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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫

作者:黒鐡
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第2巻
  七鎖×リムの治療

翌日の朝になってから、ティア達ドラゴンは俺の中に戻りロドニークを出た。町から外に出てから俺はバイクを出してから走った、バイクという技術はないからな、盗まれると厄介だがこいつは人工知能であるAIを入れてるから例え盗まれようとしても反撃されるがオチだと思われる。朝から進めば昼には公宮へ通じる街道へ出られるはずらしい。空は暗く、今にも雨が降りそうだが大丈夫だろう、天候をコントロールする俺がいるのでまだ降らないし、たまには小型ドラゴンであるドライグ達は飛んでいて、俺の後ろにはティアが乗っている感じだ。小型ドラゴンが三体もいるからか、さすがのリムやリュドミラでも驚いていた。バイクで進む俺は、時々エンジン吹かしているんで音がかなり大きいし、リュドミラの雰囲気も前よりかはいい感じである。森に入ったところで、小型ドラゴンであるドライグ達は俺の頭と肩に停まってきた。

「ドライグ達が三体いると重いんだが?休憩か」

「まあな、俺達が飛んでいる間は警戒しているが今はいなさそうだから休憩だ」

「たまには僕たちも休みたい時はあるさ~」

「ぐははははっ!たまには旦那の肩の上で休むのもいい感じだぜ!」

とまあ俺達は俺達で会話をしていたけど、森に入った事でエレンはリュドミラに話しかけたのだった。

「ティグルがどのような人間かを見るために来たと言ったが、目的は果たせたのか?」

この森を形成している木々は、杉や檜など冬でも葉を茂らせるものだ。空模様の悪さもあってか、森の中は普段より一段と暗く感じたティグルはライトを付けてから前を見ていたけど。道の細さや凸凹した路面が続くが、馬はいつも揺れているがバイクだと舌を噛みそうだったので俺達はしばらく無口になっていた。

「・・・・ええ。よく分かったわ」

エレンの問いに、リュドミラは相変わらずの口調で答えた。

「口だけでも大公だと良く分かったし、私達が喧嘩をしたとしても大人な口調で返すだけでタダモノではないと理解したわ。それと持っている武器に竜を従わせているのが、一番の不思議なところだわ」

そう言うと後ろを見たリュドミラは周辺に竜が休憩しているところを見ていると、まるで隙がないという顔をしていた。バイクに乗っているがいつでも戦闘可能ですよという雰囲気が出ているからだ。それを感じたエレンも増々ティグルの強さが未知だと理解しなければならないと思った。その時ティグルの表情が変わったので、エレンの本能とアリファールから警告ランプが付いたような感じとなった。

「エレン達、どうやらお客さんが来たようだぞ!」

左右を木々に挟まれた、この細く粗末な作りの街道に自分たち以外の人影はなさそうだが、ティグル達は気配だけで感じた様子だった。遅れてエレン達も気付いたようだったけど、この道は直線でかなり遠くまで見渡せるが旅人や行商人や狩人もいない。とすればターゲットは俺かエレン達かのどちらかだな、ドライグ達も上空から飛んでから敵を識別する。

「どうやら囲まれた様子だ」

「暗殺者ですか」

バイクを止めてから、降りて片手に銃をもう一方の手に剣を持った俺とバイクのところで待機するティア。緊張感をしていないかのようにしていたが、エレン達は表情を引き締めて武器を構えるが、エレンとリュドミラは慣れた手つきで武器を構える。

「野盗にしては出てくるのが遅すぎる。さて、誰が狙われているものやら」

「あなたか私のどちらかでしょう?」

当然とばかり言うリュドミラだったが、一人忘れられていたけど。

「ティグルは神国の大公をしている者だ。当然私ら戦姫か国の大公狙いなのだろう、だがティグル達は隙もなくこの辺りを見回しているようだ」

さて、エレン達はどうするという感じだったが突然俺が何もないところを撃ったら人が死ぬ時の声を発してから何人も死んでいく声だけが聞こえる。そんでバイク付近にいたティアが前方に向かって手をかざすあと青い炎が出てきて前方を焼き払った。そしたら鋼糸があったのでそれごと焼き払った。

「エレン達危なかったな、そのまま直進してたら死んでたぞ!」

そうして見えない敵に向かい精密射撃をすると、やっと姿を現したようだったのでエレン達の出番となった。鋼糸は糸状の鋼を足元に張れば脚が切れ、首辺りに張れば首がスパンと綺麗に落とされる。この連中は俺達がここにやって来るのを知っていたようなのか、前方から来たように思える。ここまで接近を許したのは気配が読めなかったからかもしれんが、俺達は気配で隠れている気でも見える。

