魔法科高校~黒衣の人間主神~
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九校戦編〈上〉
事故車テロからの冷静な対処×対ドウター戦からの記憶消去
「危ない!」
叫んだ声につられてバスの中にいるほぼ全員が対抗車線側の窓へ目を向けたら、対向車線を走っていて近付く大型車。大型車と言ってもバスよりかは小さいがレジャー向けのオフロード車が傾いた状態で火花を散らしていた。それを見た者達はパンクだとか脱輪だと興奮しながら言った生徒もいた。その声に危機感は無いと悟ったようだ。ハイウェイの対抗車線は道路として別々に作られているから堅固なガード壁で仕切られているから、対向車線事故では影響はないとしてあり得ない。対岸の家事若い者達にとっては興奮を呼ぶ見世物だったが、数秒で悲鳴を漏らした事で対向車線側での車がスピンし始めてガード壁に激突した大型車が宙返りしながら自分達バスの方向に来たのだ。運転手はすぐに急ブレーキをかけたので、全員が一斉に苦鳴は注意事項の最初に書かれていた事を無視したために起こった。シートベルトをしてなかった。バスは止まるがバスは左方向に止まったので直撃は避けた。進路上に落ちた車は、炎を上げて向かって来る。
「吹っ飛べ!」
「消えろ!」
「止まって!」
「っ!」
パニックを起こさなかったのは、本来であればむしろ褒められるべきかもしれない。この場合はもっと悪化する事態になる事になるのだった。瞬間的に、無秩序に発動された魔法が無秩序な事象改変を同一の対象物に働きかけた。結果は全ての魔法が相剋を起こし、事故回避が妨げられるからだ。
「バカ、止めろ!」
「皆、落ち着いて!」
摩利や真由美はその事に気付いてから、言った事で行使された魔法は全て、発動中のまま未完成の状態となった。中途半端な状態の魔法を全員がキャンセルすれば、意味ある手を打つ時間はまだ残されているがな。強力な魔法は一瞬で現実を書き換える。ここには、卵あるいは雛鳥とはいえ、それを可能にする魔法師が揃っていた。彼女の声で魔法をキャンセルしたとしても、先に発動された魔法効果を打ち消すためには今よりも上の魔法力が必要。
「十文字!」
摩利は、その可能性を持つ魔法師を呼んだ。克人は既に魔法発動の態勢に入っているが彼の顔に焦りがある事を見た。いつも見ない焦りの顔をしているので、摩利は絶望に捉われそうになった。彼女にも分かっているが、この無秩序に魔法式が重ね掛けされた空間は、キャスト・ジャミングの影響下と類似し四月の事件でもそれがきっかけとなり、いくら魔法力が上でも炎と衝突の両方を防ぐ事ができるのは不可能と思われた。
『全員俺達に任せろ!』
俺達はバスが横になった事で、ジャンプが可能な方向に向いてくれたので俺は車内にあるので言ってから蒼太と結衣は後方で待機。そんで俺達がジャンプしながらスナイプ・ゼロがロボモードとなったのをきっかけに俺はこちらに来る車に向けてエレメンツの一つであるエスパーを発動させてから、こちらに来る車を停めさせた。着地した瞬間にバスの窓から来た者が誰なのか分からなかったが俺の服装を見ていた会長と委員長は俺と判断した。そして横にいるはずの深雪がISを展開していた。
「ダメだ!いくら一真君でも!」
「摩利!あれを見て!」
摩利が車の方向を見たらと勢いをつけた車が止まっていた事に驚いていた、そしてバスの窓を開けた摩利が言ったのだった。
「一真君!いったい何を『バカ野郎!』!!!!」
「こんな事故に一斉に魔法式を発動させておいて最初の一言がそれか!一科生は魔法の重ね掛けで対処が妨げる事を知っているはずだ、だが今のお前らは何だ。死ぬ気なのか?」
「何だと!『止めんか!』渡辺先輩・・・・」
「今は織斑の言う通りだ、こんなサイオンの嵐の中で魔法を発動させるバカは私達の事だ。今は織斑を信用するんだ」
そう言っている間にバス車内にいた森崎を含めた者たちは、いきなり文句を言われた事で腹を立ち言い返そうとしたが言っている意味を知ったのか言い返さなかった。そうしている時に、俺はそう言った後に勢いを止めたまま炎上する車の向きを手を振るだけで変えたのだった。そして空間から剣を取り出してから、目だけをサイコパワーで勢いと停めながら剣に風術と水術で両断と消火の両方をするようにしてから、サイコパワーを解除した炎上した車がこっちに向かって来てる時に剣を振り下ろした。
「はああああああああっ!消火風の斬撃!」
「嘘!消火と共に両断した!しかも無秩序に発動していた魔法式を全て消した!」
