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俺の名はシャルル・フェニックス

作者:南の星
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悪魔の駒と不死鳥

11歳になった。

これで精神年齢は35だ。

そろそろ中年と呼ばれる年代になりそうだ。

体は子供精神は中年その名も不死鳥のシャルル!
笑えねぇ。

この2年基本は学校行って社会について学び休みは授業をした。

特筆すべきことと言ったら、リアスの家に遊びに行った時にたまたまサーゼクス・ルシファーと出会した。

その時、反射的に「俺と戦ってくれ!!!」と叫んでた。

サーゼクスさんは吃驚した顔をしたが、応えてくれた。

全力の本気でいって凹された。

いや、いい思い出だ。

リアスは驚いて呆れてたけどな。

ソーナの家にも行ったがセラフォール・レビアタンとは出会えなかった。

残念だ。

まぁ、そのくらいかね。

俺以外のことは、白音が俺より数週間早く悪魔の駒を貰ったリアスの眷属になった。

独り立ちってのはまだ早いけど、2年前の件から何か思うことがあったらしく、強くなろうと頑張ってる。

リアスの眷属になる際に黒歌がお姉ちゃんを捨てるのか、とマジ泣きしたが、まぁ、なんとか宥めた。

朱乃ともあった。

監視は続けていたので俺は久しぶりという感じはしなかったがな。


朱乃は会った瞬間に俺があの時の悪魔であると分かったらしく、礼を言われた。

だから、俺は礼を言われるような悪魔じゃねぇって言っておいた。

ってと、悪魔の駒を貰いに行くかね。








三時間、三時間もかかりましたよ。


駒貰うだけなんだがな……

お偉いさんの話が長いのは世の常らしい。

残り好くねぇ髪の毛燃やし尽くしてやろうかと思ったぜ。

まぁ、その後すぐに黒歌の元主のところに行き僧侶の駒と交換した。

その後白雪の所にも行き、女王の駒で転生させて連れ出した。

その時に白雪の両親に会ったが、妙に好意的だった。

感情を偽ってるわけではなかった。

あれ、星伽って神社だよな?

悪魔に友好的でいいのか?

それを白雪に聞いてみたところ……

「星伽は神社だけれど、神社じゃないの」

「はぁ……?」

余りのことに素頓狂な声をだしてしまう。

「星伽は神様を信仰してるわけじゃないの。
星伽が信仰してるのは鳳凰。
開祖様が鳳凰のお姿に感激なされて崇めるようになったのが星伽の始まり。
だから、一応神社。
それでフェニックス家ともかなり昔からの仲らしいの」

と、説明してくれた。

「だ、だから、私たちお似合いだね」

とも、のたまった。

いや、フェニックスは鳳凰とはちげぇんだが。

似てるとしたら鳥で聖鳥ってぐらいで――ああ、俺悪魔だから、聖鳥じゃねぇや。

まぁ、おう、そうだな。と空気を読んでおいた。

まぁ、かなり昔からの仲らしいので、悪魔だからって偏見がねぇのかもな。

それにしても、11歳の子供を他家に送り出していいのか、御両親。

普通は反対すると思うんだが……

星伽わけわからん。

まぁ、白雪だって小学校に通ってる身だから、ずっと俺達の方に暮らすわけじゃねぇからいいのかもしれねぇが。

それでも今から連れてくの冥界だぜ?

別の世界なんだぜ?

ちょっと友達の家に―とかじゃねぇんだぜ?

それでいいのか、御両親。


星伽家に呆れつつも、フェニックス家の別邸である我が家に帰ってきた。

そして恋と理子を転生悪魔にした。

理子は兵士の駒が3個必要だった。

神器(セイクリッド・ギア)を持っていない。

つまりは純粋な力のみで駒が3個も必要だったというのはかなり凄い。

そして恋だが、驚いたことに、戦車の駒を2個も必要とした。

駒価値10…………

流石一騎当千、鬼神の呂布。

俺も全力出さねぇと負けそうになるからなぁ……

最近、氣を覚えたらしく厄介さが以前よりも増したからなぁ……

俺が急降下攻撃を仕掛けようとしたときに黒歌は妖力と魔力の弾で恋は氣弾で対空砲火をしてきた時にはビビった。

他にも氣を込めた方天画戟は正直チビりそうになるくらいこえぇ。

とにかくこれで残りの駒は騎士が2つ、兵士が5つ。

しかも兵士の内の1つは変異の駒(ミューテーション・ピース)だ。

「んじゃ、白雪と恋と理子はちゃんと体慣らしとけよ?
悪魔になって諸々強化されてっからな」

恋はコクッといつものごとく頷いた。

「は、はい!」

緊張した趣で白雪は頷いた。

「うー!らじゃー!」

理子は気をつけの姿勢で両手でびびしっと敬礼って生でこれ見れるとは……

「余裕を持って1ヶ月。
1ヶ月後に婚約破棄のためにレーティングゲームがある」

真剣な表情で予てから推し進めていた計画を改めて伝える。

これは半年前から決められていたことだ。

親父様や相手側そして魔王であるサーゼクスさんも巻き込んでの計画。

リアスの家で面識を持ててよかった。

そうでなければすんなりとは決まらなかった。

俺はついてる。

「相手は俺を金の成る木としか思ってねぇ。
俺はそんな愛のねぇ結婚は嫌だ。
だから俺の我が儘に付き合わせて済まねぇ。
でも、俺に力を貸してくれ。
頼む」

眷属である4人に向かって頭を下げる。

俺がもし、純血でリアスのように純血を残すためという理由なら俺は受け入れてた。

フェニックス家のためであっても同様だ。

けれど、俺の足枷のためだけの、俺を飛ばせねぇためだけの婚約なんか嫌だ。

だから、俺は白紙に戻すために燃やしてやる。

「はい!シャルちゃんの為なら!
それにシャルちゃんを奪うなんて許せないもん!!」

「……恋、シャル守る」

「頼られたら断れないにゃん♪」

「くふふ。花嫁強奪ならぬ花婿強奪!なんか燃えてきますなぁー!」

「さんきゅうな……」

ホント暖けぇぜ……


 
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