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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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コラボ編:ハロウィーン祭り:漆黒の滅殺者と純白の英雄

 
前書き
終焉剣のデータが無いから諦めてリン君は魔法英雄剣赤緋眼オンリー。
ライト「よく探せよ!!」 

 
はてさて、ライト二人が女性二人に説教をされているなか、新たな戦いがここで起ころうとしていた………

「さぁ、お前の剣技を喰わせて貰うぞ?」
しょっぱなから太刀二刀流(内、右手が漆黒の狂戦士、左がヒースクリフの剣であったインセインルーラーの進化版聖なる(シャイニングシャドウ))と腕に固定するように十字盾を装備するダークと、
「そう簡単に喰わせてたまるか!!」
両手に片手剣を持ったリンが中央に立ち、デュエル開始の時間を待っていた。
因みに今回もルールは<全損モード>となっており、ダークは滅殺剣、神聖剣、滅聖剣の三つを、リンは英雄剣、魔法、赤緋眼の三つを、それぞれが使用する縛りデュエル。
尚、この縛りデュエルのルールに反していなければ、喰らおうが無効にしようが魔法使おうが隠れようが動きを止めようが自由である。
しかし、周りの者を盾にしては行けないルールは存在していない。
そして、カウントがゼロになると、二人は一斉に第一技を放った。

ダークSaibo

「フッ」
「ハァアアアアッ!!」
リンが両手で剣を構え、突撃してくると、剣が光ったので、普段通りに、滅殺剣<螺旋>を発動。
漆黒の狂戦士から放たれた剣閃はリンに向かう……と思いきや避けられる。
「へぇ……少しはやりそうだな?」
「そりゃ光栄だ!」
即座に滅殺眼を発動させると、剣の軌道を読み、両手の太刀で対処する。
「右、左、左下、右上、真ん中……」
「うぉおおおおお!!」
リンの剣技を悉く弾くと、俺は太刀を真横に振る。
「うおっ!」
リンはほぼ勘で避け、間をとる。
「……惜しい、今のは避けられなきゃ詰みだったんだが」
「やはり、さっきのが<撃滅>っうスキルか」
先程俺が放ったのは、一撃死技の<撃滅>である。軌道は様々に設定されているが、初手で避けられるのは初めてだ。
「伊達に英雄を名乗っている訳ではない……か」
「当たり前だ。今度は此方から!!」
すると、間を取っていたリンが素早く俺に近付くと、英雄剣を放ってくる。
「ハァアアアアッ!!」
「チィッ!!」
俺は真下に滅聖剣<ランスロッド>を放つと、反動で上へと飛ぶ。しかし、リンはそれを見ると、右手を俺に向けた。
「ディザスターグラビティ!」
途端、俺の身体が真下に急降下し、高所ダメージが入る。
「ぐっ………」
「これが魔法。舐めるなよ、魔法の力を!!」
「なら……闇も舐めるな」
そう言うと、俺は漆黒の狂戦士に螺旋を限定発動すると、右腕を動かし、それを刺した。

リンSaibo
「グァアアアアアアアッ!!」
ダークが自分の太刀を刺した途端、大声で叫び始める。
「なっ!!」
俺は一瞬、寒気のような物を感じ、ディザスターグラビティをより一層強めようとした。しかし、そこに予想外の出来事が俺を驚かせる。
「何!?」
なんと、ダークの髪が銀色から黒色に染まりつつあったのだ。そして、ダークが刺した太刀からは、何か黒いものが纏わり付いている。
「くそっ!!」
ディザスターグラビティを解除し、俺は英雄剣<レジェンダリー・ヒーロー>全二十五連撃を放とうとすると、ダークが立ち上がる。
「うぉおおおおおおおっ!!」
「………」
ダークは太刀を構えることなく立ち止まり、俺はそのまま剣技を叩き込もうとした。しかし、それは空ぶった。
「何っ!?」
突然、ダークがそこから消えてしまった。
「何処だ!?何処に消えた!?」
俺は辺りを見回すが、ギャラリーであるライト達しか居ない。そこに、
『……ここだ!』
ダークの声がし、再び辺りを見回すが、やはりダークは居ない。
「何処に………グアッ!!」
突然、何処からか斬撃が俺を切り裂く。
「……ふふふ。俺はここにいるぞ?」
すると、俺の影からダークが現れた。
「影から現れた……だと!?ルール違反だろそれ!!」
「何を言う。これは滅聖剣の能力の一つ。けしてルールは違反してない」
そう言うと、ダークは太刀を構えて言う。
「さぁ、来い純白の英雄。俺を……殺してみろ」
「……良いね。面白くなってきた!!」
俺はそう言うと、剣を構えた。