そう言った感想の後に、隣にいたIS展開している者から何か大型の機械の手で両断された車を受け止めて見せたのだった。そして両断された車から出てきた人間が中から出てきて立ち上がったのでとても驚いていたがもっと驚いたのは、俺の隣にいたロボットが立っていた。が、前方から車が逆走行してきた車が見えたのでスナイプ・ゼロはビークルモードで走っていきそのまま衝突したと思えば道路上で戦い始めた。そんで中から出てきた人間が化け物の姿となったのを見た俺はすぐに剣で両断した。すぐに元通りになったが、前方からドウターゲートが出現したと思えばドウターが数百体道路を埋めるように出てきたのだった。俺はバスの窓を全部閉めてからバスのドアと窓を開けさせないようにしたのだった。
「あれは何!」
「クソ!窓が開かない、これじゃバスの中で死ねとでも言うのか」
「皆落ち着け!あれはソレスタルビーイングの者しか倒せない化け物だ、今は落ち着いて見ていろ。俺達が雛鳥と本物のとの違いを」
ソレスタルビーイングと聞いた皆は、窓の外から戦っている化け物を倒している織斑と深雪がいる所にいつの間にか容姿を変えた姿で守りながら戦っていた。相手は数百体と言える化け物を魔法では倒せないと十文字から告げられると俺達は見るしか方法がないのかと、二科生の織斑に任せきりにするのはと考えていた。その時上空から降下ポッドのような物が、バスの前に降りてきた後に大量のオートマトンとIS部隊が降下してきたのだった。
「全員待っていたぞ、シールドビットでバスを囲いながら守れ!近接特化の者で一気に前線にいるドウターを葬る、オートマトン部隊のモードを鎮圧用に設定。行くぞ!野郎共!」
そう聞こえたのか、俺は剣を持ちながらドウターに突っ込んでいたが中遠距離のサバーニャで消し去った後に近接特化ので次々と斬り込んでいった。それを見たバス車内の者達は「凄い」というだけであった。十師族がいるのに、魔法師が行かずに俺達が全て消滅して行くと砂化となったはずのドウターが人間に戻って行った。ライフルビットで乱射しまくりからの、近接特化で次々と葬るが、十師族の十文字はただ外だけを見ていた。
「会頭はあの化け物について知っているんですか?」
「まあ知っているが『これは話した方がいいかもね』七草・・・・。だが本人の了承無しで語るのはまずい、だからあの化け物だけを教えた方がよさそうだ。あの化け物は魔法師でも倒せないが、ソレスタルビーイングが持っているISとオートマトンに織斑が持っている剣なら倒せる事が出来る事が可能だ。だから森崎も窓から狙い撃ちはやめておけ。他の者達もだ」
一方俺達は次々と倒していたが、前方から来た金属生命体を倒したとかでそいつを引きずっていた。そんで一番後方にいたタイプゼットンがいたので、俺はドライバーをセットしてから深雪達脳量子波で言ったのだった。
「全員聞け、こいつは俺がやるから皆はこの数百体の雑魚ドウターを頼む。また沙紀がバスの前に居ると思うが、援護が必要な場合のみ十文字と桐原だけを降りる事を許可する。例の剣でやっちまえ!」
『了解!』
ついでにこいつらも呼ぶかと言ってから、ドライグとグレンデルを召喚してからヒト型にしてサマエルが創り出してそれをドラゴン専用剣を持たせたのだった。
「行くぞゼットン『God Emperor!』変身!『God Emperor!』」
そうして変身したのが、ロストドライバーとガイアメモリで変身できる赤白龍神皇帝となった俺。そして徒手空拳で相手となったが、相手は鎌を持ったゼットンタイプだと分かりながら戦ったがやはり剣が必要と判断した俺は神皇帝専用剣を取り出してから『Blade!』を差し込んだ。そして刃が真剣以上に斬り込める感じとなった。一方バス側は大量のドウターが進んできたのを阻止するために、IS部隊とオートマトン部隊が鎮圧していく。それをただ指をくわえていた魔法師は我慢の限界となりつつあったが十師族の直系が見ているだけで、限界を感じ取っていた。そしたらバスのドアが開いたと思ったらIS展開していた深雪がバス内に入ってきたが深雪だと気付かずに戦闘態勢を取っていた。
「そう怖がらないでください、私ですよ?」
「もしかして深雪さんなの?」
頭部装甲を一時解除したら黒い髪と共に、いつもの深雪の真剣な顔だった。ISを展開していたとしても最低限の装備だけだったので、バスの中に入れたようだった。
「深雪さんが纏っているのは『我々ソレスタルビーイングが使っているISという兵器ですよ、真由美さん』その声は沙紀さん!」
「深雪様は関係者とも言いますが、ここに十文字さんと桐原さんはいらっしゃいますでしょうか?隊長の命により、あなた達に援助を求めます」
「つまりドウターに対抗するためには、あれを倒した事のある俺達に倒してほしいという事か?」
「その通りでございます。ただいま隊長は、タイプゼットンである親玉と戦闘中でございます。まあ我々だけでも構いませんが、戦闘をした者に援軍として行ってもらいます。四月のあの時みたいに、この剣で戦ってもらいます」
深雪はバスから外に出てから、再び頭を装甲で包んでから容姿が変わった。サバーニャからエクシアRIIとなり、敵ドウターを殲滅していた。CBからの援助要請に答えた十文字と桐原はすぐに外に出ようとしたら十文字が渡辺もと推薦した事ですぐに降りた。そして沙紀から量子変換された剣を貸し与えてから、雑魚ドウターを葬り去った。
