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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。

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第2部
  第1話 恋敵の恋敵による恋敵の為の会議

 
前書き
角川×DMMは加賀さんor扶桑姉様に愛され過ぎて眠れなくなるCDはよ(ノシ 'ω')ノシ バンバン
と言うわけで日常編第1話です。
結構長くなりました。

やっぱ日常編は書いてて楽しいですわ(^^)
 

 
8月25日
鹿島第1024鎮守府 港内
エインヘリアル艦隊旗艦 リンドヴルム


「いたっ、いでででででッ……‼︎」
「珍しいわね、兄さんが筋肉痛だなんて」
「ああっ、骨は軋むし全身動かねぇとは……いってぇッ⁉︎」
「バーサークヘリオンの過重力機動が仇になったな。
あんなバケモノに乗ってこれで済んだのが奇跡だな」
「おもしれぇな〜〜、ほれほれ」
「や、やめろラリーッ‼︎ 身体を突くなヴァスッ‼︎」

リンドヴルムの提督執務室。
と言う名の一葉の私室で、旧知の親友達がジャレあっている。
いや、一方的なイジメだ。
そうに違いない。

事の起こりは四国を過ぎた辺りで身体が変調をきたした為だ。
夕呼の話ではバーサークヘリオンの過重力機動で全身が痛めつけられた為に、筋肉や骨、関節にダメージが蓄積され、重度の筋肉痛や関節痛を併発しているとか。
夕呼は呆れ顔で痛み止めを放り投げながら帰って行き、ラトロワ、まりも、ラリーの3人が見舞いとは名ばかりのイジメに興じているのだ。
後で覚えとけよこいつら……。

「ま、バーサークヘリオンは封印だな。
お前でこれじゃあ、他の奴が乗ったら内臓破裂じゃ済まんだろうし……」
「そうね……兄さんでこれじゃ死人が出るわね……」
「カズハでこれではバーサークヘリオンの開発は中止しかあるまい。
あんな殺人マシンには間違っても乗りたくはない」
「お前等俺をなんだと思ってやがるッ‼︎」
「変態」
「怪物」
「未来の旦那様……きゃっ///」
「畜生ッ‼︎ 神は死んだッ‼︎」

俺の絶叫を他所に、にやけ顏で身体を突きまくる3人に殺意が湧いたのは言うまでもない。


◉◉◉


一方その頃
鹿島鎮守府 艦娘寮棟

「と言う訳で緊急会議を開きます」
「加賀、いきなり過ぎて状況が読めんのだが」

鹿島鎮守府の中央棟に隣接する艦娘達が生活する二階建ての洋館、艦娘寮棟。
その二階の一角にある空母組の区画の一室に、駆逐艦から戦艦まで、様々な艦娘達が集まっていた。
部屋の主である正規空母、加賀の呼び掛けに戸惑いの声を上げる戦艦長門以下数名が同意するように頷いた。

事の起こりは、加賀を含めたリンドヴルムと護衛艦隊が四国を通過した辺り。
加賀が鹿島鎮守府からの電文を伝える為にリンドヴルムへ乗り込んだ時だった。


『一葉君、話が………』
『テートクーッ‼︎ 遊ボ〜〜ッ‼︎』
『おわッ⁉︎ ちょっ、お前なぁッ‼︎ 執務中は止めろって言っただろうが‼︎』
『話が……』
『提督、少シ良いデスか?』
『ああ、大和か。
ヲ級はとりあえず離れろッ‼︎ ……で?』
『実ハ提督の艦隊とノ演習デ少し……』
『…話…が………』
『ん?加賀姉さん、何か用?』
『………なんでもないわ』
『え、ちょ、姉さんッ⁉︎』


この時加賀は悟った。
この2隻は……危険だと。

「大体の内容は分かった。
この面子が集められたのもな」

加賀の部屋に集められた面子は、揃って顔を見合わせた。
駆逐艦組からは雷、軽巡組には球磨、多摩、木曾。
重巡組は足柄、加古、利根。
戦艦組からは伊勢、日向、扶桑、長門、金剛。
空母組から瑞鳳、加賀、千歳。
計15人……いや、15隻の艦娘達が、狭い部屋にギュウギュウ詰めになっている。
因みに司会担当の加賀は二段ベッドの上段、赤城のベッドに正座している。

部屋の中央に置かれた机の上には雷や球磨、多摩が間宮の甘味庵から今迄ギンバイしてきた保存用のお菓子が所狭しと並べられ、瑞鳳が部屋に備えられた簡素なキッチンで淹れた御茶が置かれている。
因みにギンバイとは、海軍用語で食品や日用品をかっぱらってくる事で、銀蝿と書く。

