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暁の舞R

作者:shoogel
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ナンの実力

 
前書き
ナンとの戦い開始です! 

 
ナンは身長は190センチくらいで身体もかなりデカい。

右手には曲刀を持っている。

「威勢だけで掛かって来んのか?」

ナンが俺に曲刀を向けながら話す。

「ふん、威勢だけの餓鬼が調子に乗りやがって……」

「今だ!」

俺はナンがペチャクチャ喋って油断しているところを狙った。

「はぁぁぁぁ!流れ星ぃぃぃ!」

俺は地面を思いっきり蹴ってブーストを掛けた。

「な、何だと!」

ナンは突然の不意打ちで躱すことが出来ない。

「くっ………!」

「うりゃあぁぁぁ!」

ナンは流れ星を曲刀で止めに来る。

キィィィィーン!!

武器が衝突し合う音が響く。

「くぅ……!」

ナンはブーストしていた流れ星で軽く後ろに飛ばされた。

「仕留め損ねたか……」

「ほう餓鬼やるな…正直舐めてたぜ」

「ゴキブリに褒められても嬉しくないね」

「ここから本気出してやる……覚悟しとけよ」

「へっ!来いよ!」

「グランドブレイク!」

ナンは曲刀を地面に叩きつけると大地が揺れ始めた。

「な、何!?」

「俺の別名知ってるか?」

「!?」

「【大地の使い手】だ」

その瞬間、地面から無数の岩が出現し赤虎を襲う。

「くっ……!」

赤虎は岩から逃げまわるがドンドン追い詰められる。そして………

「ぐわぁぁぁぁっ!」

赤虎を岩が捕らえた。

空中に飛ばされた赤虎を更に岩が襲う。

「これで終わりだ」

ナンが空中に巨大な岩を出現させ赤虎に放つ。

「ファースト!」

「ぐあっ!」

「セカンド!」

「ぐうぅ!」

「サード!」

「がふっ!!」

ナンが出現させた岩が絶え間無く赤虎を襲う。

「さらばだ、奥義トライキルストーン!」

最後に巨大な3つの岩が赤虎を襲った。

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「呆気なかったな」

赤虎が地面に落ちてくる。

「そんな……赤虎!」

「次は嬢ちゃんか?」

渚はナンを睨んだ後赤虎に駆け寄った。

「赤虎大丈夫!?」

「………渚時間を…稼いで…くれ……」

「……………!うんわかった」

渚は赤虎に薬草を握らせるとナンの方に向かった。

「次はあたし……暁 渚が相手よ」

「ほうその構え出来るな…」

「一応暁流の7の型まで取得してるからね」

「7の型だと?お前さっきの餓鬼より強いな」

「お喋りはお終いよ、暁 渚参る!」

渚はナンに向かい走った。

「はあぁぁぁ!暁流1の型 疾風!」

「甘いぜ!ロックガード!」

ナンの前に岩が出現し疾風を止める。

「くっ!まだまだぁ!暁流2の型 桜花!」

「ツインロックガード!」

ガキン ガキンと鈍い音が響く。

「くぅ……!」

ナンの岩のガードに渚の刀が弾かれ体制を崩した。

「しまった………!」

「喰らえっ!ロックハンマー!」

「負けるかぁ!暁流3の型 真空斬(しんくうざん)!」

渚が放った真空斬は空を斬り裂き
斬り裂いたところから暴風が起きる。

「いっけぇぇぇ!!」

「ぐ、ぐあぁぁぁぁ!」

ナンのロックハンマーは真空斬が起こした暴風により粉砕した。

「……っ!やるな嬢ちゃん…」

「はぁ……はぁ………」

「だがその足じゃもう無理だな」

渚の足には岩が一つ刺さっていた。

「…………くぅ!」

「嬢ちゃんもここまでだな楽しかったぜ」

ナンが渚に向かい曲刀を振り下ろそうした時
渚は目を瞑って笑いながら呟いた。

「遅過ぎるよ赤虎……」

「な、何!?」

ナンが赤虎が倒れていた方を見ると姿が無かった。

「遅いぜ!流れ星ぃぃぃぃ!」

「後ろだと………!?」

ザシュ!と鈍い音が響いた。
だが赤虎は勢いを止める事なく
ナンが出現させていた岩を蹴り跳ね返ってくる。

「うりゃぁぁぁぁぁぁ!これが流れ星アギトだぁぁぁ!!」

ザシュ!!また鈍い音が響いた。

「ぐわぁぁぁっ!」

ナンは二度深く斬られナンの足下には血だまりが出来ていた。

「……はぁ……はぁ………やったか?」

「赤虎まだ息があるよ!」

「俺をここまで追いやるとは……不覚だ」

「くっ!まだ死なないのか!」

ナンは立ち上がり赤虎達を睨んだ。

「お前達の面は覚えた…たとえ俺が地獄に行こうが殺してやる」

ナンはそう言い残すと後ろ向きのまま倒れ、山から落ちて行った。

「………………これで良かったのか?」

「………………………………………」

「……渚…?」

「うぅぅ……………」

「大丈夫か!?凄い怪我だ……俺のせいで…」

「……赤虎のせいなんかじゃないよ…あたしが弱かった、それだけ」

「渚!今すぐガイン村に連れて行ってやるからな!それまで頑張ってくれ!」

「…………うん」

俺は渚をおんぶして急いで山を降りた。
そして山を下って20分程でガイン村に着いた。

「誰か!医者は居ませんか!怪我人が居るんです!」

「………っ!赤虎…それに暁の嬢ちゃんか!」

「アレクセイ殿!」

「嬢ちゃんの傷は深いな…、俺の泊まってる宿に来い!」

「はい!」

宿に入るとアレクセイ殿が宿屋の女将に事情を話して
女将さんから個室を貸して頂いてそこで渚の治療を始めた。

「アレクセイ殿、治癒術も使えるんですね」

「そこまで長けてはいないがな……、よし取り敢えずは大丈夫だ」

「ありがとうございます!アレクセイ殿!」

「……殿ってやめてくんないか?アレクセイで良いから、あと敬語も要らない」

「わかりました…じゃなくて、わかった」

「取り敢えずここまでの話を聞かせてくれ」

「わかった」



「そんな事があったのか…よりによってナンと出会うとは……」

「でもナンは山から落ちて行った……」

「ナンが死んだら、部下が黙っちゃいないだろう…」

「……………」

「大丈夫だ、俺がお前を鍛えてやる」

「……!アレクセイが!?」

「ああ!嬢ちゃんが回復する頃にはお前は生まれ変わる」

「生まれ……変わる……」

「ああ俺がお前を導いてやる」

「これ以上渚に負担は掛けたくない…俺生まれ変わりたい!」

「誰かを守りたいと思う奴は強くなる……お前みたいなのがな」

アレクセイは俺に手を差し伸ばし握手を交わした。 
 

 
後書き
アレクセイ「よし!特訓を開始する。まずはそこに居る女性に話し掛けろ」
赤虎「はい!………すみません!」
女性A「はい?どうしました?」
赤虎「ここからどうすればいいんだ?」
アレクセイ「住所と電話番号、メアドを聞く!」
赤虎「それってナンパじゃねぇか!」
アレクセイ「バレたか(笑)」 
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