「凄い!この剣は真剣以上の剣だ!」
「あの織斑が使う剣を量産化したそうだからな、ま、俺は防御専門だがこれはこれでいいだろう。桐原!」
「行きます!」
走りながらドウターの攻撃を沙紀が防いでから、近接での剣術で全てのドウターを葬り去ったところで最後の一体と戦っていた神皇帝対ゼットンだった。それを見た渡辺はすぐに行こうとしたが、十文字に止められたのだった。バスに戻ると全員眠っていたので、状況報告をした深雪だった。これ以上我らの秘匿を隠すので隊長が眠らせた後に記憶を消去させると言っていた。
「起きているのは、七草と服部だけか」
「アイツらを見たのは、これで二回目ですから」
「私もよ、皆は事故処理は一真君がやったところまでは覚えていて、その後からの記憶を無くしたそうよ。深雪さんもCBメンバーだったら、皆ショック受けるかもしれないし」
そう言いながら、ゼットンを倒した俺は砂化した後に人間に戻った者達を片付けてから、ドライバー解除で元の姿となり事故処理を行った。バスが横になっていたので、サイコキネシスでバスと作業車を一列に並べさせてから俺と深雪以外の者たちが撤退するまではバス内の皆を眠らせておいて、ドウター化した者達を空間切断で繋げた先は蒼い翼管轄の警察署にある牢屋にね。今回は数百という数だから、数か所に送った後に俺は睡眠を解除したら皆起き出したのだった。
「あれ?炎上した車は?」
「皆、大丈夫よ。一真君達が対処してくれたから」
そう言うと、皆はホッとしていたが織斑が対処してくれたのというのが引っかかるがあの時に織斑がちゃんとした対処をしてくれなかったらどうなっていたか。そう言った後に皆は反省モードと化した。その代り摩利はサイオンの嵐の中だったのに、一瞬にして消されたのは一体何の魔法だったんだ?と考えていた。そしたらこのバス内に入ってきた俺だったけど。
「今回は大目に見てやるが、あんなサイオンの嵐で無秩序な魔法式の中で魔法を使うとはホントにお前らは魔法師なのか?今回は俺がいたから最小限に食い止めたんだからな、反省しろ。魔法師の卵めが」
「な、そんな言い方はないんじゃないのか!一年のそれも二科生のくせに調子に乗るな!」
「そうかそうか、命の恩人に対してそんな事を言うのであれば今すぐに死なせてやろうか!」
言い放った後に、俺に対して何も感謝の言葉もない事を言った者達は首を押さえていた事で会長はすぐに俺に向かい謝罪した。
「ごめんなさい一真君。それ以上『死神の眼』をすると生徒が死んでしまうわ」
「まあ会長の顔で許してやるが、お前ら調子に乗ると今度は死神に頼んで殺すんでな。精々調子に乗るなよ?一科生のバカ共が」
そう言った後に摩利と克人が俺に対して感謝も何もない言葉を言ったので、本来ならば選手剥奪という罰でも構わんが今回は本当に大目を見ると言ったのだった。それと付け加えるかのようにして戻ってきたら、市原先輩が急ブレーキの時に減速魔法をしてくれたおかげですと俺が言った後にポカーンとしていた千代田先輩と委員長だったけど。それを言った後に静かに一礼をしたけど。言われてみればバスの急ブレーキだけであそこまで速やかに停止できる訳がない。
「それに比べてお前もあと一歩で一真君に殺されそうになったんだから、反省するのは花音もだぞ。文句を言える立場がない以上、森崎や北山が慌てて魔法を放って事態悪化されて森崎達が一真君に礼の言葉もないからああなったとはいえホントならお前もああなるはずだったんだ。一年生も二年生も一科生だからと言って調子に乗るなと言う一真君からの警告だ」
「うう、でも、あたしが一番早かったんです。まさか、他の人が重ね掛けして来るなんて思わなかったんですよぉ・・・・」
花音の言い訳に森崎と雫は恥ずかしそうに俯いたが、森崎はまだダメージが残っていたけど。
「何でも早ければ良いってもんじゃない!一真君みたいに冷静になって対処するのが、本物の魔法師だと思うぞ。一真君も同じ生徒ではあるが、魔法師としては一真君と深雪さん達は声をかけあって立派に対処してみせた」
「・・・・すみませんでした」
そうシュンとなった後に、いつの間にか車が両断されたのをサイコパワーでバスの前に寄せてから、蒼い翼の警察課に来てもらったので少しだけ立ち往生したが無事にホテルに到着した。俺達の車も金属生命体というのも消してあるし、問題はないけど一応ホテルに着く前に寝ていたバス内の全員の記憶に書き加えた。ドウターの事や俺達がソレスタルビーイング関係者だと言う事を守秘義務として言った事にしたメンツ達だったが、今回も会長、副会長、委員長、会頭と桐原だけね。
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