【艦これ二次創作】USN戦略第一艦隊『A record:albacore』
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始動、横須賀連合艦隊。
USN戦略艦隊群第一艦隊
前書き
アニメ見ながらふと、『もし、艦これに米海軍の艦船が出たらどうなるのかなぁ・・・。』と思いまして。
そんな筆者の妄想を駄文で綴っただけのモノですが、暇なようでしたら読んでやってください。
読みにくい所が多々ありますが、どうかお許しを(汗)
楽しんでいただければ幸いです。
22:00時 南西諸島沖ノ島海域 横須賀鎮守府司令部
安斎提督率いる艦隊の司令部は、喧騒に包まれていた。
「交戦中の第四水雷戦隊より救援要請!」
「状況は?」
安斎は苦い表情でそう聴いた。
「旗艦、川内と叢雲を除き中破、又は大破!戦闘困難です!!!」
「救援に向かえそうな艦隊はあるか?」
「現在、第一艦隊は交戦中、同じく第二、第三艦隊も交戦中です。」
「状況は芳しくないな。」
俯き、必死に思考を巡らせる安斎を、他の乗員はただ見つめる事しか出来なかった。
そんな時だった。その無線が入ったのは。
「はい、こちら横須賀鎮守府司令部。・・・えっ!?本当ですか!?」
「どうした?」
「米海軍が協力を申し出てきました!!」
「米軍が・・・?」
22:15時 同海域、日本海軍横須賀鎮守府司令船より30キロの地点。米海軍戦略艦隊群司令船
「あーあ。今日中に日本の温泉に浸かる事は出来そうにねぇな。」
潜水艦、アルバコア(SS-218)は、欠伸をしながら愚痴った。
「たまにゃぁ人助けも良いじゃないか。」
米海軍提督、ギルバート・コネットは、それを諭すようにアルバコアに言った。
「ま、折角行くんだ。楽しんで来いよ。こっちは任せとけ、お前は好きなだけブッ放して来い。」ギルバートは、頭を人差し指でコンコン叩いた。
「言われなくてもそうするさ。頼んだぜ、ギル。」
アルバコアは長い魚雷発射管を担ぐと、司令船から暗い海に飛び込んだ。
「チームアルファ、作戦行動を開始する!」
22:58時 沖ノ島戦闘海域
川内は、絶え間なく飛び交う砲弾の雨の中で、生き残る方法を模索していた。(救援が来なきゃなんにも出来ない・・・!どうすれば・・・?)夜になり、夜戦が得意な自分には有利な状況になった。だが、艦隊の全員がそういう訳ではないし、自分だけが動けても状況は変わらない。このままでは、轟沈する者が出るばかりか全滅もあり得る。思考することに気を取られていた川内だったが、直後飛来した砲弾で、それを中断せざるおえなくなった。
「ふっ!」
紙一重で砲撃を躱す。
「川内!後ろ!」
叢雲の叫びで振り返ると、すぐそばまで敵の戦闘機が迫って来ていた。
「しま...」
炎と轟音が川内を包んだ。
「川内!」
叢雲が敵に向かって砲撃しながら、川内に駆け寄る。
「まだ、大丈夫。ごめんね。」
そう言う川内の脚は震えていた。
「見ツケタ。」
ふと、平坦で冷たい声が聞こえた。
「あぁ・・・。もう、最悪ね。」川内が顔を上げると、敵の雷巡、チ級が目の前に。
「オワリ・・・。」
川内に、魚雷発射管が向けられる。
「叢雲。」
「何?」
「・・・私が時間を稼ぐから、皆と逃げて。」
川内の言葉に、叢雲は息を呑んだ。「・・・分かった。武運を。」叢雲が駆けていく。それを追うため、チ級が動こうとした。
「動くなッ!!!!!!!!!!!」
川内が吠えた。砲塔を、全て敵に向けて。
「・・・。」
チ級は、特に表情も変えぬままに川内を見据えた。
「この距離で砲撃を喰らえば、どうなるか。あなたにも分かるでしょ?」
