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インフィニット・ストラトス~黒衣の創造神~

作者:黒鐡
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第1巻
  クラス対抗戦

俺とセシリアは今日も指導をするため第三アリーナに来ていた。セシリアの指導もあるが、俺のISである黒鐵で射撃訓練をするためでもある。そしたら予想外の人物が来ていた、箒だった。しかもIS打鉄を装着し展開している。

「なんでお前が打鉄を装着してるんだ?」

「なんでって近接格闘戦を指導してもらうためだ」

いつ約束したんだよ、それは。しかもあっさりと訓練機の使用許可が降りるとはな。俺は、空間からノーパソを出して座り込んだ。セシリアはこの前から命じている通りに訓練をしている。主にビットを動かしながらの攻撃だけど、ビットを増やしたからといってさすが代表候補生であって手足のように操っていた。

「一夏、生身で座り込むな。指導を早く頼む」

「お前誰に向かって命令してんだ。お前なんかたとえISを纏っていようが俺には関係ないんだよ」

俺はノーパソを空間にしまいこんだと思えば、ビームサーベルを持って箒に斬りかかった。ハイパーセンサーでも追いつけないほど動いて、後ろから回し蹴りを放った。

「一夏さん、大丈夫ですか?」

「ああ、まったくこいつときたら。セシリア、近接戦闘をしてみろ。相手は箒で」

セシリアと箒は戦ったが、結果はセシリアの勝ちとなった。そのあと打鉄用の剣を生身で持って、箒と戦った。

「では、今日はここまでにするか」

「そうですわね、箒さんはもうピットに戻りましたし」

『そうそう、セシリア専用機が完成したと言っていたぞ』

『いきなりプライベート・チャンネルで来たと思ったらそうですか。今はどこに?』

『この第三アリーナの地下ドッグにある』

俺はセシリアと会話したあと、セシリアと一緒にピットに行った。箒は反対側だけど、あの口の聞き方が気に入らないので。俺は特に着替えが必要ないので、先に部屋に行った。アイネスは、指導する前に空間を歪ませて先に部屋に戻った。行ったらのほほんさんがいたので、何をしていると聞いたら俺を待っていたらしい。

「おりむー、今日もセッシーに指導してたの?」

「ああ、そうだよ。セシリアにはもっと強くなってほしいなと思ってな」

「今度私にも教えてほしいな」

「頼まれると断る理由はないけどな」

と話してたらドアが開いた。開けた人物は鈴だった。

「どうした、こんな時間に?」

「やはり噂は本当だったようね、布仏さんよね。部屋変わってほしいの」

「お前はバカか。帰れ、お前にはお前の部屋が用意されてるだろう」

「幼馴染なんだしいいじゃない」

と言ってきたので再びアイアンクローで頭を締め付けた。鈴は痛い痛いとほざいていたが、調子をのるガキにはいい薬だ。でドアを開けてから離した、そして閉めた。何が幼馴染だ。しかもそんなわがままが通用するかってえの。

「マスター、いくらなんでもやりすぎでは?」

「アン、俺の歳は?鈴とは8つ下なんだぞ、あんなことを言われれば誰でも怒ると思うが」

「確かにそーだね。おりむーが大人なのにわかってないんだよ」

と言って俺とのほほんさんは寝た。アンたちはクレイドルで寝ていた。クラス対抗戦の初戦は鈴だった、まあ瞬殺されないことを願うだけだけど。次の週末の放課後に俺とセシリアは第三アリーナに来ていた、秘密のエレベーターを起動させて乗った。そして地下ドッグに行くと、青くなったケルディムガンダムの姿があった。動かし方は、既に熟知しているので、最終調整をする事になった。あともし発進の時は、第三アリーナから出て発進するようにしてある。で、戻る時は海に潜れと言った、そこに秘密の入り口があるからと。俺もストフリを調整したあと、ゼロに任せて俺とセシリアは地上に出た。そのあといつも通り模擬戦をしたりしていた。そしてピットに戻ると鈴がいた、なぜここにいるんだ?ここは俺とセシリアだけが使っていたのに。

「反省した?一夏」

「この前のことか。ぜんぜん覚えてないからな、謝る気はない」

「最低ね、いいわ。今度の対抗戦でぼこぼこにしてあげるから『言うことはそれだけか小娘』ひい」

「さっさとこのピットから出ていけこの大馬鹿野郎」

俺は殺気を全開にしてその口を閉ざせてやった、そして固まったので頭を掴んで放り投げた。そして試合当日、第二アリーナ第一試合は俺対鈴だった。噂の新入生同士の戦いなのか、全席満員で会場入りできなかった者はリアルタイムモニターで鑑賞するらしい。俺はピットにいて管制室には千冬と山田先生に箒とセシリアだった、俺の格好は戦闘服で、相手である鈴は既にフィールドにいる。時間になったので、俺はカタパルトデッキから歩いていき地面に降り立った。

