SAO:孤独の剣聖
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二十八話
前書き
実はこの二十八話もともと二十七話に引っ付いてたものです。いろいろ修正を加えていたら長くなってしまい切り離しました。
もしかしたら矛盾や話がかみ合わないかもしれませんがご了承ください
次の日ログインした俺はインプ領を飛び出し世界樹へと向かった
「遠いな~竜の谷…」
俺はしばらく飛び続けたが未だに砂漠地帯を抜けれていない。どうやら飛行能力にも限界があるらしく途中で一度俺は落下してしまった。飛行能力の回復をまで砂漠の上を駆け抜け、回復したらまた飛行を何度も繰り返した。
「あれか…ん?」
不意に谷らしきもの見つけた。しかしその前を赤い種族の集団が通過していた。
(サラマンダーの種族か?)
なぜ竜の谷の前にいるのか分からないが身を隠ししばらく眺めているとさらに人数ウィ増やしていく
(なにかの集合地点なのか…)
プレイヤーキル推奨のこのゲームではあの集団にみつかれば即襲われるだろう、一人二人が相手なら何とかなるかもしれないが数が多すぎる
(ちっ、遠回りだけど違う地点から世界樹に向かうしかないか…)
マップを取りだしここから近い世界樹のルートを探す
(ルグルー回廊って場所がここから近いな…よしそっちに向かうか…)
俺はひっそりと竜の谷付近を後にしルグルー回廊へと向かうことにした
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再び飛んだり駆けたりを繰り返しルグルー回廊へと向かう
偶然なのかそういう者なのかわからないが俺は未だにMobと対面していないしプレイヤーも先ほどサラマンダーをこちらから見かけたがやり過ごしたため戦闘にはなっていない。そのため順調に進んでいるといっていいだろう。
「左に森が見えるな…ってことはもうすぐルグルー回廊か?」
先ほどマップを見た限りではルグルー回廊は森を抜けた先にあるようなえがかれかたをしていたのでもうすぐだと判断するとすぐに洞窟を見つけた
「よし、ここだな。」
マップを再び開きここがルグルー回廊であることを確かめてから中に入っていく。洞窟は一直線のためMobやプレイヤーと対面したときは間違いなく戦闘となるだろう。そう予測し慎重に進む。
「…なんもでなかったな。」
俺は肩透かしを食らった。そろそろ何か出るだろうと予測していたのだが結局ルグルー回廊でもMob、プレイヤープレイヤーともに一回も出くわすことがなかった
回廊を抜け出すとそこには湖と一本道の橋がある。その橋を渡るとどうやら一つの都市に辿りつくようだ
「あの都市に入って一度ログアウトするか」
一度休憩の意味合いと、もしかしたらキリトから連絡が来てるかもしれないのでそのチェックをするために一度ログアウトしようと決める
その一本道を歩いていると後ろから大きな声が聞こえる
「そこの君!早くルグルーの門をくぐって!」
振り向くと金髪のプレイヤーと黒髪のプレイヤーが猛スピードでこちらに向かってくる。さらに後ろを見ると赤い集団が見えそのうちの何人かが呪文を唱えているようだった
(そういや、SAOと違って呪文もあるんだったな)
俺は暢気にもそんなことを考えていた。すると俺と都市を挟むようにして石の壁がそびえたつ
「なんだ?」
「やばっ…」
俺が状況を捉えきれずにいると金髪のプレイヤーは顔を顰めた。もう一人の黒髪のプレイヤーは速度を上げ石の壁へと突っ込んでいく
「あ…キリト君!」
「キリトォ?」
金髪のプレイヤーがもう一人のプレイヤーを呼んだときあまりに聞き覚えのある名前に今度は俺が顔を歪めた。
キリトと呼ばれたプレイヤーはそのまま石の壁に切りかかり…見事に跳ね返されしりもちをついた
「無駄よ…」
「もっと早くにいってくれよ…」
「君がせっかちすぎるんだよ」
この性格に俺はキリトだと確信する
「なにやってんだキリト…」
俺が呼びかけるとキリトがようやく俺に気づき驚く
「ジン!?って名前だけでなくまたその容姿でゲームを始めたのかよ!」
やはりキリトはそこに突っ込んできた
「いや、今回はランダムでこうなっちまったんだよ…というかお前もそんなに大差ないじゃん!」
「ジンさんお久しぶりです!」
キリトの胸ポケットからでてきたのは小さくなったユイだった
「……おう」
「?」
(いや、別にいいんだけどね……)
ユイは俺の何とも言えない表情に頭を傾げる
「あぁユイ。たぶんジンはお兄ちゃんと呼んでほしいんじゃないか」
「ち、ちげぇよ馬鹿!」
俺は慌ててキリトのその言葉を否定するがその慌てぶりは逆に肯定しているようなものだった
「それではジン兄さんと呼んでもいいですか?」
ユイは俺にそう提案する。俺は頭を掻きながら
「それでいいよ…」
と返事をする
「ちょっと君たちそんなに余裕ないよ!」
呆けてる俺たちに金髪のプレイヤーは声を張って注意する
後ろには石の壁、前にはサラマンダーのパーティ…どうやら囲まれたようだ
「リーファ、湖に飛び込むってのは?」
「だめよ。ここは超高レベルの水竜型のモンスターが潜んでいるんだから」
リーファと呼ばれたそのプレイヤーはある程度の知識があるのだろうキリトの提案を無理だと切り捨てた
「じゃあ戦うしかないか…」
「そうなんだけど…まずいよ…高位の土魔法を使えるってことはメイジの中によっぽどの手練れが混じってると思うんだわ」
「はぁ、アルブヘイム初戦闘がいきなり難易度高めかよ…」
リーファのその言葉に俺は溜息をつき初期装備の剣を構えた…
後書き
終わり。次は戦闘シーンです
いつもどおり雰囲気をお楽しみください!
最近公開予約を覚えました。書き溜めないんで意味ないけど…
あと感想いただいたんですけど、どうやら書洩らしがあって前文の意味を理解することができないものがありました。会員の方だったら返信できるのかな?
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