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インフィニット・ストラトス大和の戦い

作者:sou×yuki
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第二章天使と竜の輪舞
  40話

「ヤマト、あの機体はなんなの?」

「俺も分からないけど人が乗ってるのは確かだから、接触を試みようと思ってね」

俺達が飛んでいる先には八機程の機体が飛んでいるのだ

「それにしても三人ほど操縦下手だな、まるで素人だ」

「新人だと思う」

新人訓練中か?だったら良いがこれから戦闘に行こうとしているのならふざけているな

「え、アイツ等の真下からあの時と同じ反応?」

あの時、時空の歪みの発生と同じ反応だ、昔みたいな感覚だな、あの中の誰かが死ぬ、助けに行くか

「面倒ことになるかも知れないから先にアイツ等と接触する」

そう二人に告げトップスピードで飛んでいく

「もう!ヤマトは勝手に突っ込んで行くんだから!」



俺は少女に当たりる攻撃になんとか間に合い攻撃をGNシールドで防いだ。その後空中に時空の歪みが開き中からドラゴンみたいな小さいの数十と大型が一体現れた。

「ち、ほんとにめんどくさいことになったな」

最近俺の漢もどこかの巫女みたいに当たるようになったんだけど

『ヤマト、こいつらなに!』

「わからない、けど、わかっていることはこいつらは俺たちの敵で駆逐する目標なのは確かだ。姉さんと簪は遠距離射撃、俺が前衛でこいつらをぶった斬る」

あの機体も動いていることは敵で間違いない、俺のは近距離特化型だから前衛での駆逐、簪は中距離からの援護射撃、姉さんは遠距離から援護射撃で駆逐してもらう

「ダブルオーライザー、刹那・F・セイエイ、目標駆逐する!」

トカゲどもを一刀両断していく俺、向こうは向こうで錯乱している奴が居るが姉さんに援護射撃してもらっているので被害はなしだ

「くっ、オーライザーだと、厳しいな」

オーライザーだと、手数が少ないために数を倒せていない。そんなときだったダブルオーライザーに変化が合ったのは

「モードチェンジ、『セブンソードG?』」

オーライザー以外の装備が追加されたのだ。セブンソードG………エクシアのセブンソードの発展型を使用したダフルオー、GはGANから来ている

「これなら、いける!」

七本の剣がトカゲどもを切り裂いていく、数分のうちに残りはデカいのだけになっていた

「モードチェンジ・オーライザー」

装備をオーライザーに変え『トランザム』を起動し『ライザーシステム』を作動させる

「ライザーソード!」

巨大なビームが最後のトカゲを真っ二つに海に落ちる

「ふぅ~ライザーシステムはキツいな」

そう言えば最初の目的を忘れていたな

俺が近づいていくと隊長機と思わしき機体から現れたのは、もっさりヘアーの金髪の女性だった。

「――どうも、というか、言葉通じるかしら?言葉が通じるなら、右手を挙げて頂戴」

言葉は通じるようなので右手を上げる

「あら、通じていた――あんた達何者?」

達……狙撃から判断できたのだろうな

「俺のコードネームは刹那・F・セイエイ。あなたは?」

「私は、ゾーラよ――それであなたはここで何をしているのかしら?」

「ここで?誰か人を探していたんだ」

「人を…あなた、どこから来たのかしら?」

「さっきの歪みに飛ばされてきたと行った方がいいかな」

「歪み――まさか、次元震動で来たってことかしら?」


「すまん、そこいら辺さっぱりわからない」

「うーん…困ったわねぇ――」

そんな中

『隊長、一旦、アルゼナルに連れて帰るというのはどうでしょうか?』

「そうだね、そうしようか」

なにやら、言葉を交わすゾーラ。それから、回線コードを交換すると、彼女と通信がつながった。

『あんた、燃料はあるかい?』

「問題ない」

『とりあえずついてきな、私たちの基地に案内するよ――』

「その前に仲間と合流する」

姉さんと簪と合流し彼女の機体に先導され、飛んでいくのであった。






絶海の真ん中にその基地はあった

『ここが、私たちの基地――あるいは生きる唯一のところであるアルゼナルだよ』

「アルゼナル――」

通信越しの誘導に従い、滑走路のようなところに着地する。

へぇ~意外としっかりしているのだな。


「改めて第一中隊、中隊長のゾーラです。後ろのはアンジュとミランダとココ、貴方方が助けた新兵です」
 
三人のうち、黒髪の方……ミランダと俺達より年下のココはペコリと頭を下げる。金髪のアンジュという少女はこちらを見つめるだけで、ゾーラは呆れている。

「アンジュ、アンタはありがとうとか言えないのか?」

「……」

 アンジュは何も言わず、ゾーラの方を睨むとそのまま立ち去ってしまう。

「まったく、これだから元皇女様は……」

「皇女?」

 俺は彼女の言葉に疑問を覚える。

「ミスルギ皇国元王位継承権第三皇女、アンジュ。それがアイツさ」

「そんな人が何で……」

「ノーマだからさ」

「なんだそれは?」

「その事は司令官殿に聞いてください。……というより今その人が来ましたが」
 
そう言って彼女の後ろを見ると、長い黒髪を一つに纏め、右手は黒い義手のようなものを着けた女性が歩いてくる。その後ろからまるで秘書官のような感じの女性が追随してくる。

