旧エクリプス(魔法少女リリカルなのは編)
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序章
介入準備
第05話 ジェイル・スカリエッティ
新暦48年 2月12日 次元の狭間 次元航行部隊 本部(本局)
Side プロト
『光輝さん、ジェイル・スカリエッティの居場所が判明しました。』
プロトが電脳通信で、光輝に連絡する。
『分かった。居場所の座標を送ってくれ。』
『分かりました。座標を送ります。それと、上層部との接触がありましたが、上層部の立憲は難しいです。こちらが、違法捜査ですので、証拠能力がありません。』
『継続して、上層部の諜報を頼む。』
『了解。』
Sideout
新暦48年 2月14日 ミッドチルダ クラナガン(首都)郊外 研究所
Side タチコマ
「光輝さん、あの山奥の地下が、スカリエッティの研究所になります。衛星からの情報を分析した結果、ここから東北東1.5km先に、入口の洞窟があります。」
「よし、ここからミニコマ達を潜入させる。」
「わーい、潜入だ。経験値が上がる。」
「無線は使うな!レーザ通信で、各情報を送れ。特にセンサー類は注意しろ。」
「光輝君は心配性だな。僕達に任せたまえ。」
ミニコマ達は熱光学迷彩を使って、潜入を開始した。
光輝の持つ端末には、洞窟の映像と共に、各種センサーの配置状況が入ってくる。
先頭のミニコマが研究所内部に到達した。一機のミニコマがドアのセキュリティに取り付いて、セキュリティパネルを分解して、セキュリティ情報にハッキングを始めた。
暫くして最初のドアが開いた。ここからは、研究所の情報が続々と入ってくる。一機のミニコマが通気口に取り付いて、通気口を解体して粘着質の糸で、部品を床に静かに降ろしている。
開いた通気口を器用にこじ開け、一機が侵入を果たした。後は何機ものミニコマ達が続いている。またレーザ通信は、直進的である為、要所要所にミニコマが残っている。
その内にセキュリティの制御室を見つけた。一機のミニコマが制御室の通気口から侵入して、コンピュータにアクセスし始める。
『光輝君、セキュリティは全部切りました。研究所の図面をそちらに転送します。突入どうぞ。』
『突入部隊はこれより、突入を開始する。』
光輝の乗ったタチコマを先頭に、突入部隊の乗ったタチコマ達が熱光学迷彩をして、突入する。
『居住区で睡眠中のスカリエッティ発見、睡眠ガスを照射。』
『突入部隊は研究所の制圧開始しろ。』
光輝の命令で突入部隊は、研究所を完全制圧した。
Sideout
その後、スカリエッティは身柄を拘束され、ゼロの使い魔の世界へ搬送された。
新暦48年 2月19日 ゼロの使い魔の世界 オーストラリア 異次元総合研究所
Side マザー
「光輝さん、魔法少女リリカルなのはの世界から、ジェイル・スカリエッティが搬送されて来ました。」
「今からスカリエッティの電脳化手術を行う。」
「了解しました。」
光輝はタチコマの後部ポッドからスカリエッティを降ろすと、手術用の医療ポッドにスカリエッティを寝かせた。
光輝は医療ポッドのコントロールパネルを操作して、ポッドのハッチを締めるとポッド内に霧のようなガスが充満して、殺菌を行う。
医療ポッドは自動化された手術マシンである。いくつもの世界の技術が詰め込まれている。それから二三時が経過して、スカリエッティの電脳化手術は終わった。
電脳化とは、脳に直接、膨大な数のマイクロマシンを注入し、神経細胞とマイクロマシンを結合させ、電気信号をやりとりすることで、マイクロマシン経由で脳と外部世界を直接接続する技術である。
スカリエッティの場合は外部世界とはアクセス出来ないよう施してある。
「これからスカリエッティの記憶を全てバックアップする。」
この為の電脳化であった。
バックアップが行われている間に、光輝はスカリエッティのバイオロイドの開発を指示した。
Sideout
その後、スカリエッティのバイオロイドの補助記憶装置に、スカリエッティの記憶をコピーして、魔法少女リリカルなのはの世界に送り出した。
時空管理局の上層部の不正を、暴く為の影武者に仕立てる手筈になっていた。
後書き
原作開始まで、17年です。
スカリエッティ拘束しました。
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