ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
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SAO編 Start my engine in Aincrad
Chapter-7 二人の優しさ
Story7-2 深まる絆
シャオンside
俺はSEEDをフルに使ってフローラを探していた。
湖を抜け、洞窟に向かい、フローラを誘拐したであろう奴らのど真ん中に盛大に着地して辺りを見渡す。
フローラの周りに100人か……
「チッ…………蒼藍の剣閃か」
「………やられる準備は出来てるよな」
俺は睨みながら言うと後ろからピックが飛んでくる。
ガキン
それを器用に弾き返す。
「そんなんじゃ俺はやれないよ」
「それがどうした?」
リーダー格の質問を素通りしてフローラを縛るロープを切り裂く。
「あっ……」
フローラは倒れて俺に寄りかかってきた、
「ごめんな……お前を一人にして……
直ぐに終わらせるから……待っててくれ」
俺はフローラを座らせ、俺が着ていたコートを着せた。
「あ、ありがとう……」
「ハッ!数見てから戦う準備しろよ!」
「お前が勝てるわけねぇだろ!」
周りの雑魚が言う。
「1vs100? 俺にとっては…………不可能じゃない」
片手剣を対オレンジプレイヤー用にし、神速剣スキル広範囲技〔フェザースコール〕〔スピニングライド〕を連続で打ち出す。
総勢100人のオレンジのうち、80人は麻痺する。
「チッ……」
リーダー格が転移結晶を取り出す。
俺はその結晶を剣で破壊する。
「俺から逃げれると思うなよ…………俺をキレさせたことを一生後悔させてやるから」
「はっ!そんなこと出来る分けねぇだろ!」
100人のオレンジが順次に復活していく。
「悪いが……俺は自分の大切な人のためなら世界中敵にまわしてでも戦うからな。
100人ぐらいじゃなんでもねぇぞ」
空気を切り裂き、構える。
神速剣スキル広範囲技〔スピニングライド〕
神速剣スキル3連撃技〔ストライクコンボ〕
二つのスキルを交互に打ち出す。
「お前ら……幸運に思え。
二刀流、使ってやる」
連二刀流スキル広範囲技〔ラウンドサークル・スレッジ〕
連二刀流スキル12連撃技〔バスター・ライドエンド〕
「まだ俺の音楽は終わってないぜ」
連二刀流スキル10連撃技〔ツイン・ファントムレイブ〕
だいぶ減ったなー…………あと1/4ぐらい?
『くらえぇ!!』
オレンジ達が特効をしてきたが
「若いねー…………俺もまだ若いけどな」
ラウンドサークル・スレッジとスピニングライドのコンボ技で吹き飛ばす。
「……歯ごたえなかったな…………」
俺は回廊結晶を使ってオレンジ達を放り込んだ。
「さーて、あとはリーダーさんだけだぜ」
俺はリーダー格のオレンジの方へ視線を向ける。
「殺れるもんならやってみな」
「あんたの人生終わるけど」
「終わるのはお前の人生だ!!」
向かってくるリーダー格のオレンジ。
やめときゃいいのに。
「ほらよ!」
俺は剣と蹴りで強制的にリーダー格のオレンジを回廊に入れた。
場に沈黙が訪れる。
よかった……守れたんだ。
「フローラ、怪我ない? 大丈夫?」
「シャオン君……ごめんね……私のせいで…………」
「気にすんなよ。お前を一人にした俺の責任でもあるんだから」
「シャオン君…………」
「……これ、プレゼント。
きっと…………君に似合うと思う」
俺が渡したのは、知り合いに頼んでつくってもらった服〈ドレディアフラム〉
「わぁ…………可愛い」
「だろ?」
「着ていい?」
「いいよ。俺後ろ向いとくから」
メニューを操作する電子音が聞こえる。フローラの姿が楽しみだ。
「シャオン君、どうかな」
振り向いた俺の目に映ったのは、俺がプレゼントした服に身を包むフローラ。
「うん、似合うよ」
「じゃあ、シャオン君のも取りにいこうよ」
「え、まだ出来てないだろ」
「SAOだから分かんないよ?」
「…………分かった。
転移、ソーレンス!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
俺がソーレンスの街に着いたときにはもう日が暮れかけていた。
「さ、行こ行こ」
「お、おう」
知り合いの店に着き、確認してみると……早いもので
服は1時間もあればできるらしい。
受け取ったそれは蒼系統の色でカラーリングされたコート。
名前は〈シンフォニックギアコート〉
「うわぁ……カッコいいね」
「うん。今来てる他のアイテムとも合うからいいな」
「明日からはこれを着て攻略だね」
「ああ。
フローラ、そろそろ帰るか?」
「うん。じゃあね、シャオン君」
「じゃあ、またな」
Story7-2 END
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