ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~
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雷獣の英雄と混沌の狙撃者
ライトSaibo
「リン、準備は良いか?」
ダークとシノンを目の前にして、俺はリンに言う。
「問題ない。今度こそ決着を付ける」
「シノンが居るのにか?」
「……」
そう言うと、リンは無言で俺を睨む。って、ダーク。お前も睨むな。
「……OKOK。まずはダークを仕留めよう」
「解った」
リンが頷くと、俺はダーク達にデュエル申請を送る。
そして、ダーク達が承諾すると、カウントダウンが始まる。
5
4
3
2
1
ファイト!!
「ハアアアッ!!」
初手から、リンが翔翼神を展開、バレット、チェーン、ブロウ、リフレクション・ビットを出し、バレット・ビット全千個が一斉にダークを狙い撃つ。
「迅王牙!!」
俺が叫ぶと、ジンオウαが装着される。途端、バレット・ビットの合間を縫い、ダークに接近する。
「ハアアアッ!!」
「そう来るか!!」
光速で放った打撃をダークは滅殺眼で見切って避ける。
「お返しだ!!」
そのあと、ダークが<撃滅>をカウンターで放つ。しかし、それはリンの放ったリフレクション・ビットによって防がれ、倍にしてはね返す。
「っ……!」
はね返った撃滅のダメージで、ダークはHPを九割も減らす。
「<螺旋・鬼神突>!!」
途端、ダークが刀を突くと、そこから深紅のオーラを纏った槍状の物が放たれてくる。
「無駄ァ!!」
それを<ホリゾンタル>で叩き落とそうとすると、システムアシストが瞬時に消えた。
「まさか……っ!!」
俺はそれを避けると、後ろにあった壁が瞬時に瓦解した。
「螺旋と撃滅の融合スキルか……!」
「よそ見してる暇あんのか、ライトォ!!」
ダークの声に反応し、後ろを向くと、ダークが接近していた。
「貰ったぁあああああ!!」
「だけど、闇になって紛れ込んで♪」
俺は歌うと、その姿が消えた。
「んなっ!?」
「消えたらスッと現れた♪」
そして、影から俺が現れてダークを蹴飛ばす。
「っ!!」
「良いな、ライト!!」
そこに、リンが蹴りを入れてダークを壁に吹き飛ばす。
「ライト!!」
「おう!!」
雷皇神ノ鬼神戟を放とうとした途端、何処からか矢が降ってきた。
「くっ!!」
「チッ!!」
俺とリンは素早く避けると、後ろに下がって、ダークが出てくるのを待った。
ダークSaibo
(くそっ、ここまで相性が悪いとはな………っ!)
俺は煙の中で、シノンの長距離射撃による<ヒーリング・アロー>で回復していた。
それよりも、ライト&リンのコンビネーションを侮りすぎた。
「不可視の攻撃に迅王牙にソング……酷いな全くよ……」
俺はそう呟くと、ずいぶん前のコラボで喰い取った赤緋眼の短剣を取り出すと、それを突き刺してスキル欄に追加、発動する。
そして、煙をゼツから喰い取った爆炎剣の爆風で四散させる。
途端、ライト達が迎撃態勢を取った。
「ブロウ・ビット!」
「雷撃ノ槍!」
不可視の攻撃と雷撃の槍が降り注ぐが、俺は赤緋眼のテレポート能力でライトとリンの真後ろに現れる。
「雷撃ノ雨!!」
しかし、ライトは瞬時に技名を叫ぶと、ライトとリンの周囲に雷が降り注ぐ。
俺は赤緋眼を終了し、螺旋で退避場所を確保すると、すぐにそこに下がる。
「チェーン・ビット!」
途端、可視の鎖が俺に巻き付いた。
「しまった……!」
俺は体の鎖を壊そうとするも、固くて破壊が難しい。そこに。
「雷撃ノ業!!」
「全範囲全方位全攻撃!!」
二人の攻撃が、俺に放たれた。
「嘗めん……なぁああああ!!」
俺はシャドウ・バーサークをモードチェンジさせると、そのまま体に突き刺して、モードシャドウを発動。影と化した。
ライトSaibo
「モードシャドウか!!」
「背を合わせろ!!」
リンの指示で背を合わせる。
「リン、動けるか!?」
