インフィニット・ストラトス大和の戦い
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45話
前書き
ハッピーニューイヤー!
あけましておめでとうございます!
今年の一発目どうぞ!
「意識は戻らないか…………」
「えぇ、いつ戻るかもわからないらしいわ」
帰投した、俺達は一度解散して、俺はサリアさんとゾーラさんのお見舞いに来ていた
「ジルさんは何か言っていた?」
「ジルは第一中隊を刹那に任せるって言っていたわ」
俺が第一中隊をまとめろと?マジ勘弁ですよ
「確実にヒルダさん達から反論があるな」
「えぇ、彼女達はゾーラ派だわ、確実に反論があるでしょね」
しゃあない、なんとかするしか無いよな
「わかった、夕食後に話をするから食堂に来いって連絡しておいてくれ」
「わかったわ」
サリアさんと別れて俺は食堂に向かい、簪達に手伝ってもらい、夕食を作り上げる
「手伝わせてごめんね、簪に姉さん」
「いいよ、いつも作ってもらってばっかりだったからね」
「うん、気にしないで。何かあったの?」
「まあね、食後に第一中隊の全員とのミーティングだからその時に話すね」
どうせ全員に話すからその時に話そう
「わかった」
「わかったわ」
その後、第一中隊の全員で夕食を取り第一中隊以外の人が食堂を出て第一中隊だけになった時にミーティングを始める
「皆に集まってもらったのはゾーラさんの状態とこれからの第一中隊の事に関してだ。サリアさん、ゾーラさんの状態の説明をお願い」
「はい」
俺は左に除け俺が立っていた場所にサリアさんが立ち話を始める
「隊長はあの戦闘から意識不明の状態、いつ目覚めるか分からないわ」
「それじゃあ、私達はどうなるんだよ!」
「それは、刹那が説明してくれるわ。お願い刹那」
「あぁ」
サリアさんは座っていた場所に座り、俺はサリアさんの立っていた場所に立つ
「これからの第一中隊はジルさんの指名で俺が隊長を任される事になった」
「なんで、あんたが!ここはサリアが私達の隊長になるはずだ!」
やっぱりの反応と反論だよ、予想通り何だけど
「なに言ってんだあんたは?異世界から来た奴に先を超されたのが悔しいのはわかるが、実践経験が俺達異世界組とあんたらとは差がありすぎるのはわからないのかな?しかもこれはジル司令官からの通達なんだよ?別にあんたが死んでも俺は関係ないよ?死にたければ命令無視でも何でもすれば?その時は一切助けるつもりは無いけど」
別に俺の命令を聞く必要は無い、死にたければ好きにすればいい、自分勝手に動いて死にそうになっている奴は助ける必要は無いしな
「他に質問や反論はあるかない?」
サリアが手をあげる
「副隊長はどうするのかしら?」
「あぁ、副隊長ね。副隊長はサリアさんとピーリスにやってもらおうけど皆はどうかな?」
誰も反論無しと、ヒルダさんはまだ、納得していない感じだけどね
「では、今日は解散にするよ」
その一言で第一中隊のメンバーはそれぞれの部屋に戻っていく
「よろしくね隊長?」
「からかうのはよしてくれサリアさん。いつも通りでいいよ」
「そうね、刹那。私も行くわ」
「おやすみサリアさん」
「えぇ、おやすみ刹那」
サリアさんも食堂を後にし残ったのは俺ひと………いや、3人だ
「ヤマト、部屋に行こうよ?」
「悪いけど先戻っておいてくれ、束にageシステムの状況を聞いてから戻るから」
「わかったよ、早めに戻って来てね?」
「善処する」
食堂から出てまっすぐ、束の部屋に向かう
「束いるか?」
「おい、やーちゃんどうしたの?」
「ageシステムの状況を聞きたくてね」
「3日後までには完成するよ~」
はや!さすが天災と言われているお人だ
「それだけだから、僕は戻るね」
「うん、明日ね~」
俺は部屋に戻り姉さんと簪と一緒に寝た
◇
次の日の出撃、機体不調の所為でアンジュが海に落ちてしまった、ロストはしたが生きているのは確かだと思っている。帰投後直ぐに、アンジュの捜索隊が組まれ俺、簪、サリア、ヴィヴィアン、エルシャ、ヒルダと整備班のメイの七人が出ることになり、ヘリで探索を開始。
日が完全に落ちる頃に撤退命令が下り、撤退する事になるが俺の単独での、捜索を無理矢理許可させる。
「じゃあ行ってくるよ」
「………ヤマト」
心配そうに近寄ってくる、簪
「大丈夫だよ、必ず帰ってくるからね?」
「う………うん」
ダブルオーライザーを展開しヘリから飛び降りる
「さて、どこに流れたかな?」
捜すこと一時間、一つの島から火が見え俺はその島に向かうと小型のドラゴンに襲われているアンジュと青年を見つける
「生身では、危険すぎる!」
俺はトランザムを発動し、光速で小型を切り裂く
「せ、刹那!?」
「探しに来たけど僕はお邪魔みたいだね。明日の昼前には迎えに来るよ」
「あっ!ちょっと待ってよ!」
アンジュの引き止めを無視し俺はどこかに飛んでいく。その後、アンジュは無事救助された。
その日のアルゼナル物資搬入場
「食料良し、薬品類良し……」
「あーソイツは其処に運んでおいておくれ」
「確かに受領しました今後ともよろしくお願い致します」
「……」
エマとジャスミンは物資搬入に一生懸命で入り込んだ影に気が付く事はなかった。
その頃
「あーも~クソ!アイツを体長ってみとめられっか!」
「アイツの頭にネジ穴開けてやる!」
ロザリーは胸からネジを取り出し刹那の頭部目がけて投げ突けようとする。
「ちょ・・指令に怒られるよ・・」
ジルの折檻が嫌なクリスはロザリーを止めようとする。
「バレなきゃいいじゃない」
「……それもそうだね」
ヒルダがそう言ったのでクリスも悪乗りする。
「そういうこと、これでも喰らいな害虫男!」
そうロザリーがネジを投げようとした瞬間
ウー!ウー!
