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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫

作者:黒鐡
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第1巻
  戦いの前

プトレマイオス神国に攻撃をすると聞いたのは、トレミーからだった。無人偵察機をブリューヌ国内に、怪しいところは無人機で放っているからかテナルディエ家がこちらに来る事を知らせたのだった。そんでザイアン達ブリューヌ軍一万兵と竜十頭を率いてこちらに来る事をレーダーにて反応があった。

「劉零さん!索敵システムに網がかかった様子です」

現在トレミーの副艦長は劉零に任しているので、トレミーブリッジにて艦長席に座っていた。

「やはり隊長の思惑通りとなりましたか、ディフェンスモードレベル5と共にドームディフェンスモードにしてください。プトレマイオス神国は最強防御装壁にて相手の出方を見ます。それと神国内で住んでいる隊員達にいつでも戦闘できるように言っておいてください、今は夜中ですが隊長も起きているでしょう。敵が来るのは早朝だと予想されます」

「敵が来る方向にトレミーを向けるです~」

ディフェンスモードレベル5と共に国全体を覆うドーム状になってから、蛍光灯を付けて敵がいつでも来るようにしておく。そして神殿では防御装壁にVPSを起動準備に取り掛かっていた。それを操作するのは、神殿地下にいるメイドのティッタとニールである。

「プトレマイオス神国はドーム状に包まれましたので、核エンジン起動!」

「起動します・・・・・VPS起動と共に正常に起動しました。全ての防壁にいる各班達は、VPSがちゃんと起動したか報告を」

そして全ての班が起動確認後に、隊長であるティグルを呼び戻すためにトレミーにいるフェルトが暗号通信でのメールを送ったのだった。通信機からだといきなりの事で何だと思われるので、ケータイの方に送ったのだった。一方俺はメールを読み終わってから、部屋から出てルーリックを呼んだ。

「ティグル様、こんな夜中にどうかされましたか?」

「我が国の危機が迫っている、俺は国に帰らなければならないから先に帰らせてもらう」

「何ですと!すぐに兵は集められますが、少しお待ち頂けますか?」

「俺はすぐに帰ると言ったが、城門前まで行っている。出来るだけ早めにしてくれ」

「かしこまりました、すぐに集めてまいります」

そして城内はルーリックの知らせによって、すぐに現状を理解した兵達とエレンとリムは出来るだけ多く兵を集めていた。その間に俺は城門前に来ていた、一応味方になってくれる者達の案内をしなければならないのでな。そんで先に準備が終えた兵達は俺がいる城門付近にいたが、数えると千だけの騎兵ばかりであった。これには理由があるので、言うがまず早朝くらいに我が神国の関所に到着するブリューヌ軍と戦うには出来るだけ早く神国に行かなければならない。大軍も集める事も可能だが、一刻の猶予がないので速度を優先し、山道を越える道があるが大軍だとヴォージュ山脈を越えないといけないからだ。だがヴォージュ山脈を通る裏技を知っている俺にとっては、山脈を迂回するより真っ直ぐ向かった方が早い。エレンとリムは執務室で準備中だと言う事で、俺は扉の前に立った。そしてノックすると扉が開いたので入った俺。

「終わったか?」

「ああ、だがそちらは公宮内にいる時の服装のようだが?」

「見れば分かる」

そう言った俺は量子変換機を使い、一瞬にして普段着から戦闘服である真っ黒の服装に変わった事に驚くエレンとリムだった。エレンの方は、鎧と言っても一部装甲という感じで、身の軽さと動きやすさのようで、肩甲、胸甲、籠手と脚甲だけのようだ。リムの方は以前と同じ全身鎧の甲冑を着ていたけど、俺の禁手姿もそんな感じかなと思った。

