死亡フラグ立ってた俺は仕方なく死亡フラグ保険入ったけどなんかよくわからんことに巻き込まれ困っている
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第2話 The pain is very beautiful
「この屋敷から出られるなんて思わないで下さいね♪♪」
赤髪の少女が放ったこの一言は俺を絶望させるのに十分すぎる言葉だった。
「なっ。出れないってなんだよ!!!」
「んん〜。だってぇ、保険料を払ってくれない方には.... ねぇ...??」
これはどうしようもない事実だった。
死亡フラグを折ってやったから金をよこせ。
これ自体は正当な言いつけである。
だが俺には1000万という大金はない。
仮に元の場所に戻れたとしても親はこのことを信じるだろうか??
否。ならば俺はこのまま自称ヴァンパイアの少女に吸血されるほかないのだろうか
「俺は、俺は。」
「このまま大会で優勝して、アイツに告白したい。と??
全く一度死んでるようなもんでしょ、アナタ。
アンタは大人しくアタシらに吸血されてりゃいいのよ。」
急に低音ボイスでささやいた彼女はもう一度俺の首筋を噛み締め、
そして俺の意識は遠のいていった。
「あの。あの〜。」
声が聞こえる。それもまだ聞いたことのない声だ。
「ん...」
「あっ、起きましたか?? 僕、雷華っていうんだ。」
「ライカ...さん??」
「ライカでいいよ。君、ここから出たい??」
予想外の言葉に驚く俺。
「出られるのか?!」
「まぁね。少し面倒くさいけど」
「頼む、教えてくれ。出口を!!」
そして俺たちは歩き始めた。一筋の希望に沿って
「アナタも大変ですねぇ。死亡フラグがたった上に、いきなりこんな屋敷に連れ込まれるなんて」
「なんで逃がしてくれるんだ??」
「まぁ、そんなことは気にせずに、さぁ、もうすぐですよ!!」
俺の顔は自然と希望に満ちていた。
そして、俺たちが着いたのは薄暗い部屋。
「この扉に私の手をかざせばそこは人間界に繋がってるはずです。」
〜〜〜〜〜〜〜〜その頃〜〜〜〜〜〜〜〜.
「んん〜。ライカったら性格の悪いこと。あんなところにはなーんにも無いのに。
あたし達の中で一番性格が悪いっていってもいいかもね....」
赤髪の少女が持つ水晶にはライカと燕の姿が見えていた。
「ホント、あの性格には困ったものですわ。」
「ニコッとした面してホント怖い怖い。
そういえばアンタはいかないの??」
「ワタクシはあんなショタに興味はないの。」
「んん〜。」
「アナタ、その変な語尾をなんとかしなさい。気持ち悪いのよ。」
「んん〜。ライカが動いたみたいだねぇ。」
「もう、いいですわ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「じゃあ、ライカ。この扉を開けてくれ!!!」
「はい、この扉が開けば元の世界に戻れる.....
と、思ってましたぁぁ????????」
「は??」
気づけば俺は奴に壁に押さえつけられていた。
「クンクン。アヤ姉の匂いですね。痛かったですかぁ??
痛かったですよねぇ?? けど僕のはもっと痛いですよ!!!
ハムッ!!!」
「痛ッッ!!!!!」
「ンフッ。プルプル震えて、可愛いですねぇ〜〜。変態君♡♡」
「なんで、 し、 信じてたのに....」
「その顔、その顔ですよ。 たまらないね♡
アハッ。美味しい〜〜。 アヤ姉ならエクスタシ〜 っていってる位!!!」
「俺は、....」
「ンフッ。またあの子の事考えてるんですか??
ダメですよぉ〜。 変態君は僕の.......
オモチャです」
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