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魔法使いと優しい少女

作者:末武克之
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第12話 守りたい人

 
前書き
狼牙の思い 

 
ー狼牙ー


俺は暗闇の中一人の女の子が泣いていた。

狼牙「どうして泣いてるんだ?」

俺は女の子に聞いた。
?「大切な友達を傷つけちゃったから。」
そう女の子は言った。
狼牙「友達を傷つけるのは悪いことだけどさ。そいつの事をいつまでも大切な友達でいたいならそいつを思い続ければ良いと思うぞ。」

俺はそう言った。
?「そうなんだ。ありがとう!お兄さん!」
そう女の子は言って消えた。



~現実~


俺は目が覚めると自分のベッドで眠っていた。
狼牙「確か能美が変な格好になってそれから氷の針で体を貫かれたんだっけ?」

俺はシャイニングザンバーを片手に持ちながら昨日の出来事を思い出していた。

エヴィ「やっと目が覚めたか。」

エヴィはそう言って俺の部屋に入って来た。
狼牙「エヴィ。能美は?」


俺はエヴィに聞いた。
エヴィ「奴なら闇と一緒に消えたよ。」

そうエヴィは言った。
俺は起き上がろうとした。

エヴィ「寝ていろ。」

エヴィはそう言って俺を突き飛ばした。
俺はベッドに横になった。
狼牙「でもよ能美を助けに行かないと!」
俺はそう言ってシャイニングザンバーを片手に持ちながらそう言った。
エヴィ「お前は体が回復するまで動くな。」
そう言ってエヴィは六月と一緒に家へ帰った。
ゆうり「兄さん。」
ゆうりは俺に話し掛けてきた。

狼牙「ん?」
俺はシャイニングザンバーをベッドの近くに置いてゆうりを見た。
ゆうり「兄さんは能美さんの事が好きなの?」
そうゆうりは俺に聞いてきた。

狼牙「はっ?」
俺はゆうりの言葉に?マークが浮かんだ。
ゆうり「兄さんいつも能美さんと一緒に居るから恋人同士なのかなって?」
狼牙「そうか。この気持ちはそれだったのか。」
俺はそう言って傷を治るまで眠りに入った。


ーエヴィー


私は六月と伊達とゆうりを呼んで小娘をどうやって助けるか考えていた。
信義「能美をどうやって助けるかね~。」
そう伊達は言った。
六月「神山さんが戦えるならこちらに勝機がありましたけど。今は無理ですね。」

