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とある3人のデート・ア・ライブ

作者:火雪
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第五章 楽園
  第9話 球技祭

〜上条side〜

朝。

俺は、昨日と同じく凜袮に起こされた。

少しやり方は手荒かった?と思う。

なぜなら、



凜袮の悲鳴で目が覚めたからだ。


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凜袮「だ、大丈夫!?そんなに強くたたいたつもりはなかったんだけど……」

士道「あ、いや、大丈夫だよ」

ちなみに、さっきの出来事をまとめると、

士道が着替える

凜袮が偶然にも士道の部屋のドアを開ける

凜袮が悲鳴を上げる。

上条起きる。

凜袮の悲鳴を聞いて一方通行を除くみんなが士道の部屋に向かう。

光景を見て絶句する。

収集がつかないので凜袮が士道をビンタ。

そんなカンジだ。

今日は朝からハンバーグというメニューだったが、いつもの朝であり、気づけば登校時間であった。


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ーー



余談だが、病み上がりの上条さん(まだ傷が痛む)と士道(風邪)は球技祭に出るつもりはない。

いや、出てもいいのだが、そのせいで足を引っ張るのは良くないしな。

十香はテニスだったか?

楽しそうだな、テニス。

十香は俺たちのことを心配してくれている。なんてありがたいんだ……どこかの暴食シスターと大違いだ……

……そういや、インデックスはどうしてんだろう。

ちゃんと飯食って、人様に迷惑かけてないだろうなぁ……

ヤバイ、心配になってきた。

今更だけど、学園都市が少し恋しくなったなぁ……

夏休みにでも一度様子を見に行くか。

そういえば凜袮はラクロスというスポーツに出るらしい。

というか凜袮はラクロス部に入ってるらしいのだ。

二チームが先端にネットのついたスティックを使ってボールを取り合い,相手のゴールに投げ入れて得点を競う球技……だそうだ。

初めて知ったんだけど……

ま、いっか。



何だかんだで学校に着いた。

そしてホームルームになりみんなが席に着いたところでタマちゃん先生が入ってきた。

ドクターストップがかかっている俺は半強制的に見学。

士道も病み上がりで見学。

殿町が持病の結核(嘘)で見学となった。

さあ、

球技祭のスタートだ。




まあ、出ないけどな


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さて、誰の応援に行くかだが……

士道「上条、凜袮のところに行こうぜ」

上条「お、了解」

殿町「あ〜ん、待ってよ五河く〜ん!」

変態が一名いたが無視して俺たちは凜袮の応援へと向かった。








殿町「おおー!なんでラクロスのユニフォームてあんなに可愛いんだろうなぁ!萌えてくるよなぁ……」

上条「知らねーよ。ってか着くなりその感想はないだろ」

士道「そもそも″もえ″の漢字が違うだろ!」

ダメだこいつ……

そろそろグラウンドの方に顔を向けよう。変態の顔は見たくない。

お、凜袮発見。

相変わらず凜袮は可愛いな。

それにすごいや。適確に指示を出してる。

って、同点じゃねぇか!それも後半に入ってて残り五分。ヤバイなこりゃ。

殿町「げほっげほっ!」

士道「な、なんだ!?」

砂埃がこちらへと流れてきたのだ。咳き込むのも無理はない。

岡峰「あらぁ?今咳したのって殿町くんですかぁ?」

いつの間にタマちゃん……じゃなくて岡峰先生がここに……

殿町「へ?」

岡峰「やっぱりそうです。具合が悪そうなので保健室に行きましょう」

殿町「いや、俺は大丈夫ですから……」

岡峰「ダメです!さっき咳をしてるの聞いてましたからね!」

殿町の弁解も虚しく連れて行かれた。自業自得だな。やっぱり嘘で結核って言ったのが間違いだったんだなよ。

と、突然「おおー!」という歓声が聞こえた。

ナイスパスカット。

あちゃー、凜袮がマークされてる。ラクロス部の凜袮にパス出したいのは分かるが……これじゃあ……

