戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第十話 一戸大尉!日舞は日本起源!その一
戦え!!正義の戦士ジャスティスカイザー
第十話 一戸大尉!日舞は日本起源!
西郷は日々修行をしている、鍛錬とも言うが。
それにより己を鍛えている、その彼にだ。
日本の総理大臣がだ、尊敬の目でこう言った。
「元老は修行によって己を律しておられますね」
「そうでごわす、日々己の心身を鍛え」
「そうしてですね」
「己も律しているでごわす」
「人は努力してこそですね」
「孟子にあるでごわす」
中国の古典だ、儒家の中では聖人の一人とされている孟子が書き残した書だ。性善説を唱えていることで知られている。
「醜い者でも沐浴し身を清めれば」
「祭事を行う資格があるのですね」
「人は精進してこそでごわす」
まさに、というのだ。
「人になるでごわす」
「だからですか」
「そうでごわす、おいどんもでごわす」
庭、自宅の質素な和風の庭で木刀での素振りを中断してだ、西郷は総理に話す。
「こうしてでごわす」
「剣道の素振りをされ」
「他にも座禅や滝にも打たれ」
「修行をされてですね」
「心身を鍛錬しているでごわす」
「お見事です」
やはり尊敬の目で言う総理だった。
「では私もです」
「総理もでごわすか」
「はい、私はテニスをしていますが」
「テニスをでごわすか」
「テニスをしても宜しいですよね」
「スポーツはどれも尊いものでごわす」
これが西郷の総理への返答だった。
「スポーツマンシップを守り汗をかくこと」
「そのこともまた、ですか」
「心身を鍛えるということでごわす」
「武道や座禅だけが修行ではないのですね」
「勿論でごわす、スポーツもでごわす」
それもまた、というのだ。
「修行になるでごわす」
「私はテニスを楽しんでいますが」
「修行を楽しんでいるでごわすか」
今度は西郷がだ、総理を尊敬する目で見て言うのだった。
「お見事でごわす」
「そうですか」
「修行を楽しむ、それは最高のことでごわす」
「そうなるのですか」
「そうでごわす、修行は苦行ではありもうさん」
「楽しむものですか」
「そうでごわす、学問もでごわす」
これも修行になるのだ、西郷そして日帝衆の考えでは。
「楽しんでこそでごわす」
「修行になるのですね」
「そうでごわす」
まさにというのだ。
「だからでごわす、総理がテニスを楽しまれることは」
「修行を楽しんでいるということですか」
「総理、素晴らしいでごわす」
唸る様にしても言う西郷だった。
「おいどんもそうしていきたいでごわす」
「総理は修行を楽しまれているのでは」
「その通りでごわすが」
それでもというのだ。
「これまで以上にでごわす」
「修行を楽しまれるのですか」
「そうしたいでごわす」
是非にというのだ。
「例えばひのきしんでごわすが」
「天理教のですね」
天理教独自の言葉であり教えである。進んで掃除や作業をしていくのだがこれを無償で行うのである。天理教の中でとりわけ重要なものの一つだ。
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