そう六月は言った。
ゆうり「兄さんは当分は動けませんし。」
そうゆうりは言った。
エヴィ「奴が帰って来れば何とかなるかもしれないな。」

そう私は言った。
六月「鉄粋さんですよね。」

そう六月は言った。
信義「なぁ、鉄粋って誰だ?」

伊達はゆうりに聞いてきた。

ゆうり「え~と。」
ゆうりは鉄粋の事を狼牙から聞いていないみたいだ。
エヴィ「鉄粋は神山狼牙の友達だ。」

そう私は言った。

信義「なるほどな。」
伊達は少し納得していた。


六月「それに鉄粋さんは戦いが得意ですしね。」

そう六月は言った。
ゆうり「今日の夜に戻って来れればいいんですけどね。」

ゆうりはそう言った。
エヴィ「ああ。」

私はそう頷いて神山狼牙が回復するのを待っていた。



~その日の夜~


私達は学校のグランドに到着した。すると空から白いドレスを着た能美が下りてきた。

エヴィ「能美!貴様はあいつの笑顔が好きじゃないのか!」

そう私は能美に聞いた。

ゆたか「私は全てを破壊するためにこの場所にいる。だからその人が誰かは知りませんがあなた方を殺しましょう。」


そう能美は言って片手の杖で私達に攻撃を仕掛けてきた。

ゆたか「凍てつく空気よそのまま相手を凍らせよ!アイスレイン!」
空から大量の氷の雨が降ってきた。
私は片手でアイスレインを防いだ。

エヴィ「ダークシールド!」

私はダークシールドを発動した。

ゆたか「アイススライサー!」

氷の円盤上の物体を放った。

私達はそれを避けた。
バージス「喰らいやがれ!」

伊達はランチャーで能美に攻撃を仕掛けた。
ゆたか「ウォーターバリアー!」

水の盾で伊達のランチャーで攻撃を防いだ。

?「ワチャー!」
いきなり真上からあいつが能美に攻撃を仕掛けた。


ゆたか「なっ!」
上から下りてきたのは狼牙の幼馴染みの鉄粋だった。

鉄粋「鉄粋ただいま長野から戻って来たぜ!」
そう鉄粋は言った。
エヴィ「遅いぞ鉄粋!」
そう私は鉄粋に言った。

鉄粋「いや、仕方ないだろ麒麟のコントロールの修行をしてたんだからよ。」

そう鉄粋は言った。
ゆうり「エヴィさんあの人が鉄粋さんですか?」

そうゆうりは私に聞いてきた。

エヴィ「ああ。あいつが噂の鉄粋だ。」

そう私はゆうりに言った。鉄粋「それより何で能美が敵になってんだ?」
そう鉄粋は私達に聞いてきた。

エヴィ「憑依系アンデットモンスターに取り付かれたんだ!」

そう私は鉄粋に言った。
鉄粋「なるほど、ならあいつを助けるんだな?」

そう鉄粋は私に聞いてきた。

エヴィ「いや、奴を殺すんだ。」

そう私は鉄粋に言った。
鉄粋「なっ!嘘だろ!」
そう鉄粋は私に聞いてきた。

エヴィ「奴はもう前の能美ゆたかじゃない!」
そう私は鉄粋に言った。

鉄粋「でもよ。あいつは狼牙の大切な人だぞ!」

そう鉄粋は言った。
エヴィ「それでも今のあいつは私達の敵だ!」
そう私は言った。
鉄粋「っくそ。仕方ない。やるしかないよな。」


鉄粋は中国拳法のポーズをしていつでも攻撃できるようにした。
ゆたか「あなた方がいくら数を増やそうとしても無駄です。」

そう能美は言って魔法を発動させようとした。

ー狼牙ー


俺は夢の中あいつを思い出していた。

ゆたか

俺は能美の名前を口に出そうとしたがなかなか出せなかった。

俺はあいつに助けられてばかりだった。
今度は俺があいつを助ける番なんだ。

俺は目を開けて傷だらけのまま学校に向かった。


ーエヴィー


私は氷の魔法で能美に放った。

エヴィ「アイスシューター!」

氷の塊が能美に向かって放たれた。

しかし能美はシールドで攻撃を防いだ。ゆたか「あなた方に見せてあげましょう。私の究極の力を。」

能美はそう言って上級ランクの四大魔法の魔方陣を出現させた。
エヴィ「まさか!狼牙と同じドラゴン魔法だと!」

そう私は言った。
すると能美のボディにドラゴンの頭の模様と両手にドラゴンクローとドラゴンウイングとドラゴンテールが出現した。
鉄粋「っく!なら俺達の全力で奴を倒すしかないな。いくぜ!モード麒麟!」


鉄粋は頭に角が生えて竜の鱗が生えた。

エヴィ「ああ。喰らえ!サンダーシュート!」
片手から雷の光線を放った。

鉄粋(麒麟)「うおおおお!鉄粋拳奥義・爆裂麒麟撃!」

鉄粋は両拳から強力なエネルギー弾を放った。


ゆたか「無駄です。ドラゴンブレス!」

能美のボディから竜の頭が出現した。

そのままドラゴンの口からブレスを放った。サンダーシュートと麒麟撃を消した。

その威力に私達5人はぶっ飛ばされた。
鉄粋「っく。」
私達は立ち上がろうとしたがかなりのダメージを受けたみたいだ。
ゆたか「終わりです。」
能美はそう言って竜の爪で私を切り裂こうとした。


ガギィン。
金属が重なりあう音がした。

?「待たせたな。お前ら。」

そう言ったのは神山狼牙だった。

エヴィ「お前、大丈夫なのか?」

そう私は狼牙に聞いた。
狼牙「ああ。あいつが泣く顔は見たくないからな。」

そう言って紅蓮カリバーを片手に持ちながらそう言った。

狼牙「ゆたか!お前を助けてやる!」

そう狼牙は言ってドラゴンの力を発動させた。


ー狼牙ー


俺はドラゴンの力でボディにドラゴンの頭に背中にドラゴンの翼と尻にドラゴンの尻尾を出現させた。


狼牙「いくぜ!うおおおお!」

俺は紅蓮カリバーでゆたかに攻撃を仕掛けた。ゆたか「っく!」
ゆたかはドラゴンクローで攻撃を防いだ。
俺はゆたかを傷つけさせないために背中の翼で強力な竜巻を放った。
ゆたか「っく!やりますね。」

ゆたかは翼で攻撃を防いだが防ぎきれなかったみたいだ。

狼牙「ゆたか、俺はお前が好きだ!」

俺はそう言って紅蓮カリバーを地面に突き刺して言った。

ゆたか「何を言って、ぐっ!」

ゆたかは頭を手で押さえながら苦しんでいた。
狼牙「だから、戻ってこい!ゆたか!」
俺はそう言った。
ゆたか「っく!私の中から出ていけ!」
能美の体から紫色の光が出てきた瞬間光は人の形に変わった。

?「っくそ!あと少しだったのに。」

そう言ったのは憑依系のアンデットモンスターだった。

狼牙「ゆたかは返してもらうぜ!」

俺はそう言って紅蓮カリバーを片手に持ちながらそう言った。
?「っく!死ね!」
アンデットモンスターは右腕を銃に変えて攻撃を仕掛けてきた。
俺は紅蓮カリバーで弾を全て切り捨てた。
狼牙「今日は派手に行かせてもらうぜ!」
俺はそう言って造形魔法を発動した。

狼牙「ベガマグナム!」
俺はリボルバー型の銃を片手に持ちながら憑依系アンデットモンスターに向けた。

狼牙「消え失せろ!」
俺はトリガーを引いた瞬間強力なエネルギー弾がアンデットモンスターに直撃した。?「ぐああああ!」
アンデットモンスターが消滅した瞬間アンデットモンスターはカードになった。

俺はベガマグナムを消してゆたかに近づいた。
ゆたか「スースー。」
ゆたかは静かに寝息を立てていた。

狼牙「おーい。みんな帰るぞ?」

そう言おうとした瞬間俺は意識を失った。

ドサ。




続く 
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