突如警報が鳴り出す。
「ひっ!?違います違います!私何もしてませんよ?……」
自身のやろうとしていた事がバレたのかと思い込んだロザリーは必死に今此処にはいないジルに弁解していた。
「ロザリー違うみたいよ」
「え?」
ヒルダに言われロザリーは顔を上げる。
館内放送が鳴り響く。
『『総員に告ぐ!アルゼナル内に数人の侵入者有!
対象は上部甲板、食堂付近を逃走中!
直ちに付近の者は侵入者確保に協力せよ!』』
「侵入者!?」
それに驚きを隠せないエルシャ。
「と、とにかく向かいます!刹那指示を!」
「アンジュ、ミランダ、ロザリー、ヒルダさん、カガリ、ピーリス、ルナ、俺で上部甲板の侵入者を!
食堂付近の侵入者はサリアさん、ココ、エルシャさん、ヴィヴィアン、クリス、ラクス、ミーア、ラウ、フェルトで対処する!」
「「「「「「「了解!」」」」」」」
「「「「「「イェス!」」」」」」
「「「………」」」
◇
「や、やめて下さい!」
侵入者の少女は追っ手にすっかり包囲されてしまっていた。
「わ、私はアンジュリーゼ様にお会いしにきただけなのです!」
少女は追っ手の魔の手をマナの障壁でなんとか防ぐ。
「アレは!・・マナの光!?・・」
アンジュはマナの光に驚く。
「も、モモカ!?」
「え・・もしかしてあ、アンジュリーゼ様?アンジュリーゼ様ぁー!」
アンジュには侵入者の正体が分かり追っ手達を引き下がらせた。
アンジュに気が付いたモモカは嬉しそうに思わず彼女に抱きついた。
「ちょ、ちょっと!?………」
この光景にその場にいた他の者は唖然とした顔をしていた。
数時間後、アルゼナル指令室
「モモカ・荻野目は……ええ!?……はい……はい……分かりました……」
「委員会はなんと?」
エマにジルは問う。
「はあ……」
「予想通りですか」
溜息をつくエマの表情を見てジルは察する。
「あの娘を国に戻せば最高機密であるドラゴンの存在が世界に知れ渡ってしまう恐れがあるからと……なんとかならないのですか?……彼女はただ此処に来ただけなのに……」
エマは自分の思いをジルに漏らす。
「ただ来ただけ……ねぇ……ま、ノーマである私には人の作ったルールを変えられる力などありませんよ。
せめて一緒にいさせてあげようじゃないか」
「………」
◇
「束、遅くなってごめん」
あの騒ぎの後俺達第一中隊IS部隊のメンバーは格納庫にいた
「気にしないでやーちゃん」
「そうしておくよ。俺達を呼んだのはできたんだよね?」
束は胸を張りながら後ろの巨大な布を引っ張る
「これがやーちゃんが頼んでいたageシステムの中核の『ageビルダー』だよ」
ageビルダー、ageシステムの中核の装置。これで、IS部隊はさらなる高みに行くことになる
「さて、俺、姉さん、簪以外のメンバーには、これから質問をする」
「質問ですか?」
「あぁ、簡単な質問だから気楽に答えてくれ」
全員が頷く
「まずは、専用機を捨てる覚悟はあるか無いか」
「「「無い(ですわ)(わ)(に決まってる)」」」
「今より強くなれるなら喜んで捨てる」
「お姉さんもあるわ」
さすが軍人のラウラと更識家当主でロシア代表の楯無だな、覚悟が違うな
「二つ目、ISをセカンドシフトにしたいか」
「できるのでしたらやりたいですわ」
「もちろんよ」
「もちろんだ」
「紅椿には関係ない事だ」
「お姉さんにも関係ないわ」
あっ、そう言えばそうだった、箒の紅椿は無移行機、楯無のは知らんが既にしているかも知れないな
「三つ目、GSに乗りたいか?」
「私は乗りたいですわ」
「「「私も(だ)(だわ)」」」
「お姉さんも乗りたいわね」
やっぱり質問してよかった。
「最後に代表と候補生にGSを取り込んでもいいか?」
「私はかまいませんわ」
「私も構わん」
「私もかまわないわ」
「お姉さんもいいわよ」
これで、決まりだな
「これからageビルダーを使ってお前達のISにGSを取りこんでセカンドシフト又グレードアップさせる」
最初は誰にしようかな?束もいるし箒からかな?
「箒、紅椿をビルダーの中に固定してくれ」
「わかった」
箒はビルダーの中に紅椿を展開し固定した
「これで、いいのか?」
「あぁ、それで良い。束始めてくれ」
「了解、GSのどれにする?」
「インフィニットジャスティスでやってくれ」
「了解、三十分で完成するよ」
思った以上に短いな、まあ、嬉しいが
三十分後
「これが、私の新しい紅椿」
俺達の前にはインフィニットジャスティスを取り込んだ紅椿がある。初期よりスリムで装備も増えビーム装備も多数追加された。
それからセシリアはレジェンド、鈴はデスティニー、ラウラはガイア、楯無はアビスを組み込んでセカンドシフトやグレードアップした。
続く
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