僕は友達が少ない!〜ヨルノタカ〜(更新凍結中)
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第八話 ゲームは皆で楽しくやりましょう
前書き
八話目です。今回は、ゲームの回。前回のと、一度同じで出そうと思ってましたが、ダラダラやっても仕方ないと思ったので分けました。
今回は、原作とは少し違うところを入れました。
こんなの小鷹じゃない!と思う方もいるか分かりませんが、これは原作とは別物と解釈して頂けると幸いです。
前置きが長くなりましたが、それではどうぞ。
第八話 ゲームは皆で仲良くやろう
次の日の放課後。例によって小鷹の家。
「で、小鷹。ゲーム機は手に入ったか?」
「うん。小鳩が持ってたから。ソフトは買った。」
そう言って小鷹がケータイ用ゲーム機を取り出し、それにモン狩りのソフトを入れた。
「よし、それで?そこの駄肉はちゃんと準備してきたか、お得意の金の力で。」
「失礼ね!ちゃんとお小遣いから出したわよ!」
そもそもゲームなどはお金を払わないと買えないので、夜空の質問は嫌でもイエスになるのだが、そのことに星奈も小鷹も気づかなかった。
「そんじゃ小鷹、集会所行け。オンラインな。そう。そこ。」
入ったはいいが、オンライン状態では
集会所に番号がふってあり、そこで何番に入るかを選択する。
「何番の集会所?」
「一番でいいでしよ?」
星奈がそう言うと、例のごとく夜空の毒舌が挟まれる。
「よし、ここは敢えて二十九番で行こう」
「なんでよ⁉︎わかってるわよ!二、九で肉でしょ!」
それを聞いて、小鷹は確かにと場違いにもうなづく。
「で、小鷹のキャラネームってなに?」
「英字でHawkで、ほーく」
ホーク。つまりは鷹だ。小鷹には確かに直球の名前だろう。それに星奈と夜空は少し呆れながらも何も言わない。それも二人の優しさだろう。
「それで、英雄王は?」
「俺?俺は英字でGilgamesh。」
「あんたも人のこと言えないじゃないの!」
星奈が突っ込む。いつも通りだ。
「うるせーな。テメェのは?どうせクイーンとか女帝とかだろ?」
「失礼ね!よく見なさい!」
そう言われ、二人は集会所にいたあと一人のキャラクターネームを見る。
「「☆SENA☆」」
ブフッ‼︎思わず二人は吹き出した。
「ちょっと!夜空はまだいいとして羽瀬川!なにあんた笑ってるのよ!」
「い、いやごめん…でも、まさか本名を使って更に地雷ネームにするとは……」
謝ってはいるが、笑いを堪えるので肩は震えている。
「いいぞ小鷹!もっと言え!」
「煩いわよ、夜空‼︎」
この後、夜空と星奈がまたおっぱじめたのは、言うまでも無かろう。そして、それを武力ではなく言葉で止めるのに、小鷹が苦労したのは、更に言わずもがなである。
「で、小鷹。お前ランク幾つになってる?」
「えっとね〜。まだ1かな?」
モン狩りにはランクがあり、それが高いほど高ランクのクエストに挑戦できる。
ちなみに作者はモンハンランク一 1の超初心者。
「まぁ、始めたばっかなら仕方ないか。」
今回は夜空からの罵声を聞かずに済み、
少し残念がっていることに、未だ小鷹は気づいてない。
「それで英雄王は、いくつなのさ?」
「んー?頑張って上げても3までしか行かなかったわ。難しいなこれ。」
どうやら万能な夜空でも難しいものは難しいようだ。
「で、駄肉。てめえは幾つだよついでに聞いてやらんでもない。」
また始まると思ったが、今回は違った。
「ふん、聞いて驚きなさい。」
バンッと音がしそうなほど、堂々とゲーム機を見せる。
「「狩人ランクMAX⁉︎」」
「ひれ伏しなさい、凡人‼︎」
「黙りやがれこのゲーム廃人が‼︎ありえねえだろうが‼︎」
「これは……ちょっとねぇ……」
昨日の今日で始めてできるレベルではない。普通ならばだ。この女。恐らく授業中までずっとやってたのだろう。
もはや廃人だ。
「な、なによ!いいでしょ⁉︎その……楽しかったし……」
それについては小鷹も夜空も同感だが、
それにしてもこれは異常だ。
「ま、まぁ。不都合はないしな。それじゃぁ、始めるか……」
多少のぎこちなさは生まれたものの、取り敢えず、隣人部の記念すべきちゃんとした初の活動は始まった。
「それで、どのクエストいく?」
小鷹が聞く。
「普通に大型モンスター討伐でいいんじゃね?」
「そこまで難しくないのがいいんじゃないの?羽瀬川は初心者だし。」
そのまま夜空が簡単なクエストを受注し、三人はクエストに出る。
「あ、英雄王の装備かっこいいね。」
「ふふん、どうだすげえだろ。これ集めるのに二時間以上掛かったんだぜ。」
「ふん、これだから凡人は。」
「ゲーム廃人は黙りやがれ。」
やれやれ。小鷹もそろそろうんざりとしてきたところである。
「よし。それじゃ、始めるか。」
ザシュ。夜空の装備していた弓が、星奈のアバターを貫く。HPバーは減らないが、多少のノックバックが発生する。
「ちょっと!いきなり何すんのよ!」
「ああ、悪い悪い。手元が狂っちまった。めんごめんご。」
因みに、周りにモンスターはいない。
そして、隣に座っていた小鷹には、夜空ががっつり星奈を狙っていたのが見えていた。
ーこれは……言わない方がいいかな?