「では先ず、敵の情報を再確認しましょう」

二段ベッドの横の壁に設けられた小さな黒板に書かれた内容を、艦載機の矢で指した。

「先ず対象となる深海棲艦の3人。
その内、戦艦棲姫とル級については、当面の間は差し当たって問題はないでしょう。
問題は空母ヲ級です」
「随分仲良さそうだったわッ‼︎」
「Yes‼︎ カズハも満更でもなさそうデシタッ‼︎」
「畜生ッ‼︎」

木曾が悔しそうに胡座をかいた膝を叩いた。

「彼からすれば妹のような感覚なのでしょうが、それがいつヲ級に付け込まれるか分かったものではありません。
何か手を打たなければなりません」
「策があるのかッ⁉︎」
「あったら会議など開きません」
「だよなぁ……」

加古が勢い良く身を乗り出し、逆再生よろしく座り直した。

「天然、あざとい、妹属性……敵ながら完璧過ぎる」

日向の的確な分析に皆が溜息を吐く。

「その完璧な相手に挑む以上、此方も無策で挑む訳には行きません。
……扶桑さん、何か策はありませんか」
「……そうね…」

加賀の発言に全員が息を呑む。
何故ならこの2人、鎮守府内では割と仲が悪いのだ。
本来は会話する様な仲でも無いのだが、こと一葉の事になると互いが互いを牽制し合う。
いつも出会う度に健かに売り言葉に買い言葉で火花を散らしている。
加賀は先に扶桑の策を出させて先手を取ろうとしている。
長門や伊勢は加賀の考えを見抜き、巻き添えを喰う事はない…と、静かに扶桑の言葉を待った。

扶桑も加賀の考えを見抜きつつも、現状で互いに手が無い事を鑑みて、素直に答えることにした。

「常套手段としては、手料理で一葉君の胃袋を掴む……と言うのも有りだとは思うのだけど……彼自身料理が上手いから余り効果は無さそうね……」
「カズハのスコーンは格別デースッ‼︎
私のスコーンにも劣らぬ出来デシタッ‼︎」
「うむ、あの味は一度食べたら忘れられんな」
「そうね〜。 彼、料理も趣味だって言ってたし……」

金剛や利根、足柄が絶賛する。
まだ食べた事の無い球磨や多摩が羨ましそうに腹の虫を抑えながら間宮謹製の羊羹を頬張った。

「むぐむぐ……それに一葉は球磨を撫でるのが上手いクマ。
いっつもあやされて眠った隙に逃げられてるクマ〜」
「この前も逃げられたニャ〜」

球磨と多摩が顎を机に乗せて不貞腐れる。

「私の出し巻き卵は美味しいって言ってくれたけど……一葉君の料理には負けるわ……」

瑞鳳が部屋の隅で項垂れる。
長門がそんな瑞鳳の頭を撫でる。

「一葉といい、提督といい、やはり血筋だな。
完璧超人と呼ばれるのも頷ける」

エインヘリアルの隊員達が影で呼ぶ渾名をしみじみと全員が噛み締めた。
因みに一葉曰く「俺が完璧? 冗談だろ」といって笑いながら全否定したらしい。

「なら、鳳翔さんに助言してもらうっていうのはどう?」

伊勢の発言に全員が顔を上げる。

「一葉君って食べ物の好みとか仕草とか提督にすっごく似てるし、鳳翔さんが提督を仕留めた方法ならあるいは……」
「球磨さん、多摩さん」
「「クマ/ニャーーッ‼︎」」

加賀の呼び掛けに反応した球磨と多摩がまるで忍者のように消えた。


◉◉◉


「と言う訳で助力をお願いします」
「あらあら♪」

狭い部屋の中で土下座する艦娘達を前に、自分の息子が多くの娘に愛されている事を知り、鳳翔は嬉しそうに笑った。
長門が用意した3段重ねの座布団に座り、湯呑みを手に鳳翔は悩まし気に目を伏せた。

「あの人……いえ、提督を射止めた方法…と言っても、私は特にこれと言った事はしてませんし……」
「確かプロポーズは提督からと聞いていますが」
「そうなの〜、あの人ったら出撃から帰ってきたら港でいきなり。
もう口下手で……///」
「特に何もしていないと?」
「ええ、私はこの鎮守府に2番目に来た艦娘なのだけど、着任してからはずっと私が秘書艦で……。
後から着任した娘達には散々「いつも秘書艦でずるい」って拗ねられました。
でも〝いつも一緒に居る〟以外、特に何もしていませんよ?」

多少の惚気話を織り交ぜながら鳳翔は嬉しそうに話した。

「では、彼……一葉君の事は何か知りませんか?」
「そうですね……今の一葉ちゃんの事については私も余り知りません。
好みもあまり変わっていないみたいですし……私も知りたいです」
「なら一葉君の艦隊の人に聞いた方がいいですね」
「球磨さん、多摩さん」
「「クマ/ニャ〜〜ッ‼︎」」


