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(仮称)転生人外リリカル安心院

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第0話。型月は全作通して魔術極めて根源や魔法(及び其の域)に到達した者が居ない件

 
 
 Side:???


 拝啓、我が親愛なる両親殿。および友人達に画面の外の読者諸君。突然だが僕は死んだ。


 いきなりなんだと言われるかもしれないが一応聞いておいてほしい。適当に流してくれても構わない。


 名前は安心院鴛鴦。高校を卒業したばかりの新大学生だった。ついでに浅く広いアニメや漫画などの知識を持ってはいる。回りの友人(オタク)たちの話にはギリギリ付いて行ける。その程度。
 因みに、髪型と性別を変えればめだ箱の安心院なじみ(封印状態)に見えなくもないとは友人達の談。


 で、簡単に死因を言うと、銀行強盗に殺された。金下ろしに銀行行ったら強盗にあって、見せしめ的な感じで射たれた。んで、プッツンきた。まあ、即死じゃあ無かったから気合とブチギレた勢いで近くにいた強盗の一人からサブマシンガン奪って強盗全員――と云っても、十人くらいが――ブッ殺しちゃったけどね。でもま、僕も致命傷だったわけで、そのまま力尽きてアボン。
 そして死んでいるのに何故こうして考え事ができているのかと言うと、目の前にいる銀髪紅眼の好青年――見た目新世紀エヴァンゲリオンの渚カヲル――が原因らしい。まあ、よくあるミスで殺してしまいました、ってやつかな?あと呼び方カヲル君で良いかな?


「その通りだよ。本来なら君は死ぬ筈じゃ無かった……と言うか、あれ事態が起きなかったはずのことなんだけどネ。あ、呼び方は好きにしていいよ」


 へー。まあ、気にして無いから良いです。


「済まないね、そう言ってくれると有り難いよ。お詫びと言っては何だが、君を転生させてあげよう。勿論チート能力も用意するよ」


 へー。死ぬ前にネットで見た神様転生とか言うのかな?元の世界には帰れないんだっけ? てか、僕を転生させても良いわけ? 成り行きとはいえ、プッツンした勢いで相手が強盗とはいえ、十人も殺してるんだよ?


「ああ、済まない。だが、君の好きな世界に行ける。それに、あれはこちら側の不手際であり、君が行動を起こさなければあの銀行にいた客と銀行員全員――百五十名ほど――が殺されていたからね。前例もあるし。あと、行く世界は籤で決める事になってるんだ。特典も籤で決めても良いよ?」


 そう言って何処からとも無く籤箱を取り出したカヲル君。

 うぃ、特典は適当に決めるよ。


「オッケーだよ。じゃあ籤引いちゃって」


 籤棒が入っている箱から一本選んで引っこ抜く。棒にくっ付いてる紙には『魔法少女リリカルなのは』と書かれていた。
 リリなのか。主人公が悪魔で、三十路超えても魔法少女頑張ってて、友達になる方法がバインドグルグルからの全力全壊の魔砲ブッパな世界だったっけか?


「あぁ〜、無印終盤とA's中盤でそんな事もやってたね」


 うん。特典は、NARUTOに出てくる全ての忍術・撞術・体術(副作用なし)、鍛えれば鍛えるだけ成長する身体、BLEACHの虚閃(セロ)全部、少し多めのチャクラと霊力で。


「其れだけかい? まだまだ付けれるけど?」


 その辺は任せる事にするよ。忍術と虚閃(セロ)使ってみたかったから言っただけだし。


「分かったよ。転生時期はどうする?」


 その辺も任せるよ。時期決めとかメンドクサイし。


「任されたよ。あ、最後にコレに手を当ててくれるかい?」


 そう言って正方形が中央に書かれた白い紙を取り出した。

 うぃ、わかりました。

 そう言って僕は正方形の真ん中あたりに手を置く。


「ありがとう。もうオーケーだよ。あと、多分さっき言っただけの特典じゃあ厳しいだろうから幾らか僕の方で特典を追加しておくよ」


 わかった。あ、性転換だけは無しで。


「わかった」


 カヲル君の言葉を聞くと途端に眠くなったので眠りに着いた。


Side:END










―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










 ―――鴛鴦が眠りに着いた後


「行ったか。じゃあ、追加特典を考えようかな。……っと、その前に。出て来なよ」


 虚空に向かってそう声を掛けるカヲル。すると、カヲルの前方1m程の辺りに人一人通れる分位の大きさの空間の裂け目が現れる。その数九つ。


「全く。君達も物好きだね。彼を気に入ったのは分かるけど、態々相性を図って迄着いて行きたいだなんて。取り敢えず、特典の1つと言う事に成るけど構わないね?」
「ああ。元よりその心算だ。キラや迦楼羅達の特典に比べたら弱い方だとは思うのだがな」
「それは言わないお約束だよ。(そも)、彼等は転生前の能力的にも時間軸的にも、如何してもどう足掻たって原作に巻き込まれるのが目に見えてたし、アレ位じゃないと速行で神界に出戻りだからね。原作キャラの実力的にも」
「………う、うむ。其れもそうだな。皆の実力は異常だったな。個々の実力は勿論のこと、局面運びやコンビネーションもな」
「そう言えば、9人揃って百代ちゃん一人にメタメタにされたり、オカ研部員のコンビネーションに翻弄されたりしてたね」
「そ、其れは言わないでくれ! ボク等の中でも飛び切りの黒歴史なんだから!」


 そう言って羞恥を紛らわせ様と怒る9人。しかし、顔が赤い為余り怖くない。


「はいはい。で、相性は最高。問題なく憑依する事が出来るよ。黒歴史まで共有出来るレベルだよ」
「そ、そんな事まで言わなくても良いんだよ! ハッ倒すぞ!」
「HAHAHA。やれるモノならやってごらん。忘れてるみたいだけど、一応コレでも百代ちゃんとは一対一(サシ)で分ける位なら出来るんだよ?」
「「「「「「「「「うッ!? そ、それは……」」」」」」」」」
「分かれば宜しい。取り敢えず、僕の趣味の入り乱れる特典を5〜7個入れるとしますかね」


 そう言うや否や、何処からとも無くパソコンを取り出し、カタカタとキーボードを打ち込んでいった。  
 

 
後書き
 怒涛の三連投。



 嘘ですハイ。下書きにしてたのを公開しただけです。 
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