| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

インフィニット・ストラトス~IS学園に技術者を放り込んでみた~

作者:壬生咲夜
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

本編
  第32話「訓練風景」

 
前書き
短いですがどうぞ…
 

 
一夏とシャルルの引越しとその歓迎会からしばらく

[ズドンッ]

「あたたっ、強いなシャルル。全然勝てる気がしないや」
「アハハ、一夏が勝てないのは単純に射撃武器の特性を把握してないからだと思うよ」
「一応わかっているつもりだっただけどな…」

アリーナの一部のスペースにて模擬戦をしていたシャルルと一夏。
結果はシャルルの勝利で終わり、今は二人で反省会の最中だ。


[イチ、ニ、イチ、ニ…]

「実際に使ってみようよ。僕の銃を貸してあげるからさ」
「え? 他の人の装備ってロックがかかってて使えないんじゃないのか?」
「普通ならね。でも所有者がアンロックしてれば登録してある人全員が使えるんだよ」
「へ~…」
「はい、これを使って」
「おう! えっと、構えはこうでいいのか?」
「えっとね…」

一夏の後ろへと周り、あれこれとレクチャーをするシャルル。
遠目から見ても美男子どうしの密着会いに見えるので、“掛け算の会”が見たら発狂して薄い本を描くだろう。


[イチ、ニ、イチ、ニ…]

「んじゃ、撃つぜ」

シャルルの指導が終わり、前方に出現した的に狙いを定めて銃のトリガーを引く。

[パン、パン、パン、パン!!]

「おおう、何というか。速いな」
「アハハ、そうだね。今はそれで良いと思うよ。あとは色んな銃の特性を知っておけば、どう動けばいいとかなんとなくわかってくるよ」
「そっか…」


[イチ、ニ、イチ、ニ…]


