ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~
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銀河の勇者VS炎帝騎士
『それでは二回戦!出場選手は中央に!!』
キリヤの声に合わせ、シャイン、ゼツ、ツイン、ライトが現れる。
「げ、ツインとかぁ……」
「ライト(黒)か……」
「何で嬉しそうなんだシャイン!!」
「何で嫌そうな顔をするんだよゼツ!!」
何かマイペース過ぎる四人。
『えっと、デュエル申請が面倒なので、プログラマーさんに再構築してもらい、カウントがゼロになった時点で始めさせてもらいます!それでは、デュエル!!』
「行きますよ、ゼツ先輩!!」
「おう!!」
「「よし、勝つ!!」」
キリヤの声と同時に、四人が剣を抜く。
始めに仕掛けたのは、シャイン。
「焼き払え、焔達!!」
起動句を叫びながらゴールデン・プロミネンスを地面に刺すと、広範囲に焔が吹き出る。
「<ディザスターウォッガフロン>!!」
しかし、ライト(黒)が発動した水魔法により消えてなくなる。
「ツイン!!」
「OK!」
ツインがシルバー・ソウルの刃に指を走らせると、刀身が光る。
「穿て、<光の槍>!!」
シルバー・ソウルをヴォーパル・ストライクのモーションで放つと、そこから光の槍が放たれる。
「させっかよ!!」
すると、ゼツのフェンリルの尾から光の尾を展開すると、四本に分裂させて薙ぎ払う。
「ゼツ先輩!!」
「おう!!」
シャインがゴールデン・プロミネンスを振るい、焔を呼び出すと、ゼツが炎剣レヴァンティンに収束する。
「「合体伝説級呪文!<紅炎戦争>!!」
途端、直径五十メートル程の焔の竜巻が二人を中心に展開する。
「くっ!!」
「やべっ!!」
ライト(黒)の前にツインが出ると、ツインは光を放つ。
それと同時に、二人は吹き飛ばされた。
「危ない……五十式光防でも吹き飛ばされるだけで済んだ……」
「サンキュー、ツイン!助かったぜ!!」
ライトが言うと、アッシュとカロンを呼び出し、自身にリンクさせると、ツインもフェニキス・アルティメスを背から抜き放ち、周りの焔をすいとり、背に翼を形成して、空に飛ぶ。
「「おおおお!!!」」
空から高速で飛翔した二人は、そこから一気に蹴りを放とうとする。しかし。
「飛翔せよ、焔の竜!!」
起動句と共にゴールデン・プロミネンスから生成された焔が形を取り、巨大な竜となって突進を開始する。
「<ディザスターウォッガフロン>モードドラゴン!!」
「<光粒子連流撃>!!」
しかし、水の竜と光の竜が突撃し、相殺する。
「はい、甘いですよ」
だが、後続に幾つもの焔の竜騎兵が突撃を開始しており、
「「嘘だろ~!?」」
見事に数に押しきられ二人は墜落した。
「あいっててて………」
「うがぁ!!」
二人は起き上がると、ライト(黒)の手にカードが握られていた。
「……これ、まさかネタカード!?」
「だな」
それを聞いたゼツとシャインは地を蹴った。
「「使わせるかぁああああ!!」」
シャインは焔の鞭をゴールデン・プロミネンスの焔から生成し振るい、ゼツはフェンリルの尾の伝説級呪文<神喰いの巣>を発動して攻撃を仕掛ける。
「うおっ!!」
「くっ、<光々閃剣>!!」
ライトがカオスダーク、ツインが輝光剣剣技<光々閃剣>で数倍の糸を光で切り裂く。
「ライト!早く発動させろ!!」
「解ってるよ!!……えーと、何々……?<ギラグレイド>!!」
テレンテレンテレン♪
と、コミカルな音がすると、強烈な焔が地面から放たれた。
「「ネタですね、乙」」
ただ、焔で無ければ、ライトの勝利だった。
ネタカード<ギラグレイド>の焔をゼツ達は剣に纏わせると構える。
「「あ、悪手のネタカードじゃねぇか!!」」
「「まぁ、運が無かったって事で」」
そして、焔の超大剣を振り被った。
「「<ギラグレイドフォース>♪」」
途端、纏っている焔が更に出力を上げ、叩き付けられようとしていた。
「やべぇ!!<ウォーグラビティ>!!」
水を生成し、それを重力で圧縮して壁を作ると、二つの超大剣を防ぐ。
しかし、水は焔と相性が悪く、すぐに蒸発現象が発生。
ライトはひたすら水を生成し続ける。
「ライト、十秒持たせろ」
「五秒にしろよ!!」
「うん、無理」
ツインがそう言うと、フェニキス・アルティメスとシルバー・ソウルを持つと、大剣に向けて振るう。
途端、焔の超大剣から焔を吸収した。
「これで、お返しするぜ!!<超紅焔光粒子連流撃>!!」
そして、超超大剣と化した剣を振り返した。
「「はい、無駄な努力お疲れ様です」」
が、結局はまた吸収し返され。
「<ギラグレイドプロミネンス>!!」
「<ギラグレイドラグナロク>!!」
二つの焔に焼かれて、ライトとツインは灰になった。
後書き
キリヤ「……第二回戦、勝者Aチーム」
ヒース「流石にネタカードはランダムだからな。それに、ネタカードは放たれるとHPが一気に全損、そのままゲームオーバーになる代物だから尚更恐ろしい」
キリヤ「と言うか、殆ど真面目な戦闘ですね、今回は」
ヒース「至って真面目、とキリヤ君は見るかね?」
キリヤ「まぁ、レヴァンティンとかフェンリルとかフェニキスとかは……ぶっちゃけ仕様ですからねぇ……」
ヒース「そうだな」
キリヤ「では、次回は三回戦!レイト&アクトVSヒスイ&サナ!!」
ヒース「………少し不安なのは私だけだろうか……。次回もお楽しみに」
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