「君が刹那・F・セイエイ君とその仲間達か」

「あぁ、失礼ですがあなたは?」

「失礼、私はここの総司令のジルだ、よろしく」

「よろしくお願いします、早速ですけどこちらの世界について教えて下さい」

「その前に一つ聞く。お前達の機体はパラメイルではないのか?」

「はい、違います」

「……良いだろう。では指令室に招待する」

「その前にそちらの方は誰です?」

挨拶ぐらいしてほしいぜ

「監察官のエマです」

短い挨拶の後俺達三人は司令室に案内された



この世界はマナという不思議な力があり、こちらの世界で言う魔法のような事をできる。が、ごく一部にその力を使えず、またマナを無力化する者が居る。それがノーマであり、ここに居る女性だという。

「実際に見た方が早いかもな」

 そう言ってエマさんが手を翳すと、緑色に近い輝きがカップを包み込むと、触れてもいないのにそれは浮き上がる。

「これがマナだ。外の人間はこれを『マナの光』と呼んで神格化してる者もいる」

 そしてジルさんがカップに指を触れると、軽い破砕音と共にカップが落下を始め、そして陶器が割れるような音を立ててカップが壊れた。

「分かっただろ?これがノーマだ。マナの力を無力化する。外の人間はノーマの事を人として扱わない、化け物として見る方が大半さ」

「ですが、なぜここには女性しか居ない?」

「簡単なことさ。ノーマは女性だけだからさ」

 ジルさんは当然とばかりに言い放つ。エマさんも同様の表情で、選別意識が強いように見える。

「つまり、ここに居る者はエマ監査官を除いて全てノーマである。そういうですか?」

「ああ、そうだ。」

俺はこの世界の秩序にイラつきを覚えた

「ふざけたゴミのような世界だな」

「なんだと?」

「特殊な力を持った者が人間と扱われ持たない者をゴミとする世界か一から作り直すべき世界だな!」

特殊な力を持った者が偉いだと?持たない者が見下されるだと?ふざけた世界だな!

「異世界から来た、あなたたちに何がわかるんですか!」

「だまりなゴミエマが!俺達の世界にはなぁ!マナみたいな特殊な力なんざねぇんだよ!普通の人として生まれたのがノーマだと?ふざけんなぁ!もし、俺達の世界にマナを持った者が生まれたらなぁ!道具扱いを受けるだろうなぁ!」

俺はこの世界のことすべてが俺をイラたたせ怒らせる

「人をゴミ呼ばわりなんて……」

「じゃあなんだ?マナを持った者が持たない者をゴミ扱いしていいのか?迫害されて当然と思っていいのか?道具扱いしていいのか?特殊な力を持った者がなぜ戦わない?持たない者より、強いんだろ?」

この差別さが気に食わねぇ!

「お前の言いたいことはわかった、だから落ち着いてくれ」

「……………わかったよ」

まだ、落ちついていないが取り敢えずいすに座る

「すまなかった、ここまで激怒するとは思わなかった」

「いえ、こちらこそすまなかった、怒りに任せすぎた」

流石にやりすぎた感があるな、エマの野郎はおびえているしな、ついでに簪と姉さんが居ることも忘れていた

「ところで、これからどうするつもりだ?」

そうだなぁ~これからどうしようかなぁ~

「そちらがかまわなければここにおいてくれないか?」

「構わないが一応理由を聞こうか」

「この世界では俺達三人とも『ノーマ』扱いでココ以外に住む場所が無いと思うから。元の世界に戻るならここにいる方がらくだと思うから。知らない町で生活するのが面倒だからだ」

この世界の秩序で捕まるのはごめんだ

「わかった、ここにいることを許可するがココにいる場合は何かしてもらわないといけない」

「それなら、戦闘部隊で構わないな?二人とも?」

「ヤマトと一緒なら構わない」

「私も…………」

二人ならそう言いますよね

「その代わり条件がある」

「いって見ろ」

条件と言っても簡単ですけどね

「一つ目部屋は三人部屋。二つ目、俺達への命令は受け付けない。三つ目、男性用の服を用意する事。四つ目飯はまともなの。以上」

「わかった、全て手配しておく、所属部隊はゾーラ隊にしておくが問題ないな?」

ああ、さっきの連中か

「ああ」

「それとこれだ」

俺達の前に三人分の札束が置かれた

「この世界のお金だ三人分で1400万はある、大事に使えよ」

「ああ」

俺達は司令室を後にした
 


「ヤマト怖かったよぉ~」

「私も怖かった………」

「ごめんね、どうもこの世界の秩序が気にくわなかったからついね」

二人がいることは忘れていたことを気づかれないようにしないとな

続く
 
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