戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十二話 上田大尉!!どうでもいいがホークスしっかりしろ!!その三
「集めていくとな」
「やっぱりコレクションになっていくよな」
「そうだよな」
「じゃあ今度はな」
「吹石一恵さんだな」
「あの人にしようぜ」
こうして次に買う写真集やDVDの対象を決めた、それを決めた時にだった。
二人に悪田部から呼び出しがかかった、それに応えてだった。
二人は悪田部の事務所に来た、その時間はというと。
「あっ、三秒ですね」
「家の玄関を出てから三秒で到着ですね」
神戸から大阪までだ。
「いや、本当に俺達の移動って速いですね」
「速くなる一方ですね」
「ワープのお陰だ」
何故二人の動きが速いのか、悪田部はこう看破した。
「全てはな」
「特撮ものの恒例のですね」
「それを使っているからですね」
「こうしてですね」
「一瞬で移動出来るんですね」
「そうだ、東映の特撮ものでは常だ」
このワープがだ。
「居場所を言わずとも来てくれと言えばな」
「すぐにですよね」
「その場に到着出来るんですよね」
「どれだけ遠くに離れていても」
「まさに一瞬で、ですよね」
「警官も呼べばだ」
これは刑事ものも同じだ。
「一瞬で来る」
「本当に急に出て来ますよね、東映の警官って」
「呼んだら自転車で三秒位で来たことありましたよ」
ゴーオンジャーで本当にあった、最初の頃に。
「おいおい、もう来たのかって」
「凄いですよね」
「ご都合主義だが身に着けるとだ」
それで、なのだ。
「展開が楽だ」
「ですね、普通に」
「一瞬で移動出来ますと」
「俺達自身も移動が楽ですし」
「有り難いですよ」
「某ネコ型ロボットのドアもだ」
あまりにも有名な道具なので名前は出さない、決して著作権が怖いとかそうした問題ではないことは断っておく。
「あのロボットの道具の中で屈指の便利さだな」
「たけ何とかとかと一緒で、ですね」
「本当に活躍してますよね」
「移動は時間と労力がかかる」
もっと言えば費用もだ、距離はそれ自体がネックになることも多い。
「だがそれが一瞬で済めばだ」
「本当に楽ですね」
「時間も労力も金も」
「全部ですね」
「苦労せずに済みますね」
「そうだ、だから君達もワープを使っているのだ」
やはり冷静に言う悪田部だった。
「何故その能力を備えたかは謎だがな」
「まあ適当に、ですよ」
「気付いたら身に着いていました」
「それこそ東映のヒーローみたいに」
「ヒーローになった瞬間に」
東映の時代劇や特撮ではヒーローはワープを使える、何故使えるかは考えてはいけないことだ。鞍馬天狗然り仮面ライダー然り。
「俺達もヒーローですから」
「ワープ出来る様になったんですかね」
「そうかもな、それでだが」
「はい、写真集とDVDですね」
「このお話ですよね」
二人の頭の中には今はこのことしかなくて言うのだった。
ページ上へ戻る