『それでは両者、既定の位置まで移動してください』

鈴は空中にいるので俺は風術で移動した。観客席からは?のマークがついてたかのような。

「一夏、まさかそれで戦うんじゃないでしょうね。なめてるの?」

「なめてないし、それに俺のISは特殊なのでね。弱者には見せたくないのでね」

『それでは両者、試合を開始してください』

ピーッと鳴り響いたと同時に動く俺と鈴。俺は近接ブレードで斬りかかった。鈴は青龍刀でやっていたが、突如肩アーマーから光の砲撃がきたのでかわした。

「今のをかわすなんてね、じゃあこれならどうかしら」

目に見えない砲撃を紙一重でかわす俺、たまに来る砲撃を風の斬撃で防いだりした。かわしまくる俺にむかついたのか、衝撃砲を撃ちまくった。

「攻撃はそれだけか?」

「な、なんで喰らってないの!全弾命中したはずなのに」

「見えるか?この蒼い風を」

一方ピットから見ていた箒とセシリア。

「なんだあれは?」

リアルタイムモニターで見てた箒がつぶやく。それに答えたのは、同じくモニターを見てたセシリアだった。

「『衝撃砲』ですわね。空間自体に圧力をかけて砲身を生成、余剰で生じる衝撃それ自体を砲弾化して撃ちだします。ブルー・ティアーズと同じ第三世代型兵器ですが、一夏さんは心配なくってよ」

「心配いらないとはどういうことだ?」

「あの蒼い風を見ればわかりますわよ」

蒼い風と言ったセシリアにモニター越しだが、一夏のまわりには蒼い風がでていた。観客も管制室にいる先生もわからずじまいだった。

「さて、そろそろ終わらせようか」

俺が言った瞬間風の斬撃をくらった鈴は、避けようと必死だったが風が追ってくる。ならば衝撃砲で撃ち落とすと考えた鈴は次々と撃ち落としたが、俺は炎と風の斬撃でSEを0に
した。

『勝者!織斑一夏』

ピットに戻る鈴を見たあとに俺も戻ろうかと思ったら高エネルギー体が接近したので回避すると大きな衝撃がアリーナ全体に走った。上を見るとアリーナの遮断シールドを突破してきたISが降りてきた。ステージ中央に熱源有りで所属不明のISだそうだ。アリーナの遮断シールドはISと同じもので作られているから、それを貫通する威力を持った機体が乱入してきた。俺はピットにいるセシリアを呼んだ、プライベート・チャンネルで。

『セシリア、今ピットか』

『はい。箒さんは管制室に行きましたが』

『俺が空間から手を伸ばすから来い。今扉は閉まっているからな』

『わかりましたわ』

と俺が空間を歪ませて手を突っ込み、セシリアの手を掴んでこちらに呼び寄せた。そしてすぐさまISを展開するが、緊急時なのでエネルギーが消耗させたがすぐに回復させた。まだ手を掴んでいたが、煙が晴れると同時に撃ってきたので避けたら姿が現れた。通常のISは、部分的にしか装甲はないが俺みたいなのは全身装甲である。ちなみに所属不明ISは全身装甲で腕には大出力のビーム砲を装備している。

『織斑さんにいつの間にかいたオルコットさん。今すぐアリーナから脱出してください!すぐに先生たちがISで制圧します』

「このISを敵と判断する。またIS学園の介入はいらん、国連軍ブラック・シャーク隊に任せてもらおう」

空間が歪んだと思ったらブラック・シャーク隊のIS部隊が来た、全機ブルー・ティアーズの量産機である。

『織斑さん!?介入はいらないって、もし生徒さんにもしものことがあったら』

「全機、攻撃を開始せよ」

『了解』

通信を切って、攻撃を開始した。セシリアもビットでの攻撃をした。俺は見学。

一方管制室では、謎の機体が来たと思ったらいつの間にかセシリアがいてさらにIS部隊が攻撃をしている。これはどういうことかと思った千冬であったが。

「もしもし!?織斑さん聞いてます!?オルコットさんも!聞いてます!」

本来プライベート・チャンネルは口に言わなくてもいいのだがそれほど焦っているのだろう。

「本人達がやるというのならやらせてみろ、しかも遮断シールドがレベル4なのにどうして入れたのだ?あの部隊は」

「あ、あれはブルー・ティアーズ?でも色が違いますけど?織斑先生これは?」

「量産された事はこちらも知らんが、おそらく独自に量産したのだろう」

箒と千冬も出たいが扉は閉まっているから出られない。だが、一夏はブラック・シャーク隊でやると言った。一方アリーナ内では、ビットによるオールレンジ攻撃で謎のISは、攻撃をしようにもできないでいた。

「さてと仕上げをやるか。全機戻れ!」

俺はセシリアとIS部隊を後方に行かせてから、武器を呼んだ。手にはビームサーベル、さらに風術による素早さで腕を斬りおとし、とどめの頭からの真っ二つで両断した。そのあと、空間を歪ませてIS部隊を元の場所に戻した後にケータイが鳴ったので出た、相手は劉零からだった。

