ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~
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年明けスペシャル:キャラ達の年明け
年明け……
「……あー、ようやく年明けたねー」
ミヤビが不意にそんなことを言う。
因みにダークはジェイダに引きずられて帰った。
「……そーだな。しかし……」
炬燵に居るメンバーはサナ、ライト、リン、タツ、レイト、ミヤビ、ライト、ストレア、ミザール、ルーグ、リオンそして遅ばせながらシノン。
ここにダークがいれば年明け早々から戦争になっていた筈である。……何しろ、リオンの疑似神化は暫く持つのだから。
と、そこに。
「うーっす、明けましておめでとさん」
「明けましておめでとうございます」
「明けましておめでとう」
ゼツ、リナ、セイの三人が玄関から現れた。……セイは当然、ダーク能力<蘇生>で復活させた半住人である。……勝手に済みません。
『あけおめー』
「明けましておめでとう」
レイト以外は簡略化して言うと、三人分のスペースを開ける。
ダークの拡張化能力は色々な応用が効くので、大人数でも溢れないのが利点だ。炬燵もその一部。
「あ、ダークの使い魔」
ライトが白虎を見付けると、白虎はライトに脚を頭にぽんっ、と置くとそのまま消えた。
「……あ、お年玉袋」
『何ぃっ!?』
そこでレイト以外が反応を示す。
「あのダークが!?」
「俺達に!?」
「お年玉だと!?」
『何を企んでる!?』
「……いや、純粋に年明けたからだ。手紙がある。えーと、何々?『参加者分のお年玉袋を白虎に届けさせる。受け取ったら渡しておいてくれ。尚、遅れて到着するとの連絡を貰ったゼツ達の分もあるから強奪せんように』……だそうだ」
『大喰い神が珍しい!!』
「ぶえっくしょん!!」
「まぁ、兎に角、全員にな。ほれ」
ライトが全員に配ると、早速リンが中身を改める。
「……まぁ、大した額じゃ……って二十!?」
「ゼツ君!二十万有るよ!?」
「……彼奴、何で大金持ってるんだ?」
「……不思議な神だな……」
知り合い全員に、新たな疑問が生まれた瞬間だった。
と、そこに。
「お邪魔します」
「あ、セモン君」
瞬時にライトが反応した。
現在、漆黒の方でダークの相方を勤めているセモンと、
「お邪魔しまーす!」
ロードに一票入れた子、シャイン君である。
「おっと、シャイン君も来たのか♪」
突然ロードが表に出たため、ライトは強制的に壁に激突するような感じで中に押し込められた。
「あ、ロード君♪」
「えーっと、ダークさんに家に来るようにって言われて来たんですが……」
『ロード、退けって!!「えっちょっ!?」退けって!!』
ロードを吹き飛ばして体外に出すと、ライトは答える。
「ワリィ、ダークは天界に行っちゃって居ないんだ。代わりにお年玉袋は貰ってるから、神話剣勢にも上げてやってくれ」
「あ、ありがとうございます。後でお礼をお願いしますね」
「あり?もう帰んの?もう少し入れば良いじゃん」
「しかし……その人数じゃ圧迫しませんか?」
「しないしない。ダークは適当に神能力使ってっからさ、拡張とか余裕よ余裕。ほらほら、炬燵に座りな入りなよ♪」
「それじゃあ、お言葉に甘えて……」
シャインとセモンは炬燵に入ると、再び拡張される。中々に便利な能力。現実に是非とも欲しいくらいである。
「外は寒いっしょ?」
「ええ。意外と。ライトさんは外へは?」
「ライト、教師なのに外すら出てないんです。遠距離通信出来るから家から出ないーって」
「教師なのに?でも、教師って年ですか?」
「……今年で二十一だ。これでも大学行っててその後SAO生還者専用学校で教師してる」
「へぇ!それは凄いですね!年によらず」
「よく言われるよ。周りは年寄りばっかだからな。たまには普通の年代も入れて良いとは思うんだがね……」
「まぁ、プログラムに掛けてはこの世界じゃ右出るもの居ないし」
「新羅、それ言わないで」
『あっはははっ!!』
たわいもない笑い声がしたと同時、
「邪魔するぞ。新年、明けましておめでとう」
久々のアクトが現れた。
「アクトか!明けましておめでとう。ダークからお年玉袋だよ」
「……?ダークからとは珍しいな」
「仮にも一介の神様だからじゃん?何時もはこんなことしないと思うよ?」
「ぶえっくしょん!!ぶえっくしょん!!」
「……風邪ですか?」
「……風邪引いた覚えは無いんだがなぁ」
「ふぅん。まぁ、受け取っておくか」
「アクト勢全員にあるから、主要な奴だけにあげてくれ」
「了解した。漏らさず渡しておこう」
アクトが全員分を貰うと、炬燵に入る。
因みに現在、炬燵の面積とリビングの面積は元の形よりかなり広がっている。
「いやー、今年も良いこと在るかなー?」
「そう言えば、ライト達はゴッドサーガ編でしたっけ?」
「うん、そうだな。セモン達は終わりだっけ?」
「一応は、ですね。六門神編も滞りなく終わりましたし」
「良いなぁ、二人は。俺達なんかクリスマスコラボだぜまだ?」
「ライト、それはお前らが要らんスキルを持ちすぎたせいだ」
「要らんスキルて!!作者に言えよ!!」
「メタイ。それを言うなら、翡翠の剣士や混沌の闇神も酷いだろう?」
「いやー、うちのは作者が肥大させ過ぎたせいだし、元々は神にさせる必要性皆無だったんじゃねーかって最近思えて来てよー」
「私も、それは作者にいってほしい」
と、こんな雑談をしてること数時間。
辺りが暗くなり、ようやく我らが神、ダークがジェイダと北欧神話のオーディンやらイフリートやらスルトやらを連れて帰ってきた。
『本物の神を連れてきやがった!!』
一同、驚きを隠せない。
唯一冷静だったのが、セモン達とレイトのみ。
「そんじゃ、お前ら。支度しろ」
『へ?』
「神社回りするぞって行ってるんだよ!!俺の仕事ついでだ!!初詣行きたくねぇなら付いてこなくて良いぞ?」
『い、いきます!!いきます!!』
「……はぁ、やはりこうなるか」
レイトはそう言うと、全員が支度する中に入り、それから数分後、ダークの連続転送により、全国各地の神社に何度参りをしたそうだ。
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