◉◉◉


「と言う訳で彼について知っている事を話して下さい」
「って言われても……」
「なんで私達?」

リンドヴルムの第1MS小隊の隊員、篁唯依と伊隅みちるは突然の拉致に戸惑いながら更に狭くなった部屋で、湯呑みを手に首を傾げた。
非番でリンドヴルム艦内のPXでティータイムを楽しんでいたら、突然現れた球磨と多摩に拉致され、頭が上手く回らない2人は、艦娘達の説明を聞き、困り顔で唸った。
千歳が差し出した湯呑みを手に、2人は顔を見合わせた。

「私達も提督の艦隊に配属されて何年も経つけど、司令の好みとかはあまり知りませんね」
「そうね〜、提督って執務以外は殆どMSデッキで整備しているから……」
「艦隊司令なのに整備をしてるのかクマ?」
「SFSとかプチモビのね。
MSの整備を手伝うと整備班から苦情が来るの。
「俺達の仕事を取るな」ってね」
「えすえふえす?」
「サブフライトシステムの略。
MSが乗る円盤みたいな飛行機の事よ」

雷の問いに簡単に答えながら、2人は間宮羊羹を口に入れた。

「あ、この羊羹美味しい」
「本当、合成食がごみに思えるわ……」
「じゃあ、一葉君の癖とか好みは……」
「えっと……紅茶に洋菓子に……整備くらいかしら」
「あんまり変わった事はしてないわよね、提督。
強いて言うならシミュレーターかしら」
「しみゅれーたー?」
「ええ、MSの操縦訓練に使われるんだけど、エインヘリアルでシミュレーターの稼働時間1番長いのが提督なの。
提督、生涯現役を謳ってるから」
「暇さえあればシミュレーター室に篭っています。
MSデッキかシミュレーター室に行けば必ずどちらかにいますよ」
「もう、あの子ったら……無理はしないようにって言ってるのに……。
やっぱりあの人に似たのかしら」

実の息子のワーカーホリックな面を垣間見て、鳳翔は困った様に額に手を翳した。

「申し訳ありません、ご馳走になったのに役に立てなくて……」
「いいえ、私もあの子の事が知れて嬉しいです。
お2人共そう畏まらないで下さい」
「なぁなぁ、他に一葉の事知ってる奴居ないのか?」

加古の問いに、みちると唯依は顔を見合わせた。

「そうねぇ……誰か居たかしら」
「あ、巌谷少将と大隊長は?
確か少将は提督の訓練校の教官だったって聞いたけど」
「無理だと思います……大隊長は兎も角、少将は……」
「球磨さん、多摩さん」
「「クマ/ニャ〜〜ッ‼︎」」
「あ、ちょ、駄目ですって、待ってくださいッ‼︎」
「って消えたわよッ‼︎ どういう事⁉︎」


◉◉◉


「……で、俺等が引っ張ってこられたと」
「はっはっはっ、若いってのは良いもんだなッ‼︎
結構結構ッ‼︎ 若者はこうでなきゃなッ‼︎」
「「申し訳ありません……」」
「まぁ気にするなッ‼︎ 丁度休憩しようと思ったところだ」

更に窮屈になった部屋に連れてこられたラリー・フォルク大佐と巌谷榮二少将に頭を下げる伊隅と篁を余所に、鳳翔が2人に茶を出す。

「息子がお世話になっているようで……」
「いえいえ、顔をお上げください奥方様。
我々の方が提督に世話になっているのです」

慎ましく頭を下げる鳳翔を宥める巌谷は、少し唸ってからラリーと顔を見合わせた。

「とは言え、今迄に出ている情報の他に、新しいモノは無いな」
「閣下は一葉君の教官だったと聞き及んでいますが……」
「ああそうだ。
地球連邦軍第19MS士官学校、奴とここに居るラリー・フォルク大佐、それからリンドヴルムの艦長のフィカーツィア・ラトロワ大佐に第1MS中隊の中隊長、神宮司まりも中佐は、そこの第34期生だった」
「懐かしいですよ……あれからもう10年か」

ラリーがしみじみと懐かしむ。

「私も実際に聞いたわけではないのですが、彼……提督が初めて実戦を経験したのは……我々の主観時間で今から13年前、宇宙世紀0087年のグリプス戦役だと聞いています」
「ぐりぷす?」
「連邦軍内部で起こった内紛でな、ジオン残党狩りを目的とした治安維持部隊のティターンズと、ティターンズに反発した反地球連邦政府組織のエゥーゴの起こした紛争だ。
エゥーゴが勝つんだが、その直後に起きた第1次ネオジオン抗争でエゥーゴの主要人物が死んじまって、結局共倒れになっちまったがな」

