インフィニット・ストラトス大和の戦い
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18話
「ヤトーあーん」
えっーとこれは……
「ヤマトあーん」
単なる……
「……食べて」
修羅場だ!!
ここの決まりで浴衣で夕食を食べているのはいいのだが姉さん、簪さん、本音がイカの刺身を俺に食べさせようとしているのだ。
他の生徒達から『あそこいいなぁ~』とか『デュノアさんを虜にするなんてー』とか『ヤマト君早くつきあっちゃいなよ』とか聞こえる。
一夏は遠くでセシリアと鈴さんを見ているから気にしないで……覚悟を決めますか
「……いただきます!」
パクパクパク
「美味しいよ、ありがとう」
その後も何度も食べさせられ夕食を終えた。
ポチャン
「いや~生き返る~」
俺達男子は風呂の時間が分けられてるので三人と別れ一夏と一緒に露天風呂に入った。
「ヤマト最近俺を無視すること多くね?」
「簪さんがいるからなしかたねえよ」
「俺って更識さんに悪ことした?」
なにも聞いてないのかよ!
「間接的にな、簪さんの専用機はお前の白式の所為でもらえなかったんだよ」
「な!それで俺のこと避けてるのか」
「それだけじゃあ無い、クラス代表戦の時、俺は簪さんを庇ってけがをしたからそれもあるな」
「どういう意味だよ!」
「『専用機があればヤマトがけがしないですんだ』専用機があれば俺が庇う必要は無いからだよ」
「………」
ようやく気づいたか馬鹿が
その後風呂を上がり自室に戻ったら千冬さんがいないので二人で話していると千冬さんが戻ってきた。
「なんだお前らだけか、てっきり女を連れ込んでると思ったがな」
俺達は変態では無いぞ!
「ここはあなたがいる部屋ですよ?変なことしたら痛い目みるのでできませんよ」
「それでもあの六人は来そうだがな」
あの六人……セシリア、鈴さん、姉さん、本音、簪さん残りは……ラウラか?
女の子………………くっなんでここで思い出すんだよ…………
「おい、ヤマト大丈夫か?」
「俺は大丈夫だそ?」
なにを言ってるんだ千冬さんは?
「そんな顔で言われても説得力無いぞ?」
そんな顔?あー納得。俺、泣いてるんだ。あいつらのことを思い出して泣いてるんだ。
「すみません。少し潮風にあたってきます」
返事も待たず部屋を出た。
ジャパァー
部屋を出た俺は浜辺の岩の上にいた。
「…………リアス」
そう、俺がこの世界にくる前にいた世界の記憶……俺の大切な女性……俺はあの世界で彼女の腕の中で息を引き取った。
「君に会いたいよ……リアス」
あっちでは何年経ってるだろうか?皆は元気だろうか?皆に会いたい……でもこっちでも大切な人達はいる……
「情けねえ……」
この気持ちは………誰にもわからないよな
「……ヤマト」
この声は……
後ろを振り向くと簪さんと姉さんがいた
続く
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