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千年の魂 〜Episode of Lincoln〜

作者:風雅 迅
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Special episode NO.1 クレイジーティーチャーリンカーン
  第九話 《ロミジュリ開幕だぜHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA》

 
前書き
リンカーンは、手紙を見てどんな反応を示すのか⁈
【ジュリアとロミオット】開幕‼︎ 

 
夜神「わかりました、、、そこまで言うなら話しましょう、しかし、それを聞いたからと言って私たちの邪魔はしないで下さいよ」

夜神は、仕方なさそうに受け入れた
それを見て、リンカーンは、静かに一度だけ深く頷いた

夜神「先日、このような手紙が送られて来ましてね」

そう言って夜神は、《Bloody Ruins》の手紙をリンカーンに差し出した
リンカーンは、それに目を通した途端、リンカーンは荒廃した街にいた頃の目つきに戻った
夜神は、リンカーンの様子が変わったのに気付き、リンカーンに言った

夜神「まぁ、あなたの気にすることではありませんよ、私たちが、ちゃちゃっとやっちゃったんで」

リンカーンは、その言葉を聞いてとりあえず頷いたが、リンカーンには、分かっていた、《Bloody Ruins》には、まだ生き残りがいることを、父を倒すほどの強者がいるのだ、そう簡単に全滅するはずがない

リンカーンは、夜神には何を言っても駄目だと思い校長室を後にした

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

時は、風のように過ぎ、とうとう、《Bloody Ruins》の作戦実行の日
文化祭当日

夜神は、昨晩から寝ずに門を見張っていた
門しか見張らないのは、この学校に入るためには、門を通るしかないからだ、他の場所は、夜神の力によって侵入不可能の結界が張られている

そこへ、左から奏真、火豪、鵞卯楼が服を汚した状態で三人横に並んで、学校の門の前の風が吹く一本道を歩いてやって来た
なんだか、勇者のようでかっこいい
夜神は、歩いて来る三人を気遣いながらたずねた

夜神「お疲れ様でしたね、それで?結果はどうでしたか?」

火豪が凄いドヤ顔で、親指を上に立てた右手を夜神の前に出した、いわゆるグッドサイン

火豪「1人取り逃がしたキリッ」

とり逃してんじゃねぇか‼︎なんでドヤ顔してんだよ‼︎
というのが、普通の反応だが、夜神は違った、

夜神「まぁ、何処にいるかもわからない、何人いるかもわからない敵だったわけですし、とり逃しが1人というのは、いい方でしょう
それはそうと、何故、敵が1人だと言い切れるのですか?」

火豪は、さっきのボケを突っ込んで貰えなかったため、落ち込んで固まっている
代わりに、鵞卯楼が説明する

鵞卯楼「簡単な事だ、倒した奴のケータイに入ってる奴を片っ端から潰していったのさ」

夜神は、まさかと思った
夜神が心配しているのは、そう、倒した奴のケータイに入ってる奴らを片っ端から潰したら、他の組も潰れるが、いつか、全く関係ない善人まで手が回ってしまうのだ

夜神「それって、、、大丈夫なのか?」

奏真が慌てて訂正をいれた

奏真「もちろん、無関係の人は俺が選別したから大丈夫ですよ‼︎」

夜神は、安心して見張りを続けようとした
奏真と鵞卯楼が火豪を引きずりながら夜神の横を歩いて行く

その時、夜神が尋ねる

夜神「そういえば、とり逃した者とは?」

鵞卯楼が夜神に振り向かずに写真を投げた
夜神は、それを掴んで見て言った

夜神「なるほど、こいつならにげますよね」

鵞卯楼たちは、爆弾の撤去のため校舎へ
夜神は、見張りを続けるのだった

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

中庭横教室

ヴィクトリア「リンカーン!何してんの!早くしないと時間になっちゃうわよ‼︎」

ヴィクトリアはカーテンの奥で着替えながらもリンカーンを急かす
自分の準備が出来ていないのに

リンカーン「とっくの昔に着替え終わったんだけどな、、、」

リンカーンが、着ているのは、一言で言い表すと〈ルネサンス〉と言うのだろうか貴族の服を着ている
リンカーンは、ぼそりとつぶやきながら中庭に目を向けた

ワイワイガヤガヤゴソゴソガチャガチャ

中庭には、色々な出店が開かれている、綿飴、タコ焼き、射撃、金魚掬い、カジノ⁈
どれもとても賑わっている、リンカーンは、それを見て少し緊張を覚えるのであった
中庭の真ん中あたりの芝生、そこが【ジュリアとロミオット】の舞台だ

リンカーン「つーか、ここまで進めて来たけど、これ、、、本当にやんの?」

そう、ズバリ【ロミアとジュリオット】とは、簡単に言うと、、、

女の子がやられている‼︎
助けなきゃ‼︎
悪い奴をジュリオットが倒す
ロミアは助けられる
一件落着‼︎
この流れを、中庭であたかも仕組まれていないように見せて
周りと一体になるのだ、悪い奴役の生徒が少しかわいそうだが、、、

