に可愛く思われたい!」
小声で気迫が半端ない。でも、言ってる事に一理有る。確かに・・・セイバーにカッコ良く思われたい俺も居る。逆も考えセイバーも俺に可愛く見られたいと思ってるのか?そう考えると理解出来るが・・・難しい。
「彼氏さんが好きな服を彼女さんが着る!最高だと思いませんか!」
「最高・・・最高ですね!」
「彼女さんも服選びに迷ってるみたいです!
一緒に服を選んで彼氏さんが好きな服を勧めてみるのも有りです!」
「はい!有難う御座います!!」
早速、試す!服選びに悩むセイバーの隣で俺もセイバーが似合いそうな服を探す。
「し、士郎!」
「俺も・・・お前に似合う服を・・・探して良いか?」
突然の出現、突然の言葉にセイバーは爆発!顔がマグマの様に真っ赤に赤くアホ毛が上下左右に揺れる。返答は帰って来ないがコクリと頷く。共に服を選んでOKって事だろう。
「私のお勧めはコレです!」
突然の出現と同時に服を差し出す。差し出された服はワーピース状の服、普通のワーピースに比べるとゴツイが今の季節に合わせると最適な服だ。
「良い・・ですね」
差し出された服を見てセイバーは言った。
「試着するか?」
「一度、着てみます」
試着室のカーテンを開けセイバーは試着室に入っていた。
数分後・・・試着室のカーテンが開かれた。
「どう・・・ですか?」
似合ってる。一言で言える最高の言葉だ。騎士姿のセイバーも美しいがワーピースを着たセイバーは別格だ!清楚な感じで何より・・・・可愛い。お勧め服は最高だ!最高に似合ってる!
「凄く・・・可愛い」
思わず言葉に出た。それを聞いたセイバーは恥ずかしいのか試着室のカーテンを閉じ試着室に閉じ込もった。
「凄く・・似合ってましたね。
似合うと思いましたがあれ程の破壊力とは」
他の服を選びながら女性店員は言った。
「他にもお勧めな服は幾らか有るんですよ♪」
「オオ!!」
「可愛い子には旅をさせろ。日本の言葉ですよね!
この国には可愛い子には可愛い服を着させろと言う名言が有ります」
嘘ポイな〜でも他の服を着たセイバーも見てみたい。
「さ〜て!!
彼女さ〜ん!出てお出で!」
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