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旧エクリプス(魔法少女リリカルなのは編)

作者:cipher
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本編
魔法少女リリカルなのは The 1st
  第09話 それは不思議な出会いなの?

新暦65年、西暦2005年 4月26日 第97管理外世界 地球 海鳴市

Side ユーノ・スクライア

「お前はこんな所にいちゃいけない・・。帰るんだ・・、自分の居場所に・・!」

「ヴォォォオ・・・。」

「妙なる響き光となれ、許されざる者を封印の輪に・・!ジュエルシード封印!!
く・・・うう・・・ッ!」

「ヴルルルル・・・!」

「うあああっ!」

「ヴォォォォ!」

「追いかけ・・・・、なくちゃ・・・。」

Sideout


新暦65年、西暦2005年 4月27日 第97管理外世界 地球 海鳴市藤見町 高町家

Side 高町なのは

ピピッピピッ・・・携帯電話が朝を知らせている。

「・・・んー・・・。」

カチャッと携帯電話の音を止める。

「・・・なんか・・変な夢・・・。」

なのはは、起きて朝の支度を済ませるとリビングへ向う。

「おはよー。」

「あら、なのは。おはよう。」

「おはよう、なのは。」

「はい、これお願いね。」

「はーい!」

わたし高町なのはは、五人家族の末っ子で、私立聖祥大付属小学校(しりつせいしょうだいふぞくしょうがっこう)に通うごくごく普通の三年生。

「なのはは、ちゃんと一人で起きられたな!えらいぞ!」

「えへへ・・。」

桃子(ももこ)さんは大人気店、喫茶 "翠屋(みどりや)" のパティシエさんで、綺麗で優しいなのはが大好きなお母さん。
お父さんの士郎(しろう)さんは、そのマスターさんで一家の大黒柱さん。近所の "翠屋JFC" というサッカーチームのオーナーで、子供達にコーチもしてます。

「道場のお兄ちゃんとお姉ちゃんを呼んでくるね。」

「ああ、頼んだぞ!」

・・・

「お兄ちゃんお姉ちゃん、おはよー。朝ご飯だよー。」

「おはよう。」

「あ、なのはおはよー。」

この二人がわたしのお兄ちゃんとお姉ちゃん。
お兄ちゃんの高町 恭也(きょうや)さんは大学の一年生。
お父さん直伝の小太刀二刀御神流の剣術家で、お姉ちゃんのお師匠様。
お姉ちゃんの高町 美由希(みゆき)さんは高校二年生。

「おはよう、なのはちゃん。」

「おはようございます、司さん。」

そして家のただ一人の門下生である一条 (つかさ)さん。お姉ちゃんと同じ歳ながら、飛び級してお兄ちゃんと同じ学校へ通っている、お兄ちゃんの親友です。

「それじゃあ僕は、大学に行く準備があるから帰るね。」

「ああ、学校で会おう。
じゃあ美由希、今朝はここまで。」

「はい、続きは学校から帰ってからね。」

・・・

「んー・・、今朝も美味いな・・。特にこのスクランブルエッグが!」

「ほんとー?トッピングのトマトとチーズとそれからバジルが隠し味なの♪」

「みんな、アレだぞ〜。こんな料理上手な、おかーさんを持って幸せだぞ!」

「あーん!も〜やだ、あなたったら〜♥」

高町家の両親は・・・、今だ新婚気分バリバリです。

Sideout


新暦65年、西暦2005年 4月27日 第97管理外世界 地球 海鳴市 通学バス

Side 高町なのは

「なのはちゃん!」

「なのは・・、こっちこっち!」

「すずかちゃん、アリサちゃん!
おはよー。」

「おはよーなのはちゃん。」

「おはよー。」

アリサ・バニングスちゃんと月村すずかちゃんの二人とは、一年生の頃からおなじクラス。今年からは同じ塾にも通っています。

Sideout


・・・


新暦65年、西暦2005年 4月27日 第97管理外世界 地球 海鳴市 塾への通り道

Side 高町なのは

「あ、こっち!道は悪いんだけど、ここ通ると、塾に行くのに近いの。」

「ふぇ・・、そうなの?」

ここ・・、ゆうべ夢で見た場所?

『・・・助けて・・・。』

「すずかちゃん・・、いま何か聞こえなかった?」

「・・何か・・?」

「・・ちょとごめん・・!」

「なのは!?
どこ行く気なのよ!?」

「なのはちゃん待ってー!」

なのはは、声に導かれる様に走って行った。

「・・・あ・・・。」

「わ・・なに、どーぶつ。」

「ケガしてるの・・?」

「うん・・、どっどうしようっ?」

「とりあえず病院?」

「獣医さん!」

Sideout


新暦65年、西暦2005年 4月27日 第97管理外世界 地球 海鳴市 槙原動物病院

Side 槙原愛(まきはらあい)

「ケガはそんなに深くないけど・・、ずいぶん衰弱してるみたいね・・。」

「院長先生、ありがとうございます。」

「いーえー。」

「これってフェレットですよね?どこかのペットなんでしょーか。」

「フェレットなのかな?変わった種類だけど。」

Sideout

その日の夜、なのははフェレットの念話の呼び掛けに答えて、動物病院に向かった。
そこにはジュエルシードの異相体の姿があった。


新暦65年、西暦2005年 4月27日 第97管理外世界 地球 海鳴市

Side 高町なのは

ドゴォッ!!

「んな・・なに!?いったいなに!?」

『来てくれたの?』

「わぁ!?
ええと・・あのなんなの!?何が起きてるのー!?」

「あの・・、お願いがあるんです!ボクに少しだけ力を貸して。」

「・・え・・ええ?」

「お礼は必ずしますから!」

「お礼とか!そんな場合じゃないでしょ!?」

「今のボクの魔力じゃ、アレを止められない。だけどあなたなら・・!」

「魔力・・!?」

「ヴォオオオー!!」

「どうすればいいの?」

「これを・・・。」

「あ・・・。」

「それを手に・・、目を閉じて心を澄ませて・・。繰り返して。
『風は空に、星は天に』」

「風は空に、星は・・天に・・」

『不屈の(こころ)はこの胸に』

「不屈の魂はこの胸に!」

『この手に魔法を』

「こ・・この手に魔法を・・!」

「「レイジングハート、セット・アップ!」」

《Standby ready setup.》

「なんて・・、魔力・・・。」

Sideout

その同時刻、同場所近くのビルの上で二人の影があった。


新暦65年、西暦2005年 4月27日 第97管理外世界 地球 海鳴市

Side 一条夢

「司お兄ちゃん、感動だね。本物の高町なのはだよ!」

「あんまり騒がない。超指向性のマイクといっても、大きな声だと拾うからな。」

「ゼロの使い魔の世界からの要望で、録画しているのよね。」

「ああ、ルイズや夢の本体が是非にと頼んで来たからな。高町なのはファンで活躍する姿を実写で見たいらしい。」

「あちらの世界のルイズや夢達にも会いたいわね。」

「魔法学院を卒業したら遊びに来ると言ってたぞ。」

「楽しみだわ。あっ、ジュエルシードを封印した!これで2個目だよね。魔法が初めてなのに上手いわね。後で私にもダビングしてね。
あっ、家に帰っていくよ。先回りしてお兄さんお姉さんに怒られるシーンを録画しないと。」

「大丈夫だ。あちらには定点カメラが設置してある。」

Sideout
 
 

 
後書き
原作開始です。
ここから少しづつ原作と乖離(かいり)していきます。 
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