「三時間ちょい無理」
「役立たねぇ!!」
「お前よりかはマシだろうよ!!」
リンは赤緋眼を発動させる。
「あー、解ったよ。これを使うぞ」
俺はアルカナホルダーから一枚を取り出すと、リンにかざす。
「<ザ・フール>、<ザ・ワールド>!!」
使用者によっては、カード効果が変わるユニークスキル<アルカナ>。
俺が使うザ・フールとザ・ワールドのコンボ<愚者は世界を紡ぐ>は、発動した相手の時間を早める効果がある。即ち、スキル効果時間の早送り。
「リン、これで動けると思うが?」
俺は二枚のカードをホルダーに戻すと、言う。
「お、おお……すげぇな」
「兎に角、奥の手を使うからよろしく。<ビーストアウト・モード狼>」
迅王牙の奥の手<ビーストアウト>。
使用者を任意の姿に変身させるこの形態は、姿によって能力が切り替わる。
モード狼のモチーフは当然ジンオウガ。機動力が高いトリッキータイプだ。
しかも、闘技場が擬似的に街と化してるのは、実に好都合の姿である。
『リン、乗れ!!』
「おう!」
リンが俺の背中に乗ると、俺は雷の如き速さでフィールドを駆ける。
「うぉおおおおお!!ちょっ、荒い荒い!!」
『文句言うな!!ーーーーー居た、シノン!!』
ジンオウガの眼から見たシノンの位置は、前方二百メートル。弓を携えて行動していた。ダークを狙ったのが仇となったらしい。
『でも、それでも好都合だ。リン、しっかり捕まってろ!!』
「え、お前何する気………」
リンの言葉を最後まで言わせず、超帯電状態に移行した俺は、最高速度でシノンに接近した。
「え!?」
シノンは驚き、弓を構えるが、遅かった。
『ごめん、シノン!<爪迅>!!』
二つの五本の爪が、シノンを切り裂いてHPを消し飛ばした。
『メリークリスマス!!』
俺は叫ぶと、シノンの体はポリゴンとなって、消え去った。
「ライトテメェ!!」
『お前の方のシノンじゃないだろ!?と言うか痛い痛い!!鎌を刺すな!!』
俺はシノンのいた場所に降り立つと、影を見る。
途端、影が少しだけ変化した。
『そこかぁ!!』
ズガン!、と床を踏むと、亀裂が入り、全体が崩落した。
「オイコラー!!」
「ライト!!」
崩落した影からダークが現れ、砕けた壁などを蹴って接近する。
「<メテオ……>」
ダークが二本の刀を構えると同時に、俺も叫ぶ。
『<共鳴・テレポート>!!』
瞬間、ジンオウガ化した俺の目が赤く染まった。
「<バレッツ>!!」
ダークの刃が俺に届く……その時、俺とリンは一瞬にして消え、ダークの真後ろに現れた。
「な……っ!!」
『スプラッシュ・スティンガー!!』
ネタカード<シアン・パイル>を喰った俺は、リンが乗ってるにも関わらず、黄色い出っ張りをダークに放っておっことした。
『リン!!』
「後で覚えとけバカヤロー!!」
リンはシルバー・ソウルを抜き放つと、銀色の光が剣に纏った。
「<銀突撃>!!」
銀色のヴォーパル・ストライクがダークに突き刺さり、HPを消し飛ばした。
「メリークリスマス!」
そして、リンが叫ぶと、ダークはポリゴンとなって消滅。
途端、ライトが地上に降りて、勝利の遠吠えを放った。
後書き
キリヤ「第一試合、勝者Cチームです!!」
ヒース「しかし、あれはなんなのだ?」
キリヤ「ライトさんの消えた奴ですね……っと、作者からデータが送られてきましたね。
ユニークスキル名<ソング>、歌うとその歌の効果が現れる……とのこと。これ、どっかからパクってないですかね?」
ヒース「………うむ、少し不安だが、無いと信じる他あるまい」
キリヤ「それよりも、感想を返さなく、また、感想を送らず迷惑、心配をおかけした作者様方、大変申し訳御座いませんでした。この場をお借りして謝罪致します。尚、返信の方はすぐに返させて貰いますので、よろしくお願いします」
ヒース「では、次回もお楽しみにな」
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