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ソードアート・オンライン ~Hero of the sorrow~

作者:C.D./hack
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アインクラッド編
  目覚めろ、その魂

 
前書き
ライダー魂を継いだクズのお話。 

 
今日、僕は死ぬ。それはなぜか?大事な人が全員、死んでしまったから。

さんざん迷惑かけて。つらい思いさせて。そんな顔がつらくて。

でも、自分で変わろうとして、少し変われた。

みんな喜んでくれた。感謝の気持ちを伝えようと思った。

でも――――――――――――――。

「もういないよ・・・」

ああ、どうして。ねぇ、どうして。何でこんな事になったんだよ、神様。これじゃあ・・・

「生きてたって!仕方ないじゃないかッ!!」

僕の声が響く。周りには人がいない。覚悟を決める。走って、飛び降りて、あとは死ぬだけだ。

その時、

「本当にそれでいいの?」

綺麗な女性の声が響いた。

「誰?」

僕は問うた。

「私はカナリア」

あなたに死んでもらいたくない者。

「ここで死んでいいの?あなただけ生き残ったのは、何か意味があるんじゃないの?」

意味?そんなもの見いだせない。

「だから僕はここにいる」

「死んでしまうなら・・・誰かを助けた後でも、いいんじゃないかしら」

「・・・なにを、してほしいの」

再びの問い。

「あなたに救ってほしいの。彼らを」

「彼ら?」

「ソードアート・オンラインにとらわれた人たちを」

驚いた。しかし、たとえ、行ったとしても足手まといになるだけ。しかも、たくさんの人を救えるのか?僕に。

「手が届くのに手を伸ばさなかったら、死ぬほど後悔する。それが嫌だから手を伸ばすんだ。あなたのモットーでしょ?」

「・・・」

無言の僕に、声が言った。

「思い出して!あなたがお姉さんと誓った約束を!!」

姉さんと誓った言葉。

(ユキ、私たちは、いろんな人達を助けよう。特に自分で自分を殺そうとする人を!それには私たちはそれを絶対にしちゃダメ!!いい!?自分で死んじゃだめだよ!!もし私が死んでも、一生懸命生きて!)






「そうだね・・・。そうだった。自分で死んじゃダメだ。手を伸ばさなきゃ。あそこには、助けを待っている人たちがいる」

姉が使っていた、ナーヴギア。捨てる物だったが、あるはずだ。家に向かおうと後ろを向く。

「いや、あなたには、私たちの力を継いでもらう。そこからは、私がダイブさせる」

私達の力?それって・・・

「正義の力。」

人を守る。クズが。本来なら無理かもしれない、だけど、それでも。死ぬのなんて、あとでいい。

あそこにいる人達はきっと未来を創る。そのためなら、人柱になったって構わない。

そう思った時だった。

「行きましょ」

光が僕を包み込んだ。










「・・・・・ッ」

上空から落ちた僕は、だいぶ混乱していた。まず、落ちて死んだらその時点で終わりだ。

女性の声が聞こえる。

「腰についているベルトにタッチして!!そうすれば・・・!」

僕はベルトをタッチする。すると

ホッピング on

左足にホッピングが出現する。

「え?」

女性の声が予想していたものと違うらしく、驚きの声を上げる。

そう言ってるうちに、地面。

「フ―――――・・・ッ!!」

「おりゃあ!!」

自分でも妙な掛け声と思う声と共に地面に接触し、再び跳び上がる。

「カナリア!」

女性の声に言う。

「ファイズポインターとアクセルメモリーを出して!早く!!」

「ええ!」

女性の声が、光の球体の形をとり、ベルトをなぞる。

その瞬間、ファイズアクセルが腕に、足へとポインターが出現し、メモリーが手の中に。

メモリーをベルトの挿入口に入れると、

Complete

とベルトと衣服が展開され、胸部の小さいアーマーが展開する。

ファイズアクセルのスタータースイッチを押す。

Start Up

の音声とともに、超加速(アクセル)モードへと移行、圧倒的速さをもって、僕の目的の所まで到達する。

そこには頬に三本のペイントを施した女性が、10体程の怪物に襲われていた。

「あなた、あそこからこれが見えて!?」

カナリアの声。しかし急がねばならない。アクセルモードのタイムが、6秒を切っている。

アクセルフォームは、通常の1000倍の速さで行動ができるという、驚異的な強さを誇る反面、弱点も多い。

アーマーの展開による防御力の低下、さらに待機形態(アイドリングモード)でも35秒、アクセルモードは10秒が変身の限界時間なのだ。

それ以上使用すると、フォトンフレームが崩壊してスーツは破壊され、装着者は大量のフォトンブラッドを直接浴びて消滅、さらに周囲3km四方は空気に触れて劣化したフォトンブラッドによって汚染される。

ポインターを展開、そこから凄まじい数の円錐状の赤い光が放たれる。

「オ・・・アアアアアアアアアアアッ!!」

飛び蹴り、アクセルクリムゾンスマッシュによって怪物たちは全滅、その瞬間、Time Outの音声が聞こえ、アーマーが元に戻る。

爆発を背に、ためしに手を振る。しかし本来の目的を思い出し、女性へと駆け寄る。

「大丈夫ですか?」

女性は腰が抜けて、立てない様子だった。
 
 

 
後書き
主人公は、敵とかによって態度を変えます。

ファイズ大好きです。

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