『隊長、10分後にドウターゲートの反応がありました。数までは把握してませんがゲートはすぐに消えるでしょう』

「わかった。俺とセシリアで迎撃する、そちらから何機来る?」

『もう発進させたのですが、ムラサメ一個小隊です』

「了解した、こちらもすぐに準備する。ではな」

俺はケータイをしまってセシリアに電話の内容を知らせると俺とセシリアはピットを出て秘密エレベーターに乗った。そのあと俺とセシリアは機体に乗って、発進準備をさせた。ちなみにセシリアの格好は制服に戻っている。一方アリーナは観客席は隔壁を降ろしたままだったが、ここで警報がなった。管制室にいた織斑先生と山田先生は、何事かと思い調べようとしたら国連軍からのメールが来てた。内容はまもなくあの化け物が再び現れることとこのことに関してはブラック・シャーク隊に任せろと書いてあった。

「いったい何が起ころうとしてるのだ。それに化け物はいないぞ」

「織斑先生、学園の海側から何か出ます」

出たのは門だった、そこから出たのはドウター10体だった。全長10mあるもので、この前出たのと同じだった。するとアリーナの中心から穴が開いたと思ったら何かが出てきた。それはあの時一夏が乗っていた機体だった、それともう一機は蒼い機体だった。同時に学園に近づいてくる機影があった、これはこの前と同じ戦闘機。

「あの機体はいったい、それにまさかこのアリーナの地下にあっただと」

「織斑先生、遮断シールドが解除されました」

「なんだと!」

とそのとき聞き慣れない声がアリーナに響いた。

『ストライクフリーダム一夏機、ならびにケルディムガンダムセシリア機発進準備完了。発進どうぞ』

と同時に2つの機体は動いた、そして上空へと飛んで行った。

その頃アリーナ地下にいた俺たちはそれぞれの機体を起動させて地上に出た。そのときゼロが発進シークエンスを開始し、発進許可が下りたので発進させた。

「織斑一夏、フリーダム出るぞ!」

「セシリア・オルコット、目標を狙い撃ちますわ」

発進したらアリーナにあった発進口は閉じた。上空にてムラサメ隊と合流後、10体でてきたドウターを正確に撃った。ちなみにストフリの装甲はヴァリアブルフェイズシフト装甲でオンにしてある。ストフリはビームライフルで撃って、そのあとビームサーベルでの白兵戦。ムラサメ隊は変形したあとビームライフルでの火力で圧倒させる。後方ではケルディムガンダムがGNスナイパーライフルIIで後方支援。そのあと大量のGNミサイルで撃った。あと一体ということでムラサメ隊が真上から戦闘機モードになってのビームライフルでの乱れうち、さらにストフリのドラグーンシステムで前方後方に撃たれて消滅した。戦闘終了後、ムラサメ隊は元の場所に戻り俺とセシリアは海に潜った。そこに秘密地下への入り口があるのでそこに行き着陸。元の場所に戻ったあと、俺とセシリアは秘密のエレベーターに乗って管制室に行った。

「あの機体どこ行った」

「探しても無駄だぜ、織斑先生」

俺は素早く山田先生に席を譲ってもらってキーボードで調整。

「お、織斑さん。いつの間にって何してるんですか?」

「ちょっと席どいてね、これをこれでこうしてと。よし、扉開けます」

「凄い!キーボード打つの早いですけど何したんですか?」

「システムを元に戻しただけです、さてと疲れたから戻りますね」

「待て!あの機体はどこにやった?答えろ!」

「答える必要はありません、隊の機密なので」

と俺とセシリアは管制室から出た、俺たちが出たあと山田先生がモニターを見ると元に戻っていた。箒は固まっていたが、復活して俺たちを追ってきた。学園の地下五十メートル、そこにはレベル4権限を持つ関係者しか入れない空間。機能停止したISっていうのか、そこには一刀両断されたのが運び込まれて解析をしたがコアも破壊されたのでわからずじまいとなった。だが結果から見ればあれは無人機ということになる、もし人間が入ってたら一夏だってこのように破壊しないはずだと。

「おりむー、お疲れ様」

「おう、でもクラス対抗戦が中止になったしな」

「でもマスターの指示のおかげで最小限のことだったのでしょう?」

「そうだ、アン。俺の正確な指示のおかげでな」

と話してたら山田先生が入ってきた。用事は部屋のことだった。部屋の調整ができたからのほほんさんは別の部屋に移ることなった。寂しそうだったけど、遊びに行くからといって納得して引っ越ししたのほほんさんであった。寝ようと思ったらノックがしたので、扉を開けたら箒がいた。

「どうした、箒。何か用か?」

「ら、来月の、学年別個人トーナメントだが、私が優勝したらつ、付き合ってもらう!」

と言ってしまった箒。付き合うってあれか、彼女ってことなのか。おいおい、あいつ俺の歳忘れてるんじゃないのかなと思って寝た。 
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