旧エクリプス(機動戦士ガンダムSEED編 )
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第05話 軌道エレベータ
■C.E.55年11月 6日
ヒビキ夫妻はキラとカガリを妻の妹夫婦であるヤマト夫妻に託して、エクリプス・バイオテクノロジー社に移籍する。
これはヒビキ夫妻が、テロに襲われる危険を察していた事による。
■C.E.56年 2月 8日
ヤマト夫妻はカガリをウズミ・ナラ・アスハの養女として、出す事を承諾する。
ウズミはメンデルの事件を光輝から聞かされており、ナチュラルであるカガリを自分の後継者に望んだからである。
■C.E.56年 4月 1日
NPO法人エクリプスを立ち上げる。
コーディネータとナチュラルの貧困層の保護を行う。
また、砂漠の緑化事業も開始された。
■C.E.56年 4月12日
エクリプス社が海上プラントのギガフロートの中核である、メガフロート部分を完成させた。
■C.E.56年 4月20日
反コーディネータのテロをおそれた、地上にいるコーディネータ達の多くがオーブか宇宙へ、移住開始した。
エクリプス社は、積極的にコーディネータの採用を行う。
■C.E.57年 1月15日
エクリプス社が極秘に、L3宙域に大規模な宇宙コロニー群を開発開始した。(3番目のラグランジュ点である L3 は地球から見て太陽の裏側にあり、太陽からの距離は太陽から地球までよりもやや遠い。)
■C.E.57年 1月18日
エクリプス社が極秘に、火星の衛星フォボスに基地建設を開始した。
同時に火星の大気成分を変える為に、核融合炉を設置して、地下の氷を融解し始めている。
この惑星改造は、火星の有人化が目的であり、銀河英雄伝説の世界の技術を流用している。
■C.E.58年 4月 1日
ウズミ・ナラ・アスハ、オーブ連合首長国の代表首長に就任。
C.E.58年 4月12日 オーブ連合首長国 オロファト(首都) アスハ邸
Side ウズミ・ナラ・アスハ
「ウズミ様、エクリプス社の方々がお見えです。」
執事が用件を伝えに来た。
光輝が事前にアポイントメントを取っていたのである。
「応接室に、お通ししろ。」
「はい、その様にします。」
執事は、そう返事すると、部屋を出て行った。
ウズミも身支度を整えて、応接室に向うのであった。
「お待たせしましたかな。」
「いえ。遅ればせながら、代表首長に就任おめでとうございます。」
ルカと光輝は、席を立ち挨拶する。
「此度は何用かな?」
「はい、ギガフロートの建設も順調に進んでいます。此度は軌道エレベータ建設計画を持って参りました。」
エクリプス社、CEOのルカ・アンジェローニが一冊の計画書をアスハに手渡す。
そこにはアメノミハシラ計画と書かれてあった。
ウズミは計画書を手に取り、計画書を読み始めた。
「良くまとめてある。しかし、これが本当に実現出来るのかね。それに仮に実現可能であっても、一企業の出せる予算では、難しいのではないかね。」
「いいえ、既に我が社は極秘に、重力と慣性の制御技術を獲得しております。資金面では核融合炉の技術を使い、世界の各地に発電所を建設して、既に一部は売電を始めております。表向きは原子力発電所と、偽っておりますが、この収入の内の6割を軌道エレベータ建設費に充てます。残り4割を各種インフラ整備に充てる予定です。」
「重力制御に、核融合炉まで開発しておったのか・・・。」
「はい、これらの技術は秘匿しております。公表すると一部の財閥などが、富を独占しようと動くでしょう。我々は公平に富を分配しようと考えています。
軌道エレベータもその一つです。建前はオーブ連合首長国の主導で、開発を行う事にして下さい。」
「よし、分かった。その様に取り図ろう。」
「それと是非に、オーブ連合首長国には早期に、中立宣言して下さい。ナチュラルとコーディネータが争う事態になった場合、調停役が必要になります。
また、コーディネータ擁護派の国への外交工作をお願いします。中立国や連邦離脱などの工作が必要です。連邦国家といっても、一部の国が利権を独占しています。特に軍産複合体は、各経済圏において、強い発言権を持っています。」
Sideout
■C.E.58年 6月 4日
オーブ連合首長国、軌道エレベータ "アメノミハシラ" 建設開始。
銀河英雄伝説の世界の技術を流用している。
■C.E.58年 8月 1日
オーブ連合首長国、永世中立国を宣言。
後書き
原作の開始まで、後13年になります。
オーブは原作より12年早く、中立宣言を行いました。
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