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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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ディバイディング:赤目の雷

「あーもう……寝付かないで欲しいもんだよ……」
俺は?僕は?……まぁ、どちらでも良いか。今ユイリ、ユリアを背負って最上階までの道程を歩いていた。
「はぁ……まぁ、助けてくれた事には感謝するけどね……」
呟くと、二人は背中と腕の中で笑った。どんな夢を見ているのかは、聞かないでおいた方が良いのかな?
そう思うと、目の前に扉が在った。……随分と歩き、乗り、ここまで来ていたらしい。ロードが元に戻ってからだろうか、身体能力等が向上してる感じがする。
「……気のせいだよな」
そう呟いて扉を足で二人を起こさない様にぶっ壊すと、湯気が立ち上った。
「ひゅう~♪風呂場かよ」
口笛を吹いて呟いた。
これだけ大きな風呂場ならば、学院の生徒教師入ったとしても空きがある。……と言うか広すぎるぞ。
「……出口は何処かな?」
そういって足を進めると、ピタッと足を止めた。
寒すぎる。幾らなんでも。ここが本当に風呂場ならばここまで寒くはない。さっきの湯気が湯気で無いとしたらーーーー
「ユージオの完全支配術か!!」
結論を出し、起こさない程度に滑る床を滑走する。
近くに氷の薔薇が咲いている事から、結論が正しかったと言える。
それから暫く滑ると、キリトと金色の武装をした整合騎士が立っていた。恐らく、アレが菊岡の言うアリスなのだろうと察する。
「キリト!」
「ライトか!?」
叫びに気付き、キリトが此方を向く。
「……この惨状はユージオのだな?」
「ああ……それと」
キリトが指を指した方には、石化したであろう人が居た。
「ベルクーリ・シンセシス・ワンが言った。ユージオは元老長チュデルキンが連れ去ったって……だからアリスと共に俺は上に行くけど、どうする?」
「……行くよ。俺は、最後まで責務を果たさないと行けない」
「責務……?」
キリトは少し眉を潜めたが、僕はユリアとユイリを床に置いて、寒くならないように、ウォイドラウザーからラウズしたカードの効果でタオルをかける。
「キリト、俺は先にいく」
そう言うと、扉を蹴破って駆け出した。

元老院を通り、そのまま走り続けていると、
「ホォオオオオッ!ホォオオオオッ!」
意味不明な言葉を放つ馬鹿が現れた。
「やはり、32号は使い物になりませんでしたか。残念ですねぇ……」
「ダウトだろそれ!!」
一蹴りで地面を蹴り、チュデルキンに蹴りを叩き込む。
しかし、蹴りが入った瞬間、真っ赤に着色された煙がおもちゃだらけの部屋を覆い隠す。
確か、俺の趣味で作ったモンスターの中にそんな能力を持つモンスターが居た。……煙に紛れ、逃走するモンスター。
「チュデルキン……っ!」
俺は足を振って旋風を起こすと、逃げた方向に足を動かす。
「術式ばかりが芸じゃねェんですよバーカ!バァーカ!!追ってくるならご自由ィ、次はキッチリタップリもてなしてやりますよゥ、ホォーーーホッホォーーーッ!!」
「くそが!!」
俺はギアをトップに入れて走ると、靴音のなる方へ走った。

「……くそっ!どこ消えやがった!」
俺は隠し通路をスケット・ダンスの忍者の屈み走りをすると、階段を一気に登った。
しかし、登った先の部屋に、チュデルキンは居なかった。
確か、システム・コール、ジェネレート、ル何とかと言っていた筈。……思い出せない。そこに。
「ライト!」
キリトとアリスが追い付いた。
「チュデルキンを見付けた!でも、何処かに消えちまいやがった!」
「上じゃ無いでしょうか?でも、何処にも階段らしき物は在りませんね……」
アリスが言う。
「……確か、システム・コール、ジェネレート、ル何とかって言ってた。解るか?」
「光素ですね、それは」
「ルミナス・エレメントか!」
キリトはそうか!と言う顔をしたが、俺は無視して叫ぶ。
「システム・コール!ジェネレート・ルミナス・エレメント!」
上限の光素を作り出すと、天井に次々にぶつかり、その内の一つが強い光を放ち、大理石の天井の一部が降りてきた。
「……行くぜ」
「行こう」
「行きましょう」
昇降盤に足を踏み出して僅か三歩。
「止まれ!」
俺は二人に言った。降りてきたのは新手の整合騎士。
「整合騎士……?」
「確かにあの鎧は……いえ、でも……」
アリスが言うと、騎士が顔を向けた。
その人物はーーーー
「「ユージオ……」」
俺とキリトはその名を呼んだ。
「マジかよ……おい、これシンセサイズされてるんじゃねぇか!?」
直感的に言うと、アリスが頷く。
「恐らく、完了してると見た方が良いですね……」
「……嘘だ、そんな……だって、君の時は3日3晩掛かったって……」
キリトが言う。
「キリト、落ち着け。相変わらずそれだけは治んないな」
僕は冷静に言う。
「シンセサイズされているのなら、キリト。君が戻してあげなきゃ駄目だろ?」
「ライト……?」
キリトは不思議そうに言うが、すぐに顔を真剣にした。
「……ああ、ここは俺に任せてくれ」
「気を付けてね」
「解りました。ですが、油断しないで。あの騎士は……もう、お前の知ってるユージオでは無い」
「ああ」
キリトはそう言うと、ユージオに向かった。
そして、キリトとユージオが少し話をし、突然、青薔薇の剣がユージオの手元に収まった。
「……才能はあったか」
俺はそういい、隣でアリスが呟く。
「心意の腕……!」
キリトが質問してくるので、アリスが早口で答えると、キリトとユージオは向き合い。

同時にソニックリープを放った。 
 

 
後書き
……まさかの次回ユナイティング突入。
ライト「早くねぇ!?」
雑だから(自覚)。
そもそもキリトルート違うしねー。あー、もう怖い怖い。
ライト「……地獄いけばいい」
ライト、何か行った?
ライト「べぇつにぃ?」
腹立つなおい。
そんなわけで次回からユナイティング……ではなくお楽しみの新春バトルトーナメント開催ッ!!盛り上がっていこーぜww
ライト「盛り上がれるかぁああああ!!」 
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