| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『自分:第1章』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『絶望』

ユウとは毎日のように喧嘩。
あ、仕事は辞めた。
店長に話したら『売り上げNo.1が居らんなるんは辛いけど、零那ちゃんも、産めるように説得頑張って!!何かあったら連絡しておいで』って快諾してくれた。


ユウは『妊娠したら産めばいい』って言ってた。
零那は『最悪、母子施設でも何処でも行って産む』って言ってた。

でも、いざ、妊娠した事実を告げると違った。
『育てれるわけなかろが!』って逃げた。
絶望した。
男のくせに『Sexは結婚決めた人としかせん』って言ってたり『妊娠したら産めばいい』って偉そうに言ったり...
せやのに、ふざけとる。
最低。

ヒー君と夜遅く迄話す日が増えた。
今迄の事も、赤ちゃんに対する想いも過去の事があるから尚更殺したくないと...
全部爆発した。

話してる最中も『零那さん寒くない?』『つわり大丈夫?』って、気遣ってくれて、逆に申し訳なかった。

ヒー君は、絶対説得して産むべきやって。
涼君は、お互い納得することが先決って。

ヒー君はユウを説得しようと日々動いてくれてるみたいで、ユウはヒー君から逃げる日々。

ユウとは毎日のように喧嘩やから、涼君の優しさに救われた。
でもその気遣いが辛くもあった。
自分が負担になってるみたいで...

つわりが酷くて激しく辛かった。
ユウは『辛いなら帰れ』『辛いなら寝とけ』『辛いなら処理せぇ』そんな事ばっか。

1人で育てる。
何が何でも産む。
零那1人でも平気。
こんな父親要らん。

 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