「摩訶不思議な力だな、まあ私を見るのであれば今の内だぞ?」

「それより相手の数が判明した、こちらは一千の騎兵に対しあちら側は一万の兵に竜が十頭らしいぞ」

そう言ったら冷や汗をかいたエレンとリムであった、まあウチを滅ぼすように来るのだからそれぐらい必要かもしれん。

「竜ですか、それでどんな竜がいるのですか?」

「それはあちらで見てのお楽しみだ、俺はすぐにでも帰るので神国の案内人をこちらで用意する。ヴォージュ山脈を真っ直ぐ抜ける道を知っているから、わざわざ迂回する必要はないぞ」

そして城門に行った俺らは集まった兵達を確認してからライトメリッツを出てから、山脈をすぐに超えられる場所までは俺が案内してやった。が、そこは道という道がなく騎兵一千が通れるようなところではなかった。ちなみに俺は自分の足でここまで来たけど。

「おいティグル、山脈を超える道がないではないか!」

「静かにしておけ、ここから山道を一時的に作りしたまえ。我が僕よ!」

そう叫んだら道すらなかったのが、両断されて一千の騎兵が通れるくらいの道幅となった事に驚く兵達だった。

「さて、通れるようにしたからな。あとは案内人を呼ぶか、異世界または異空間にある神界よ、我の声を聞いて参上されたし、来い!」

再び叫んだら地面に魔法陣が出てきてから、五人の夜叉達に驚く兵達エレンとリムだった。

『再び参上しました、主様』

「よろしい、夜叉達は我が神国である道案内を頼む。馬はあるよな?では俺は先に行っているので、神国に来たら教えてくれ」

『承りました、主様!』

「という訳でエレンとリムよ、あとはこいつらが案内人をする。俺は先に戻って出来るだけ一万の兵を減らすようにしといてやるよ。じゃあな!」

そう言った後に俺は空間からバイクを取り出してから、あっという間に先に進んでいった俺であった。夜叉達はエレンとリムの先導として素早く馬に乗り、獅子の旗を掲げてからプトレマイオス神国に向かった一千の騎兵とエレンとリムだった。ルーリックもいるが、先に行ってしまった俺を追いかけるように夜叉達に先導されて行ったのだった。

一方一万の軍を先頭に立ち、堂々たる態度でザイアンは飛竜を進めている。一度飛竜に跨って空を飛んでみたが、予想以上の速度と強風によるものと異常なる冷たさで断念した。それ以来、ザイアンは飛竜を歩かせているし火竜もだが。一度火炎を吹かせてみたら強力な竜の息吹だったので、これならイケると思ったザイアンだった。飛竜の後ろには地竜を八体進ませている、まるで山のようで巨躯だったがこれなら何も怖くないと思っていた。兵達は巨大さに圧倒されてなるべく距離を置いていて行軍していた。ここに来るまで何もないが、道は整えてあるとぐらいしか思っていなかった。プトレマイオス神国からどの道だろうが、ちゃんと舗装されていて道は石畳ではないのでこれはどういう技術かと考える兵達。

「ちっ、ここは道が舗装されている以外は何もないのか。つまらんが、神国を潰したあとは女共を連れて帰るのも一興だろう」

そんな事を考えていたのか上機嫌だったザイアンだったが、戻ってきた斥候の報告を聞いてから顔が不機嫌になった。

「プトレマイオス神国の関所と言われる場所からまるで繭のように包まれております」

「籠城でもしているのか?」

「籠城というより、高い壁で覆われて神国に入らせないためでありましょう。あそこは聖域と呼ばれた場所でもありますから」

「確かに繭みたいに包み込んでいる状態だな、剣や槍で壁を壊せ!壊せなかったら地竜の攻撃で破壊させる!」

そう言ってから、ドーム状になった壁を壊そうとしてもビクともしないどころか、剣や槍で壊そうとしても逆に武器が壊れるのだった。そして地竜での攻撃でもビクともしないので、さすがの軍勢も驚いた。地竜の攻撃でもヒビもなければ壊れもしないし、何度も地竜に攻撃をしても壊れなかった。斧や鎚でも破壊困難となったので、火竜に炎を吹かせたのだった。その時どこから声が聞こえたと思ったら、防壁にいた兵士達が死んでいたのだった。 
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