リンカーン「始まるまであと、10分か、、、便所でも行ってくるか」

リンカーンは、衣装の上着を脱いで、空き教室のドアを開け、トイレへ向かった

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

渡り廊下

リンカーン「はぁ、渡り廊下は静かでいいな」

リンカーンは、トイレからでて控え室に帰る途中だ、渡り廊下から、賑わう中庭を眺める、だが渡り廊下は中庭ほどうるさくない、静かで心地よい風が吹いている

リンカーン「はぁ、そりゃそうとあの手紙の内容、、、大丈夫だろうか、、、」

《Bloody Ruins》、リンカーンの親父を殺した組、今度は、リンカーン自身、そして、やっと出来た居場所を壊そうとしている

リンカーンは、夜神たちに任せることにしたのだが、やはり爆弾のことが気になるようだ
爆弾のことを考えながらリンカーンが渡り廊下から立ち去ろうとする
その時

鵞卯楼「邪魔だ‼︎どけ‼︎小僧‼︎‼︎‼︎」

そこにいたのは、何処かで見た、闇の炎に包まれた、邪神のような男だった
全速力でこちらへ迫ってくる、リンカーンは、あまりの迫力にその場にしゃがみ込むことしか出来なかった
幾つもの、修羅場を乗り越えてきたリンカーンだったが、その男(鵞卯楼)は、場数も強さも桁違いだ

ドゴオォォォォォォォォオオン‼︎
パリイィィィィィィィィイン‼︎

渡り廊下のドアが吹き飛び、ガラスが飛び散る
その男は、ものすごい勢いで遠くへ消えていった
その姿は、もちろん恐ろしい物だったが背中には、とても心強いものを感じた

リンカーン「あいつらなら大丈夫だな、夜神の仲間だもんな」

リンカーンは、安心して、ヴィクトリアのもとへ戻るのだった

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

時は遡り今朝の校門

リンカーンは、色々不安で落ち着かないので、校庭を散歩していた

リンカーン「ったく、夜神の野郎、何を根拠に大丈夫なんて言いやがるんだ、いくら夜神が強いからって、見つからない相手をやれるわけねぇじゃねえか、、、」

不安を漏らしながらもリンカーンは、校門のほうに人が立っているのが目に入った

リンカーン「夜神⁈」

リンカーンは、校門に微動だにせず立っている夜神を見て驚いた、校舎内からでたのは、自分が今日初のはずだ
まさか、昨日の夜からずっと、、、
リンカーンは、決意した
自分を信じて拾ってくれた、新しい居場所をくれた、そして、今、本気で生徒全員を守ろうとしている
謎の多い人物、校長 夜神 光追、、、

リンカーン「仕方ねぇ、、、」『また、救ってくれるよなあんたなら、任せたぜ夜神校長‼︎』

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

11:30 【ロミアとジュリオット】開幕

ヴィクトリア「行くよ‼︎リンカーン!」

リンカーンは、全ての不安を払いのけ、椅子から立ち上がった

リンカーン「おう‼︎」

〜〜ロミアとジュリオット〜〜

生徒A「大変や‼︎女の子がいかにも悪そうな奴(生徒B)にからまれてる‼︎」

生徒Bは、嫌ながらも全力の演技をする

生徒B「いいだろ嬢ちゃん、暇なんだろ?」

無理に腕を掴まれるお嬢様(ヴィクトリア)は、腕を振り払おうとする

ヴィクトリア「やめて下さい‼︎」

男性A「なんだなんだ?揉め事か」

1人の文化祭に来ていた男性が立ち止まった、もちろん、男性は、これが演技ということなど知るよしもない

生徒Bは、追い打ちをかけるようにヴィクトリアにナイフ(オモチャ)を突き付ける

生徒B「いいから来い‼︎」

生徒B、乗ってきたのか、かなり演技が上手い、いかにもアルミホイルのナイフが本物に見える

ヴィクトリア「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ」

次は、リンカーンの出番だ、リンカーンは出て行こうとするしかし、

?「ったく、若い頃からそんなことやってたら、、、」

生徒Bとヴィクトリアの前に謎の男が立っている、リンカーンには、即座に伝わった、謎の男が、この偽のトラブルを解決しようとしているのではないことが

?「俺みたいになっちまうぜ‼︎」

男が突然、生徒Bとヴィクトリアに向かって飛び出した
拳が冷気に包まれている
リンカーンは、男を怪しんでいたためすぐに男の行動に対処した

リンカーン「危ない‼︎」

リンカーンの腕は、プログラミングの数字のようなものの光の渦で包まれている

バゴッ‼︎ドゴオォォォォォォォォオオン‼︎

リンカーンは、なんとかヴィクトリアたちへの被害は防いだが自分は、校舎へ向かって飛ばされ校舎の壁にめり込む

ヴィクトリア「リンカーン‼︎」

リンカーンは、瓦礫から飛び出して言った
そのリンカーンの目は、かつて街にいた頃以上の殺気をまとっていた

リンカーン「ヴィクトリア‼︎‼︎‼︎逃げろおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

リンカーンは、叫びながら飛び出す
冷気をまとっている男は、手を前に出して手の平に氷の塊を生成する

?「させるかよ、クソガキ」 
 

 
後書き
To be continued...

リンカーンの前に突如現れた、冷気を使う男
何故、中庭にこんな危険な奴がいるのか、まさか、、、夜神はやられたのか
リンカーンは、一体どうする⁉︎

次回、第十話 《居場所》 
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