「安心しろ、俺らが居る限り岩が来ようが毒蛇が来ようと俺達には当たらないからな」

そう言いながら木々の中に消えた俺を見た後に一人を暗殺した後に首根っこ引きずりながらエレン達のとこに戻ってきた。

「コイツらの事については誰か知らんか?」

「この連中は七鎖(セラシュ)ね」

「七鎖?」

オウム返しに尋ねたリムは、俺は思い出したかのように説明を始めた。

「聞いた事あるな、確か必ず七人で行動するという名うての暗殺集団だったな。遭遇するのは初めてだが、さっき連発した奴らはこの鎖のような刺青はしていなかったな」

俺は遺体となったそいつを念力で持ち上げてから、暗殺者の左腕のある鎖状の刺青をエレン達に見せる。見せた後にいつの間にかボールから出したグレンデルが口を開けていたので、そいつを投げ捨てるように投げたらグレンデルの口が閉まった。竜が人間を喰らう所は初めてという雰囲気が流れ出たが、俺はスルーしてから俺は銃を暗殺者がいる方に向けて発砲。

「ヴォルン大公はなぜ野盗の位置が正確に分かるのよ?」

「気配と直感だ、それと悪い人間がいると精霊たちが教えてくれるのでな」

俺が上を向くと、リム目がけてやってくる暗殺者達だった。リムの対応は冷静に対処されたが、暗殺者が死んだかどうかを視線を下に向けたのが間違いであった。反応が遅れて頭上から一匹の蛇が降ってきた。そいつはリムの胸元辺りに蛇の牙でやられたのだった。

「リム!」

すぐに毒蛇を対処した後に馬から転げ落ちるリムをティアがキャッチしたのだった。リムを見ると毒にやられたそうで、顔は赤く染まり額に汗がにじんでいた。

「ティアマット!リムはどうした!?どうなったんだ!?『落ち着きなさい!!!』!!!!」

「あなたは戦姫でしょ、こういう事態になって冷静に対処するのが戦姫だと聞いているけど。安心なさい、今彼女の毒を遅らせているから。ティグルがね」

泣きそうな声音だったので、ティアが一喝したのだった。まだ十六の少女が戦姫というのは早いと俺は思ったが、その時真上に暗殺者達が一斉に登場したので俺はリュドミラが持つラヴィアスを強引に奪い取った。

「ちょっ!何すんのよ!」

「ちょいと貸してくれ、リュドミラ。我の声を聞こえるのなら反応しろ、『凍漣』ラヴィアス!」

俺の手の中にある槍の柄が、長くなり俺の声に反応したかのように伸びる。そうして地に槍の先っちょを付けてから俺は一言言ったのだった。

「空さえ穿ち凍てつかせよ(シエロ・ザム・カファ)」

俺の声を答えるように、真上にいる暗殺者全員を氷で刺殺した。地面は氷と化してから大気ごと凍りつかせたのだった。氷の槍は、暗殺者達は氷の串刺しに回避出来ぬまま殺されて行った感じである。俺は残党がいないかをグレンデルに探索させたがもうこの辺りにはいないようだ。なので槍の先端を引いたら厚い氷から引き抜くと、柄を短くさせてからリュドミラに返した。

「ラヴィアスを貸してくれた事感謝する、さてとあとはリムか。ティア、今どんな状態だ?」

「毒で蝕んでいる状態だけど、ティグルがリムに時間遅延させているからまだ平気よ」

「了解した。ちっ、太陽が隠れているな。しょうがない、我の声を聞け天空神よ!雨雲から快晴になりたまえ!」

ティグルがそう言うと雨雲だったはずの黒い雲が覆われていたのに、一瞬にして雲がない太陽が出てきたのだった。そして日差しが強くなったので、さすがのリュドミラとエレンが暑いと言ってたがちょうどいい。俺は背中から翼を展開させてから、太陽光を吸収し始めた。そして数秒後に充填完了となったら、俺の手だけで日差しが普通になったのだった。