「……ところでさシャルル」
「なに? 一夏」
「何で皆、ずっと走ってるんだ?」

そう、一夏とよく訓練に参加しているメンバーは先ほどからずっと走り回っていた。

「ほら、二人とも頑張って、目標まであと少しだよ!! (タッタッタ」
「な、ナっちゃん、はやいよ~ (フラ~」
「ぜぇ、はぁ、さ、流石陸上部員ね」

ある仲良し三人組は陸上部員が先頭に走って先導したり、

「くっ、私としたことが誘惑に負けるだなんて…修行不足だ(ブツブツ」

とある剣道少女はブツブツと一人事を呟きながら走ったり

「うぁぁぁぁん、何で余計な所ばっか増えるのよ!!! (ズドドドドッ」
「昨日の前借分、何としてでも取り戻しますわ!!! (ズドドドドッ」

とある候補生sは可愛らしくない走り音を出しながら爆走していた。


「で、何でだ?」
「……女の子には色々とあるんだよ」
「? そうなのか?」
「うん、暫くは触れないであげた方がいいよ」
「いや、だからなn――」

「い・い・か・ら。ね?」

「お、おう」

理解も納得もしていないがシャルルからの謎の剣幕にに押されて頷く一夏。
なお、彼女らが走り周る理由は、昨夜に男子寮で行われたパーティーで察して欲しい。


「「「「「「キャァァァァアアア!!」」」」」」

「「っ!?」」

突如、アリーナに響く声に驚きそちらへと視線を向ける。

「みて、アレが」
「オラクル独自に開発したIS」

そこには紫色のISを纏った更識簪の姿――



「そして!!」
「彼女こそが我らが1年4組のクラス代表!!」


「「「「「「「「「かんちゃんよ!!!!!!!!(ドーンッ!!!」」」」」」」」」

――と、そのクラスメイトたちが居た。
それぞれが誇らしげに謎のポーズをとっており、薄らとだが彼女の頬が朱く染まっているのはきっと気のせいではないだろう。


「かんちゃ~~~~んっ!!!」

そんな集団に音速が如く駆けつける姿が一つ。
簪の幼馴染であり、専属従者である布仏本音だ。

「速っ!?」
「本音ちゃん、あんなに速く動けたんだね…」

普段の本音の様子をを知る者が見ればビックリするほどの速さで簪へと抱きつきスリスリと頬ずりをする。

「かんちゃん、かんちゃん、かんちゃん♪(スリスリ」
「…本音。熱い、離れて」
「え~~」

簪にそう言われるが嫌だと言わんばかりにさらに強く抱きつこうとする本音。
そんな彼女を無理やり引き剥がす―――なんてことはせず、されるがままにしている。


「やっぱり、簪×本音がジェスティスよね」
「は? 何言ってるのよ。本音×簪よ」

二人のそんな様子を遠くからみていた生徒たちが何やら呟いていたが、どうせ碌な事ではないとここ一月の学園生活で学んだ一夏らは聞かなかったことにした。


「それが簪…『『『『ギロッ』』』』…さんのISですか?」

4組sの視線に思わず敬語とさんづけて尋ねる一夏。

「…うん」
「なんていうか、甲冑って感じだな」
「…(コクンッ」
「なんて名前なんだ?」
「…鞆江(トモエ)
「せ、世代は」
「…一応、第二世代」
「………」
「………」
「(か、会話が続かない…)」

助けを呼ぼうにも、4組sはいつの間にか離れて資材の準備を始めており、隣のシャルロットは自分と同じで状態で唯一の頼みでもある本音は簪にべったりだ。
無視するわけにもいかないしどうすればいいかと途方に暮れていると、いつの間にか走り終えたのか鈴音たちが会話に混ざってきた。

「ふ~ん、これがあんたの専用機」
「打鉄をベースにした機体でしょうか?」
「…また専用機持ちの候補生か(ボソッ」


「…そうだけど少し違う」
「ん? 何がだ?」
「私は候補生じゃない」
「え、そうなのか?」
「…(コクンッ」

一夏の驚きに小さくだが首を縦に振る。

「あら、確か今年の入学生の中に日本の候補生もいると本国で聞いてましたが」
「…それは私じゃない。隣のクラスの子」
「そうでしたか…」
「じゃあ、簪…さんは何で専用機を持ってるんだ?」

一夏の知っている限りでは専用機を持っているのは皆、代表候補生であったが故の疑問であった。

「かんちゃんはね~、企業専属パイロットなんだよ~」
「企業専属パイロット?」
「企業が開発した武装や機体の試運転をする人のことだよ織斑君」
「その中でも優秀な人が企業代表なんだよ」
「へ~、そんなのもあるんだな」
「そんなことも知らんのか一夏」
「いや、だって教科書に載ってないし…」
「雑誌読みなさいよ」
「(読んでたら、怒って破いたのリンだろ…)」
「何よ」
「別に……」

思っても口に出さない。
ちょっとだけ成長した一夏だった。
 
 

 
後書き
【後書き】
上手く、進まない…。
次回はいつになるか、取りあえず皆様、よいお年を

【オマケ】
◆ランニング(ラヴァ―s編)

[タッタッタッタ……]

「……(ジー」
「ハッハッハッ……(ブルンッ、ブルンッ」
「………フッ」

[ブォンッ!!]
[ガキィィンッ!!]

「死ねぇ!! このおっぱい魔人!!」
「な、何をするんだ凰!?」
「篠ノ之さん、少しばかり削いでもよろしいでしょうか?」
「よろしくないぞオルコット!!」

どこを視て狂ったかは察してください。

◆ランニング(仲良し三人組編)

[タッタッタッタ……]

「も~ダメ~(フラ~」
「ちょ、本音大丈夫?(ダキッ」
「ごめんね~、もっちゃん」
「良いってことよ(うは~、凄い弾力。こりゃたまらん!!)」
「…癒子、ちょっとそこに正座しようか(てか私と変わりなさい)」
「え、嫌よ(絶対に嫌)」
「?」
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