転生とらぶる
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マクロスF
0816話
マクロス世界との条約が纏まり、シェリルのライブが終わってから約1月。……条約締結後のパーティに関しては、何だかんだあってまだ行われていないのが残念なところだ。
タンタシオンでも建設ラッシュが一段落し、以前よりは落ち着いてきている。
とは言っても、完成したのはあくまでも支社を出す会社とかが臨時に入る方の建物だ。本格的に入る方の建物に関しては、未だに建設中のところも多い。
だが、それでも臨時の方は大方完成したので、単純計算で騒がしさは半分程になっているといったところか。
そんな状況で、マクロス世界との関係も落ち着いて来た頃、マリューが作ってくれた夕食をいつものように皆で食べている時に一部のロゴスが騒ぎを起こそうとしてシャドウミラーに鎮圧された件のニュース――具体的には賠償金等の問題――を見ている中で、レモンへと向かって尋ねる。
「そう言えばあのロゴスが使っていたダガーLって機体も何機かこっちで確保したんだよな? 性能はどうだ? あの戦いの時に見た限りだとダガーよりは多少マシ程度でしかなかったけど」
「そうね。確かに性能に関しては見るべきものがないけど、生産性に関してはそれなりのものよ。……もっとも、シャドウミラーで使うには物足りないけど」
なるほど、やっぱり原作通りにダガーLはそんな感じの機体に仕上がったのか。
「生産性がいいとなると……ガン・ルゥのようにか?」
「さすがにあそこまで高くは無いわよ。けど、スペック的にもガン・ルゥと比べるとかなりマシね」
コーネリアの問い掛けに、レモンが笑みを浮かべてそう告げ、カレーライスを口にする。
基本的に俺の家ではパン食の方が多いが、別に米の類を食べない訳ではない。何しろネギま世界の麻帆良はそのまま日本だし、SEED世界でもオーブは日本の影響を強く受けている。寿司とかも普通に売ってるしな。
ギアス世界にしても、陽光は中華連邦を乗っ取った形になっているので、米の類は普通にある。マクロス世界はアタリア島に落下したマクロスを解析したのが日本人で、その間に統合戦争が起こっていた影響でマクロスに乗り込んだのが日本人が多く、その後の戦いで地球が半ば壊滅的な状況になった関係でやっぱり日本の影響が色濃く残っている。
……こうして考えると、何だかんだ言いつつ色々な世界で日本の影響は強く残っているんだな。
ただ、この家に暮らしているのがレモン、コーネリア、マリュー、スレイ、シェリルと全員が日本人ではないので、結果的にパン食が多くなっているが。
ともあれ、うちでは普通に米を食べる時もあり、今日はマリュー特製のカレーライスな訳だ。
俺好みの辛口なのも嬉しい限りで、ゆで卵、コロッケ、カツ、エビフライ、イカフライ、ハンバーグ、茹でたシーフードといった各種トッピングも好きなように出来るようになっており、サラダのようなサイドメニューも野菜サラダ、ポテトサラダ、シーフードサラダと数が揃っている。
しかも全てマリューの手作りだというのだから、その料理の腕は日に日に上がっていっているのだろう。
それはともかく。
「ダガーLのように、そこそこの性能があって生産性が高い機体ってのはいずれ何かに使えるかもしれないからな。今の時点で機体を生産する必要は無いが、いつでもそれが可能なようにデータは揃えておいてくれ」
「ええ、その辺は抜かりないわ。勿論データは接収して確保してあるから安心してちょうだい」
笑みを浮かべてそう告げるレモンだが、この辺りはさすがだな。技術に関する事については、貪欲に求めている。
マクロス世界のVFやデストロイドに関しても色々とデータは入手しようとしているとエザリアからは聞いてるが、この分だとVF-0辺りから根こそぎ入手しそうだな。
使えるかどうかはともかくとして。
「ダガーLに関してはこれでいいが……問題が1つある」
「問題? 色々と順調だと思うが、何かあるのか?」
口の中に入っていたポテトサラダを飲み込んで尋ねてくるスレイに頷く。
正直、現状ではどうすればいいのか分からない問題が1つ。それは……
「ニヴルヘイムの指揮を誰が執るのか、という事だ」
その言葉に、スレイだけではなくその場にいた全員が頷く。
マクロス世界で初お目見えした時のデモンストレーションでは取りあえずということでマリューが、SEED世界で運用した時は俺達全員がニヴルヘイムに乗って、一応俺が指揮を執っていた。