「さてと、リムよ。少しの辛抱だ、頑張れよ」

俺は傷があるところを手で押さえてから、もう片方の掌を上に向けてから目を瞑る。そしたらティグルが苦しむが、片方の掌には紫色の液体が掌から出てきたのだった。それを見たエレンとリュドミラだったが、リムの顔がいつもの感じにと戻って行く。完全に毒を吸い出して俺の全身を使ってもう片方の掌に毒を集束させて毒の結晶が出来上がった。

「ふう~、何とかなったか」

「ヴォルン大公・・・・あなたは一体何者なの?私のラヴィアスをまるで自分の武器のように振るっていた」

「そんな事はどうでもいいだろうに、君は自分の国に帰りたまえ。ここにいるとまた狙われるぞ」

そう言った後にリュドミラはエレンに戦姫失格ねと吐き捨てるように言った後に走り去った。とりあえずリムの命は死から免れたから良かったが、毒を完全に吸い出した訳ではないので、エレンを先に行かせてから俺はリムを担いでからバイクに乗った。そのまま運転するのはまずいので、代わりにティアが運転したのでよかったがグレンデルをボールにしまってから発進したので、エレンが到着した後にロドニークに到着した後に俺は医師免許を持っているので俺が治療した。幸い毒は完全に抜けたので、リムに完全に解毒するようにエリクサーを注射として打った。

リムが目を覚ましたのは、暗殺者襲撃から次の日であった。窓から太陽の光が射し込み、鳥の鳴き声が聞こえる。しばらくの間、彼女はぼんやりと天井を眺めていたが、ふと自分のお腹に重みを感じて、そちらに視線を向けた。恐らく監視を込めてなのだろうか赤い竜がいただった。ドライグは彼女が起きたのかを気配で感じてなのか、お腹から近くのテーブルに着地したのだった。

「ようやく起きたか、リム」

「ドライグですか、ここは・・・・」

「安心しろ、ここはロドニークだ。リムは蛇に噛まれた後意識が朦朧としていた、おっと、戦姫さんと相棒が登場するぞ」

そう言ったら扉が開いて、銀色の髪を腰まで伸ばした少女と黒い髪をした大人びた者で白衣を着た医者のように見えた。

「起きたか、リム」

「エレオノーラ様にティグル様ですか」

「あまり無理するな、解毒剤を注射したがもう少し寝ていた方がいい。ドライグ、お疲れさん」

そう言うとドライグは魔法陣で消えて行ったので、リムは身体を起こそうとしたが俺が首を振ったのだった。一応医者は白衣を着ているので、俺の指示で従ったリム。まあ白衣=医者かどうかはこの世界ではどうかと思うが、どうやらこの格好だと医者だと見えるらしい。

「身体の状態を見させてくれ、これでも軍医だから心配はするなよ?」

そう言ってからまずは熱を測るために、耳で計るのでやったら平熱で脈も落ち着いている様子だった。テキパキ動いていたので、本当に軍医だと思えたと言ってたし。あとは身体の中に毒がないかを調べるために翼を展開してから、リムの胸辺りに手をかざしてから、身体全体を調べた。

「毒はもうないから安心だな、少し疲労感があるからもう少し休んでろ」

「そうか、ティグルに感謝しないといけないな。ありがとう、ヴォルン大公はリムの命の恩人だ」

「目の前に瀕死状態の仲間を放っておくほどではない、簡潔に説明しよう」

俺はここまでの事を簡潔に説明した、まず暗殺者達を倒した後に俺とエレンはロドニークに戻った。倒れたところで、処置をしたのでロドニークに到着した時は毒はリムから抜けていた。そしてここまで連れてきた後に解毒剤を注射したら、ドライグが監視役として引き受けてから俺らは寝たという事だ。リュドミラは自国に戻ったらしい。

「俺から言わせると、あそこで喚いていたエレンは戦姫失格と言いたいほどに喚いていた。ま、暗殺者全員を抹殺した訳がないらしい。一人逃したが、『七鎖(セラシュ)』は七人揃ってと言うが、それ以外の野盗がかなりいた。暗殺者とは思えないほどの気配隠すのが下手な奴もいたが、とりあえず大事を取って明日まで眠っていろ」

俺は部屋から出て行った後にエレンも簡単な事を話してから、部屋を出て行った。明日には完治なので、明日の朝にここを出てから公宮に戻る事にしたのだった。神国は俺無しでも動けるから問題ないとして、ノーパソに今までの事を報告書に纏めてから毒の結晶から解毒剤を作り始めた。また同じとは限らないが、蛇で噛まれたらすぐに効く解毒剤を創った後に次の日になっていた。 
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