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俺の知ってる作品でバトルロワイアル

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18話:GANTZ/PSYCHO 2

「つまり、お前は多重人格だと?」
場所は職員室。澄百合学園の一部を破壊し、脱出経路を確保した雨宮一彦は木山春生と会話していた。
木山は互いの素性から明かそうと持ちかけ、雨宮は乗った。どのみち信頼関係を築くためには、自分の事はある程度明かさないといけない。
代わりに、雨宮は超能力の存在を知った。
「ああ。見えるか?」
そう言って左目の下半分を晒す。
そこには、バーコードが刻まれていた。
「左目のバーコード。俺の他にも持っている奴等は沢山いる」
「……なるほど」
興味深い、とでも言うように木山は腕を組んで考える仕草をとる。
「それも、学園都市とは関係無いんだな?」
「すまないが、俺は学園都市など知らない。あんたもガクソを知らないように、な」
互いが違う世界から来たということは既にわかっていた。
木山が先に、自分が学園都市の研究者だと話したときに雨宮が学園都市を知らないことが発覚し、互いの世界観に齟齬が生じていることがわかった。
「まあ、この状況でそんな設定を説明してもしょうがないな」
「同意だ」
さて、と。木山は本題に入る。
「実は、脱出する方法のあてがある」
その言葉に雨宮は目を見開く。
「参加者の内の一人、御坂美琴。彼女は先程説明した超能力を持っている。その能力は、電撃使い(エレクトロマスター)。文字通り電気を操れる。しかもその高性能さは学園都市でもトップレベルだ」
「……!」
雨宮は木山の言いたいことがわかった。
「そうだ。彼女はこの機械の首輪をハッキングして無力化できるかもしれない」
雨宮は伊園磨知に詰め寄った時のことを思い出す。
大きな黒い球を近くで見た。あれが参加者を転送した装置であることは間違いない。
そして、雨宮はあの球の側に座っていた少年が、何かをしていたことを思い出した。
そうだ、あの球は!

「ノートパソコンに繋がっていた‥‥!」

つまり、あの球は機械であり、外部と繋がる機能を持っている。雨宮にとってはまったく未知の技術とはいえ、高度に発展した世界で育ち、高位の超能力を持った御坂美琴ならばハッキングできるはずだ。
気付いた雨宮に木山が同意する。
「ああ。私も近くで見ていたからわかったんだが、あのパソコンは学園都市製の物ではない。能力を使わない普通の方法でもハッキングはできるだろうが、そう都合よくそんな技術を持った人間が参加しているとは考えない方がいい」
「‥‥そうだな」
せめて外部と連絡を取れればな、と思わずにはいられない。
「他にも問題は残る。いざハッキングするにしてもあの球に繋がる何かを見つけなければならない。例えば一度黒い球に繋がったことのある電子機器、黒い球の発する電波‥‥」
しかし。
それは今考える問題ではない。
「最優先は御坂美琴の保護、か」
「そうだな。今のところは第三位が殺し合いに乗った誰かに殺されでもしたら終わりだ」
言って、双方とも立ち上がる。
もう充分休息は取った。
「同行するつもりは?」
「いや、二手に分かれて探した方がいい。私が着いていっても足手纏いになるだけだろうし、下手すれば一網打尽にされる」
その意見に雨宮は同意した。木山も支給品のお陰で充分な武装をしているからだ。
「それじゃ、頑張れよ」
「そちらこそ」
二人は澄百合学園の校門で、互いに背を向けて進んだ。




【雨宮一彦@多重人格探偵サイコ】
[状態]:健康
[装備]:ガンツスーツ@GANTZ
[道具]:支給品一式、ガンツスーツ@GANTZ、ランダム支給品二つ
[思考・状況]
基本思考:殺し合いから脱出
1:御坂美琴を見つけ、保護して協力を頼む
2:美和は保護したい
3:ハッキング技術のある参加者がいるなら探す
4:木山の健闘を祈る


【木山春生@とある科学の超電磁砲】
[状態]:健康
[装備]:オモチャの兵隊@とある科学の超電磁砲、改造ライター@デュラララ!!
[道具]:支給品一式、オモチャの兵隊@とある科学の超電磁砲、改造ライター@デュラララ!!、
ダガーナイフ@現実
[思考・状況]
基本思考:殺し合いから脱出
1:第三位の手を借りる
2:ハッキング技術のある参加者がいるなら協力を頼む
3:全一を警戒
4:雨宮の無事を祈る
 
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