触らぬ神に祟りなし。言わぬが仏。
隠しておいた方がいいことだってあるのだ。
「ううむ……み、ミスなら仕方ないわね。」
おー!柏崎さんオットナー!
とか、言いたいけど言えない。だってミスじゃないのだから。ワザトなのだから‼︎
と、心の中で叫んでいると今度は
斬‼︎
星奈の大剣が夜空を斬った‼︎
「ウォイ!ごら駄肉!何しやがる!」
「あ、ごめんごめん。間違えちゃった。
でも、これでおあいこよね?」
おあいこ……ではないだろう?
だって明らかに何方もワザとだし…いや、合ってるのか。お互いにワザとだったらおあいこだ。
その後、二、三回ほど、この斬って打っての攻防は繰り返され、遂には…………
「てんめぇ、いい加減にしやがれよこの駄肉が!何回間違えれば気がすむんだ!」
「あんたこそ何回誤射すれば反省すんのよ、この馬鹿夜空!」
案の定こうなるわけで……いや、想像できなかったと言えば嘘になる。と言うかこんな感じになったら嫌だなぁとか思ってたのが、もうなんか……気持ちいいぐらいに再現されてるわけで、逆に楽しくなる。
「ぶっ殺す!」
「くたばりなさい!」
「あ、レア鉱石ゲットだやった。」
夜空と星奈は、いつも通り戦争をおっ始める。そして、いつもなら止める小鷹も今回は、好きにやらせれ。と、我関せずを貫き通したのであった。
余談だが、小鷹はこのゲームにそれなりにはまってしまい、あと少しで最強装備というところで中々その装備のための素材が手に入らないというところまで辿り着いた。
そんな時だ。クラスの男子数名が、その素材を手にしたと話しているのを耳にし、意を決して素材交換を申し出た。
「あの、ボクもモン狩りやってて、よかったらその素材とこの素材交換してくれないかな?よかったらでいいんだけど。」
いつもとは違う、小鷹のオドオドとした雰囲気に男子達は、惹きつけられた。
「……い、いいよ!全然いいよ!」
「お、俺も俺も‼︎」
そう言って、周りの男子数名が、交換してくれた。
「えっと……あ、ありがとう。」
ヘニャリと、夜空以外の男子生徒に優しくしてもらった嬉しさで、頬が緩み、目つきの悪さなど全て吹き飛んだ。その日の午後の授業は、男子達の目が虚だったなと、夜空は記憶していた。
そしてその後。その笑顔の破壊力は、柏崎星奈の爆乳にも匹敵するものとされ、一部で、羽瀬川小鷹ファンクラブが発足されたと言うが、それが本編に関わってくるのは、まだまだ先の話である。
後書き
はい、小鷹はこの小説ではハーフの力を発揮して美少女です!
ただあり得ない程の怪力と不器用な性格。そして、極め付けには目つきの悪さとプリン頭で、不良と間違えられてしまうだけのかわいそうな娘なのです!
小鷹「かわいそうとか言うな!」
コロモ「じゃぁもっかい笑って見て?」
小鷹「ッ……!恥ずかしいから無理!」
それでは、感想待っております!
感想が私の書く原動力となります‼︎
ではまた次回。
次回「プールイベントでトラブルが
起きないわけがない」
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