「・・・。」
チ級が、再び魚雷発射管を川内に向ける。
川内は解っていた。
自分にはもう、勝ち目がない事を。
川内は解っていた。
魚雷発射管は使用できず、構える連装砲には弾が入っていない事を。
川内は解っていた。 ―自分に残された選択肢が、意志と誇りと仲間を守り抜く方法が、一つしかない事を。
「やってやろうじゃない。」
川内は魚雷発射管から一本魚雷を抜くと、脚にすべての力を乗せて水面を蹴った。
そう、川内の選択、それは自爆だった。
「うぉおおおおおぉおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
だが、
『オープン、ファイヤァアアァアアアアァア!!!!』
無線越しに聞こえた聞き覚えのない雄叫びと、
「え?」
爆音と共に倒れるチ級を見て、川内はその脚を止めたのだった。
『こちら米海軍戦略艦隊群第一艦隊。救援に来た。とりあえず、合流したいからそこでジッとしていてくれ。』
「米・・・軍?」
雄叫びを上げたのと同じ声が、無線から流れてくる。川内の口から零れる、安堵の溜息。
「ありがとう。現在地を教えてもらえないかしら?」
『もう見えてる、あぁ、ちょうどお前さんの真後ろかな?』
「え?」川内が振り返ると、水面が飛沫を上げ、見た事のない潜水艦らしい艦娘が水上に出てきた。
「うわっ!?」
思わず後ろに飛び退く川内。
(え、ウソ。全然気付かなかった・・・。)
「おっと、驚かせてすまないな。旗艦のアルバコアだ。」
「あ、と。初めまして・・・うッ。」
浅くない傷を負っていた川内は、よろめいて倒れてしまった。そんな川内をアルバコアと名乗った艦が受け止めた。
「ごめんなさい。」
「いや、気にするな。よく今まで耐えたな。大戦時から続く日本の大和魂は衰えていないようだ。あとは我々に任せて、お前さんは撤退するんだ。ウチの軽巡、ジュノーが同行するから・・・って、アイツ遅いな。」
アルバコアが、腕に付けた時計を見る。
「遅くなりました!」
ちょうどその時、アルバコアの言ったジュノーという軽巡が二人の元へ到着した。
「遅いぞジュノー!」
「すみません、思ったより敵機が多くて。」ジュノーはそう言って舌を出す。謝罪の念は微塵も感じられない。
「まったく、もう少しこの日本の軽巡を見習ってもらいたいもんだね・・・。あ、そういや、名前は?」
「え?あぁ、川内よ。」
「そうかセンダイ、よろしくな。」アルバコアが握手を求め、川内に手を伸ばした。が、その手は近くの水面に着弾した砲弾で引っ込んだ。
「っと、あのサカナ面共はゆっくり自己紹介もさせてくれんらしい。」
「みたいですね。」
「よし、センダイ。あとでまた会おうか。ジュノー!」
「アイマム!」アルバコアの掛け声で、ジュノーが川内を肩に担いで走り始めた。
「ちょ!?まだ自分で動けるって!!」
「ケガ人は大人しくしてりゃいいんですよッ!」二人はあっという間に見えなくなった。
「さてと。」
二人を見送ったアルバコアは、一度深く深呼吸をした。
「仕上げと行きますかね?」そう言って、ヘッドセットに手を当てる。
「S8よりHQ、及び艦隊各員に通達。日本の艦娘を全員救助した。これより、全力をもって敵の掃討を開始する。空母は直ちに艦載機による爆撃を開始しろ!パーティーの時間だ!!」
続く。
後書き
さて、好き勝手に書いただけですが・・・。
まぁ、多分続きますw
何かアドバイス等あれば、コメントして頂ければ嬉しいです。
感想ももちろん待ってます!!!
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