仮面ライダーディケイド 〜覇者の帝具〜
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因縁
「おい士、どうした?」
長い廊下を進んでいると、突然ディケイドが立ち止まった
脇にある別のところへと続く通路を見つめている
「何かあるのか?」
「いや…ちょっとな
ユウスケ、お前は先を進め」
「え?」
「とにかく先に行ってろ」
そう言い残し、ディケイドは通路へと入って行った
通路の先にはエボニー達と戦った所と
同じ様な部屋があった
そして、その中心に奴はいた
「来たか、ディケイド…」
「やっぱりこの感じはお前だったか
アポロガイスト」
かつて、ライダーの世界を旅していた時
ディケイド達の前に立ちはだかった男、アポロガイスト
彼はディエンドと協力し、倒したはずであった
「なぜお前がいる?
亡霊になってもライダーの敵であろうとするのか?」
「私は亡霊ではない
ちゃんとここにいる」
「じゃあ復活したとでも?
どうやって?」
「近いうちにわかるさ」
「フッ…口調も変わったな」
「これが本来の私だ」
会話をしながらも
ディケイドはライドブッカーソードモードを
アポロガイストは剣と銃が合体した武器、アポロマグナムを構えていた
「「ハアッ!」」
二人が同時に飛び、武器をふるった
何度もぶつかり合い、火花が散る
「この世界には何のために来た?
わざわざ俺に会うために来た…わけではないだろう?」
「もちろんだ
私にはやるべきことがある」
「なんだ?言ってみろよ」
「断る
そう安々と答えるものか」
こんな会話をしながらも
二人は何度も剣をぶつけ合った
「外にいるドーパント達…
あれはお前の仕業だろ?」
「そうだ…ミュージアムの残党から
幾つか貰った物を我々が改良し、
手術をしていない物でも使えるようにした…
T2という物もあったらしいが…数が揃わなくってな」
そう言ったアポロガイストの言葉に
士は疑問を抱く
「我々?また大ショッカーでも率いているのか?
飽きないな」
「ククク…今は大ショッカーなどではない
もっと、大きく偉大な闇の組織…
それに率いているのも私ではない」
ディケイドがライドブッカーをガンモードに
切り替えたのに合わせ、
アポロガイストもアポロマグナムを銃として使い始めた
「じゃあ誰が率いている?
まさかエンペラーか?」
「そんなわけあるまい
彼は我々が利用しているにすぎん」
「そうか…まあいい
とりあえず、今はお前を倒して
エンペラーも倒す
そのあとにお前の仲間達を潰す」
「そう簡単にはいかないさ」
ディケイドの放ったエネルギー弾と
アポロガイストの放った銃弾がぶつかり合い、爆発する
「やはりなかなかやるな…」
「これだけじゃないさ」
ディケイドがカードをベルトにいれた
【カメンライド X】
ディケイドの姿がXへと変わる
それを見たアポロガイストは唸り声のような物をあげた
「Xライダー…懐かしい
私を倒した最初のライダー…」
二人は再び近接戦闘へと切り替えた
ディケイドXのライドルスティックと
アポロマグナムが交差する
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