だが、マリューにはシロガネの艦長という職務があるし、俺に関しては言うまでも無い。シャドウミラーの最高戦力を要塞の指揮官として遊ばせておくのはさすがに無駄に過ぎる。
かと言って他に出来そうな者はと言えば、少数精鋭のシャドウミラーは基本的に戦えるパイロットは軒並み戦闘に出る事になっているし……
チラリ、とこの場にいる中で唯一戦闘に出撃しない人物であるシェリルへと視線を向ける。
そして、他の者達からも視線を向けられ、カレーには付きものとばかりに冷たい水を飲んでいたシェリルが慌てて首を横に振る。
「ちょっと、あたしに戦闘指揮をさせるって冗談でしょ?」
「戦闘指揮じゃなくて、機動要塞の指揮な」
「どっちだって同じでしょ! いえ、それよりもっと酷いわよ!」
「……だよな」
シェリルの様子に、思わず納得。
別に本気でシェリルにニヴルヘイムの指揮を執らせようなんて事は思っていない。今のはただ何となくの成り行きだ。
そもそも……
「シェリルはライブツアーとかでホワイトスターにいない事も多くなるだろうしな」
「そうよ。少ししたら幾つかの場所でライブをしに行く予定なんだから、あたしにニヴルヘイムの指揮なんて無理よ無理。そもそもそんなのはプロに任せなさいよね」
「プロと言ってもな……」
取りあえず現状で機体が配備されているメンバーは駄目として、可能性があるのはエザリア、ロイドとセシル、フィリオといったところか? エザリアは一応SEED世界で指揮を執っていたこともあるから、ある意味で本命。ロイドとセシルは原作で一応アヴァロンで指揮を執っていたし、フィリオもまた一応OG外伝の原作でテスラ研が襲われた時に対応していた。
……こうしてみると、やっぱりエザリアがニヴルヘイムの指揮官に相応しいか?
「ともあれ、そっちの件については後回しでもいいんじゃない? 今、急に決めなきゃいけないって役職でも無いんだし」
シロガネの艦長を務めているマリューからの言葉に、何となくその場にいる皆が納得する。
その後はここ最近の出来事を話しながらカレーを食べ、食事が終わってゆったりとした時間を過ごす。
リビングでそれぞれが好きなことを過ごしている中、ふと数日前から考えていた件を口に出す。
「マクロス世界の件も大分片付いてきたし、そろそろ別の世界を調べてみようと思うんだが……どう思う?」
「いきなりね。……いえ、そうでもないかしら。確かにマクロス世界とは一段落したし」
ソファに座っている俺の隣で紅茶を飲みながら技術班から上がってきた書類を読んでいたレモンがそう口にし、少し離れた場所でネギま世界の音楽を調べていたシェリルが首を傾げる。
「別にそんなに急いで他の世界を調べなくてもいいと思うけど?」
「特に急いでる訳では無いわよ。いえ、寧ろマクロス世界に時間を掛け過ぎていると言ってもいいでしょうね。……まぁ、マクロス世界はこれまでの世界と色々違うから、ある意味ではしょうがないんだけど」
これまで俺と最も長く付き合ってきたレモンが経験からそう告げる。
その言葉に驚きの表情を浮かべるシェリルだが、実際には色々とあったからな。
ギアス世界にはそもそもシステムXNの実用化で転移したし、ネギま世界はブルーコスモスのテロで半ば強制的に、OGsの世界に戻ったのは技術を集める為。
……こうして考えてみると、何だかんだできちんと狙って転移した未知の世界はSEED世界だけなんだな。
何と言うか、色々とトラブル続きではある。
「異世界間貿易をするにしても、対象の世界が多い方がいいのは事実だしね。ただ、ちょっと心配な出来事は色々とあるけど……」
呟き、チラリと俺の方へと視線を向けてくるマリュー。
……何が言いたいのか、大体分かるだけに何とも言えない。
「確かにそうね。ギアス世界でコーネリア、SEED世界でマリュー、ネギま世界であやか達4人、OGs世界でスレイ、マクロス世界でシェリル……か。この調子で行ける世界が増えれば増える程に新しい恋人が作られていくんじゃ無いかしら。……本人としてはどうなの? 女好きのアクセルとしては」
「別に女好きとは……あー、その。意図して増やしている訳では無いという事だけは主張させて欲しい」
小さく笑みを浮かべつつ、読んでいた書類から手を離して体重を掛けてくるレモンに何とかそれだけを告げるが、俺を挟んでレモンとは反対側に座っていたコーネリアもまた読んでいた雑誌から手を離して俺へと体重を掛けてくる。