お?凜袮がマークしてる人を振り切った。

凜袮「こっち、お願い!」

士道「打てー!凜袮ー!」

凜袮「これで……せいやー!」

凜袮が打ったボールは、ゴールへと吸い込まれていった。

その時の凜袮の顔は、とても輝いていた。



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昼飯の時間になった。応援してても時間が経つのは早いな。

十香「む、遅いぞ。シドー、当麻。腹が減って先に食べてしまっていたぞ」

士道「そうだな。身体を動かした後の食事はおいしいからな」

十香「うむ!凜袮の弁当はいつに増してうまいぞ!」

凜袮「ふふ……ありがとう」

と、十香の褒め言葉とほぼ同時に折紙は、

折紙「士道、あーん」

士道「え……?」

士道に玉子焼きを差し出した。

折紙「あーん」

士道「ちょっ……」

十香「む!貴様何をしている!?」

折紙「あなたには関係ない」

上条「まあまあ二人とも落ち着けって」

十香・折紙「「うるさい!!」」

上条「(°_°)」

凜袮「あれ、当麻。どうしたの?」

上条「いや、何でもない……」

凜袮「?」

先程の一連の会話を聞いていなかったのか、しょんぼりする上条に凜袮は首を傾げていた。

その頃士道は十香も参戦した『あーん』攻撃を受けて、喉を詰まらせていた。

士道「ーー!!」

凜袮「し、士道!はいお茶!」

士道は凜袮からもらったお茶を一気飲みし、ハァと息を吐いた。

凜袮「ご飯はみんなで仲良く食べましょ。食べ物を粗末にしたら、許さないから……」



……余談に過ぎないが、

その時の凜袮の笑顔は、とても怖かった。


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〜上条side〜

結局、入賞はしたが総合優勝は逃したので、みんな悔しそうだった。

出てない俺と士道が言える立場じゃねぇけど。

珠恵「はいはーい。体をいっぱい動かした後は中間テストがありますからねー。みなさん、しっかり準備してください」

みんなの嫌そうな声を最後にホームルームは終了した。

げっ……全く勉強してねぇや。



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〜士道side〜


なぜだろう……最近凜袮をよく目で追ってるような気がする。

あ、凜袮だ。踊り場で何して……

……よっぽど悔しかったんだな、球技祭の結果が。

上条は掃除当番で今はいないし、話しかけるか。

士道「よ、よう。凜袮……」

凜袮「あ、士道……またデートのお誘い?」

士道「う……正解」

凜袮「……本当に私とでいいの?他の子を誘った方が……あ、鳶一さーん」

廊下を歩いていた折紙に話しかけた。

折紙「……何?」

凜袮「士道がデートの相手を探してるんだって」

折紙「そう。なら私で決まり」

士道「いやいやいや……」

折紙「嫌なの……?」

士道「へ?あ、いや……嫌じゃないけどさ……」

折紙「なら決まり」

ここで士道が打って出た対策、それは



身の危険が危ないので凜袮と三人でデートすることだ。




幸い、折紙はそういうことでデートすると思ってたらしく、あっさり三人でのデートが決まった。

ちなみに三人がどこへ向かったかというと、

テストが近いということで優等生の折紙の家に行くことになった。

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ーー




その頃、上条はと言うと、

上条「不幸だ……」

と、いつもの2倍増しの絶望オーラを漂わせて帰っていた。

掃除をすれば机につまづき、近くにいた女の子を巻き込んで倒れてしまい、起き上がってみると鼻と鼻が触れて、唇を少し近づけばキスするぐらいの距離まで近づいて、それを見たクラスの男子と女子から制裁を受けたのだった。

第三者から見た女の子の顔は満更でもなかったのが分かるはずもなく、制裁を受けた上条は掃除を終えてトボトボ帰ってきていた。

要するに、


彼の不幸は衰えを知らないのだ。













































今日は、6月27日。 
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