雷が理解出来ないといった感じに首をかしげる。

「艦隊が結成される前から彼に浮ついた噂は聞きません。
無論今もですが……」
「あいつ奥手な上に女が苦手だからなぁ……」

男2人がしみじみと感想を述べる。

「女受けはいいのになぁ……」
「まぁ、まりもやラトロワが何時も張り付いてますからねぇ……」


◉◉◉


客が帰っていた後、鳳翔を含む艦娘達は机を囲んで情報を整理した。

「……しかし、こうなったら正攻法で一葉君を崩すのは難しい。
やはり力付くで行くしかないでしょう」
「力付く?……何をする気だ加賀よ」
「決まっています」

加賀は立ち上がって親指を立て、サムズアップした。


「即成事実を作ります」


《《……なッ⁉︎》》
「あらあらまあまあ♪」

鳳翔を除くほぼ全員が驚愕する。

「抜け駆けするつもりかッ‼︎」
「……悪くない」
「えっ、日向⁉︎」
「あわわわわ……」

長門が血相を変えて加賀に詰め寄る。
日向は加賀に便乗し、雷は予想外の発言に目を回している。

「簡単な事です、あらゆる手を使って彼を射止めればいいだけの話なのですから」
「むむむむ……」
「そこで、条約を制定しましょう」

加賀の言う条約とは……とどのつまり、密約のような物だ。
相手を妨害するも身を引くも自由。
但し、恨みっこ無し、一葉の決定には従う事とすると言うものだ。

「………わかった、加賀よ…貴様の案に乗ろう。
皆も良いな?」

長門が落ち着きを取り戻し、全員の意見を纏める。

こうして、後に起こる数々の珍事件の発端となる「恋敵同盟」は結成されたのだった。


◉◉◉


数時間後
リンドヴルム 一葉私室


「……っていう事があったのよ」
「……なんてこった……」

未だにダメージが抜け切らない一葉の身体を、鳳翔が優しくマッサージする。
船外は既に夜の帳が下り、満月が雲間から顔を見せていた。

「と言うより母さん、なんで皆を止めてくれなかったんだよ……」
「私もそろそろ孫の顔が見たくなったの♪
それに一葉ちゃんも28……あの人と同い年になるんだから、そろそろ身を固めてもいいと思うんだけれど……」
「ただでさえ艦隊司令としての執務が山積みなんだ。
そんな浮ついた話なんてしてられないよ」

痛み止めを飲んだ後、湿布を貼ってもらい上着を着る。

「でも加賀さんや扶桑さんは俄然やる気だったわよ?
いずれ結婚するなら、早いに越したことは無いと思うのだけど……」
「いやいや、俺なんかじゃ釣り合わないよ。
それに……」
「「一葉君/一葉ちゃんッ‼︎」」
「ぎゃああああああでたああああああああッ‼︎」

寝間着姿の加賀と扶桑が現れ、思わず悲鳴をあげる。

「一葉よ、この利根がマッサージしてやろう」
「一葉、結婚してやるッ‼︎ さぁ書類にサインだッ‼︎」
「カズハ君は私とケッコンするのデースッ‼︎」
「失せろ金剛ッ‼︎」
「木曾はそこを退くデースッ‼︎」
「お主ら直球すぎるぞッ⁉︎」
「一葉、月見酒でも…ん、どうした伊勢…」
「日向、まずは鼻血を拭いて……」
「あら、一葉君。
こんな下心丸出しの人達は放って置いて一緒にお風呂でもどうかしら?
今なら千代田も一緒よ?」
「千歳は説得力皆無デースッ‼︎」
「一葉君、迷うこと無いわ、雷がいるじゃない‼︎」
「はぁ、はぁ、恐れることは無いわ一葉君……さぁ私と……」
「足柄が壊れたデースッ‼︎」
「一葉君‼︎出し巻き卵作ったから食べてッ‼︎ 大丈夫、スッポンエキスなんて入ってないからッ‼︎」
「多摩退くクマ〜〜ッ‼︎」
「嫌ニャ〜〜ッ‼︎」
「一葉〜、一緒に寝ようぜ〜。
大丈夫だ、先っぽだけだから〜〜…えへへ…」
「加古、そこを退けッ‼︎
…一葉よ、未来の嫁であるこの長門が迎えに来てやったぞッ‼︎」


「あらあら、一葉ちゃん愛されてるわね♪」
「洒落にならねえええぇぇぇッ‼︎」
「なんだ貴様等ッ‼︎ カズハから離れろッ‼︎」
「この■■■■共ッ‼︎ 兄さんから離れなさいッ‼︎」
「お前等は本気で洒落にならないから来るなッ‼︎」


全力で服を毟り取りに掛かる艦娘達を見ながら、鳳翔は嬉しそうに笑った。

その後、事態が収束するのは朝日が昇る頃だった。 
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