レモンとコーネリアという、色々な意味でレベルの高い美女2人に挟まれるのは悪い気はしないが、それでもこの状況では色々と不都合も多い。
2人が浮かべている、ネズミを弄ぶ猫のような笑みを見ていれば、それだけは想像が付く。
「そうね。私としてもその辺の見解をきちんと聞かせて欲しいわね。特にこれからも新しい恋人がどんどん増えていくのなら、こっちとしても対応の準備をしておかないといけないんだし」
次に寄りかかってきたのは、背後の右側からマリュー。
「その、何だ。アクセルをマクロス世界に転移させてしまった私が言うのも何だが、確かにその辺については聞かせて貰えると嬉しいな」
背後の左側からはスレイ。
「あたしから……いえ、あたし達から逃げられると思ってる訳じゃないでしょ?」
そして正面からはシェリルがしなだれかかってくる。
この光景を見た男なら、誰もが羨ましがる光景だろう。実際、俺も他人がこんな状況になっていれば、そう思うのだから。
だが、それでも言いたい。ハーレムと言われようと何と言われようと、決していい事ばかりじゃないんだぞ、と。
勿論間違っても不幸だとは言わないが、俺の状況でも色々と苦労するところはある。
「別に逃げるとかは考えてないから、安心しろ」
後1cm顔を動かせば唇が触れるという程の至近距離から俺の方へと視線を送ってくるシェリルにそう言葉を返す。
「あら? じゃあ私にもしっかりとその辺を教えて貰えるかしら?」
その声と共に、シェリルと視線を合わせていた俺の顔が強引に右を向かされ、重なる唇。
誰の仕業なのかは考えるまでもないだろう。俺の右に位置取っていたのはレモンなのだから。
そのままこれまで幾度となく重ねてきた肢体を俺に押しつけてくるレモンに、ソファへと押し倒される。
コーネリアがいた筈……と思いきや、既に場所を移動してソファの上を空けていた。
1分程レモンとのキスを楽しみ、その間にもコーネリア、マリュー、スレイ、シェリルと身体のやり取りを交わしつつ、さすがに狭いという事で寝室へと移動する。もっとも、歩いて移動するのでは無く影のゲートを展開してだが。
既に何度もこの移動方法を体験している全員が特に驚くでもなく影に沈んでいく感触へと身を任せる。
すると次の瞬間には、俺達全員の姿は寝室にあるベッドの近くへと姿を現していた。
……出来ればベッドの上に直接転移したいんだが、影のゲートはあくまでも影のある場所にしか転移する事が出来ない。
それ故に、姿を現すのはベッドのすぐ側になるのだ。
「あんっ」
そのままレモンを押し倒し、瑞々しい唇をそっと塞ぐ。
同時に服を脱がしていき……コーネリア、マリュー、スレイ、シェリルとの激しくも熱い濃厚な夜を過ごす事になる。
「……ねぇ、アクセル……」
夜中、眠っていると思ってばかりいたレモンがそう声を掛けてくる。
この数時間の行為で目を開けているのも辛い程に相当疲労しているにも関わらず、レモンの視線は俺へと向けられている。
「まだ起きてたのか」
俺自身、行為の後の気怠さもあって半分眠っていたのだが。
「ええ。ちょっと言っておきたい事があってね。……アクセル、別の世界に行くのもいいけど、必ず帰ってきてね。私達はいつまででもアクセルを待つ。待っている。けど、アクセルがマクロス世界に行っていた時に理解したのよ。やっぱり私達の中心にはアクセルがいないと駄目だって」
呟きつつ、ベッドの上で動いて俺に寄りかかり、その柔らかく滑らかな肌を擦りつけてくる。
その目に映っているのは、俺のみ。……いや、正確に言えばこのベッドの上にいる、俺を含めた全員、か。
1年半の空白というのは、やはり時の外にその身を置いたレモン達にしても色々と思うところがあったらしい。
レモンの身体を抱きしめ、耳元で呟く。
「安心しろ、今度の転移は事故の類じゃ無くて計画されたものだ。出来るだけ早く帰ってくるから、心配はいらない。俺は必ずお前の、お前達の下に戻るからな」
そう告げ、そっとレモンの赤紫色の髪を掻き上げて唇を重ねる。
レモンにしても疲労の限界だったのだろう。キスを終えると、そのまま俺に抱きついたまま眠りにつくのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:25
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
???
撃墜数:1114
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