SAO:孤独の剣聖
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十二話
前書き
十一話と引っ付けてもよかったけど話が違い過ぎるんで結局やめた
ええとこの話の伏線は5話かな?伏線って言っても有言実行しただけだけどね
俺が副団長として借りている部屋で休んでいるとき唐突に扉が開かれた
「副団長!今すぐ団長のところに来てください!」
部下が血相を変えて俺に言う
ただ事じゃないと感じた俺は申し訳程度に急ぎ団長のところに向かうとそこには幹部の面々全員が揃っていて俺は最後の一人だった
これはアスナに小言を言われるぞと覚悟していたがアスナは真剣な面持ちで団長を見ていた
「ではジン君も来たことだし改めて先ほどのことをまとめたいと思う」
そういい団長が俺たちを呼んだわけを説明しだす
「先ほど情報屋からある通達が来た…それはラフィン・コフィンのアジトが判明したというものだ」
部屋が一気に凍りつくような感覚にみまわれた。それもそのはずラフィン・コフィンとはソードアートオンラインの世界で一番の恐怖といわれるレッドギルドのことを指すのだから
「この情報は攻略組トップのギルドとプレイヤーにしか伝わっていない、そして今回この話をする理由は攻略組で有志を募りラフィン・コフィン討伐作戦を行うためということを知ってほしい」
誰も何も喋らない、ただ真剣に団長の話に耳を傾けていた
「今回の件は今後の攻略を左右するかもしれない大事なことだと考えられいるしかし私から簡単に推薦するわけにもいかない。参加するかしないかは君たちで判断してくれたまえ。私はこの後他の者にも伝えに行くため席を外すがもし参加するなら私に言ってくれたまえ。では何か質問があるものはいないか?」
その言葉に俺が一番早く手を挙げた
「なにかね、ジン君?」
「その情報ってのはどこまで信憑性があるものなんだ?それとその討伐戦には団長は参加するのか?」
「一つ目の質問の答えだが半々といったところだろう情報屋の話によればラフィン・コフィンから逃げ出したものからの証言だからまず間違いないと言っていたようだがね。二つ目の質問だが私は参加するつもりはない。彼らのような低俗な連中を相手にしてるほど私も暇ではないのでね、大事なこととは言ったがそれは客観的に見ての話だよ。私自身は彼らのことを取るに足らない存在だと考えている」
「…そうか」
あの温和な団長から出た答えはとても冷えていた。まるで攻略をしない彼らはプレイヤーですらないと言いたげな、そんな冷えた答えだった
あれから数時間たち日が暮れた後ラフィン・コフィン討伐隊に参加するであろうプレイヤーたちがラフィン・コフィンのアジトがある階層の転移門に集まっていた血盟騎士団で参加するのは俺、アスナ、コドフリー、そして十数人の部下たちだった
俺が少し顔を振ってみるとキリトの顔も見えた。ほかにも聖竜連合のトッププレイヤーも参加するようだ。
そうそうたる面子でラフィン・コフィン討伐作戦が行われようとしていた
今回の作戦はこの暗闇の中やつらのねぐらを奇襲し 黒鉄宮への結晶回廊でラフィン・コフィンを一掃するというものだった
午後9時作戦が決行し俺はキリトの近くに配属されたので少し会話をすることにした
「ようキリト」
「ああ」
「この作戦についてお前はどう思う?」
「そうだな、理には適っているし一番効率的で効果的だが…嫌な胸騒ぎがする」
「奇遇だな俺もだ」
「ジンの嫌な予感はかなりの確率であたるからな…」
「お前が言うか」
若干の軽口を叩きあいながらも俺たちは警戒心を高めることにした
その直後
「うわーーーーーー」
「敵襲だー!」
後ろから叫び声が聞こえる
俺は振り向こうとするがその直前月の光によって照らされた影を見た
その影を辿り丘の上を見上げると
そこには笑う棺桶の入れ墨をしているプレイヤーたちが立っていた
中央に立っている男が口を開く
「It's show time!」
それを合図にラフィン・コフィンのプレイヤー達は襲い掛かってくる
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最初は先手を取られ押され気味だったがやはり地力が違うのだろうすぐに形勢は逆転し討伐隊のプレイヤー達はラフィン・コフィンを追い詰めていた
HPをレッドゾーンまで追い詰めたラフィン・コフィンのプレイヤーに
「観念して黒鉄宮に送られろ!」
そう通告する討伐隊のプレイヤーしかし
「ヒハハㇵハ…ヒャァハーーーーーーーー!!!」
ラフィン・コフィンのプレイヤーは不気味な笑い声を出したのち通告したプレイヤーに切りかかる
「ぐあああぁ!」
「ヒャハ、ヒャハ、ㇶㇵハハハハㇵー!!」
自分のHPゲージが赤なのにもかかわらず攻撃をやめない
(な!?間に合え!!)
それを見た俺は直ぐに助けに向かう
…が
パーン
俺のすぐ目の前でそのプレイヤーはポリゴンと化した
俺は呆然とした
(助けられなかった…すぐ目の前だったのに…手の届く距離だったのに…)
ラフィン・コフィンのプレイヤーは俺に標的を定め攻撃しようとする
(悪いな…せめて…)
「消えろ…」
俺はその攻撃をいなし4連続ソードスキル・バーチカル・スクエアを放ちそいつの残りHPを全損させる
そこからの俺は心を無にしラフィン・コフィンのプレイヤーたちに襲い掛かる
気が付くとすでに討伐戦は終了しラフィン・コフィンのギルドマスターPoHには逃げられたものほとんどの幹部、団員をとらえて討伐作戦は幕を閉じた
この作戦では討伐隊もラフィン・コフィンも死者を出すという一番望まない結末を迎えた
ラフィン・コフィンを殺したのは俺とキリトだったが俺は6人もの命を刈り取ったのを無心になりながらもしっかり覚えていた。
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その後俺とキリトは一部のビーター嫌いや現場をあまり知らないもの達から問責にかけられた
殺すことはなかったんじゃないのか、もっとうまく解決する方法があったんじゃないのかさまざまな罵倒を浴びせられ、ついには攻略組を追放するべきだという声まで出た
しかしアスナ、コドフリーや今回の討伐隊に参加した血盟騎士団のメンバーや聖竜連合のギルドマスターリンドの弁護により御咎めは無しになった
俺は人を殺したことには罪悪感は抱いていなかった。それは異常なことだろう。しかしそれ以上に守りたいものを守った、まだ約束を、願いを叶えることができる自分が生きていることに安堵していた。
今回の件で御咎めも罪悪感もなかったが俺は一つの決意をしていた
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「それで、話というのは何かね?ジン君」
「俺はこのギルドをやめようと思う」
団長の眉がピクッと動くのが見て取れた
「それは今回の件の罪滅ぼしかね?」
「いや、そういうわけじゃない。もともと考えていたことなんだタイミングを逃して今までここにいたが今回の件で丁度いんじゃないかとおもってな」
俺は一つ息をつき続ける
「次の副団長はアスナに指名してくれあいつは俺より仕事をこなすだろうよ。」
「そうか…君のことはあの時の約束もあるし引き留められないだろう。これからも攻略組に居続けるのだろう?」
「ああ、もちろんだ」
「なら言うことはなにもあるまい。これからもよろしく頼むよジン君」
「こっちこそよろしく頼む。ヒースクリフ」
俺はそういい血盟騎士団のホームギルドを後にした
後書き
あはは、短いって言ったのにそこそこの長さにww
気分で書いてるからしょうがないよね?
次は飛ぶ予定です
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