ダークSaibo

(ちっ、流石にそう簡単には行かないか………)
「デァアアアアアッ!!」
「シッ………!」
俺はリンの猛攻を両手の太刀で防ぎつつ、モードシャドウの残り時間を確認する。
モードシャドウは特別な能力で、時間制限付きだ。その時間、僅か二十分。
それ以上の時間を使用すると、確実に精神を漆黒の闇が奪う。
つまり、本来の俺の力を取り戻す代わり、時間制限があると言うわけだ。
「ハッ!!」
俺は滅聖剣<シールドブレイク>を発動。
一発目は両手の剣で防がれる。
「ハァアアアアッ!!」
そして、リンが反撃のソードスキルを使う瞬間、
「オオオオオオオオオオオオッ!!」
叫びと共に加速させた二発目を腹に命中させる。
「が………っ!!」
リンは吹き飛ばされ、スノーとキリトに突っ込む。
それをお構い無しに、俺は<ユニコーン・チャージ>で突貫する。
「キリト、盾になれ!!」
「うぉい!!」
リンがキリトを蹴ってユニコーン・チャージの盾にすると、今度は向こうがユニコーン・チャージを放ってくる。
「くうっ!!」
ユニコーン・チャージを捻りでギリギリで回避すると、<バーチカル・オービッド>を発動。七閃の光がリンを斬るが、リンも応戦してバーチカル・オービッドを発動。
お互いにダメージが平等に与えられる。
(後、二分………仕方無いか…………)
出来れば、モードシャドウ時に潰したかったが、後二分では勝てそうにない。
俺は聖なる闇をストレージに戻すと、虚空から新たな剣を生成する。
真夜中の切り裂き(ミッドナイトリッパー)である。
それを手にした瞬間、ダークは覚悟を決める。
(一撃さえ、行ければ………!)
「うぉおおおおおおおっ!!」
俺はリンに向かって駆け出すと、<ヴォーパルスター>を発動。駆け出した時の加速とスキルによる加速が融合し、神速の槍と化す。
リンはそれを見ると、ジャンプしようと膝を曲げていた。
(ここ………っ!!)
俺は心の中で言うと、脚を思いっきり、地面に叩き付けた。
それと同時にリンがジャンプし、俺はその後を追う形で飛翔した。
「スキル中の移動変更!?」
リンは驚き、咄嗟に反応が遅れる。
神速の槍となったダークはリンを貫くと、漆黒の狂戦士を光らせる。
「<剣技(スキル)………捕喰(プレデター)>ァアアアアアッ!!」
漆黒の狂戦士は叫びと同時に振られると、リンを切り裂き、地に落とす。
「グアッ!!」
リンは地に落ちると、すぐに立ち上がる。それと同時にモードシャドウの効力を終了させ、俺を地に着地する。
「捕獲……完了……つーか……とんだじゃじゃ馬過ぎるぜ……」
ダークの眼には、右眼の他に左眼までもが紅く染まっていた。
「まさか………喰われた……のか?」
「その通り、喰わせてもらったぜ、お前の英雄剣と魔法と赤緋眼。……って、これ一辺に喰うとキャパシティギリギリでもう喰えねぇかも………」
俺はそう言うと、漆黒の狂戦士と真夜中の切り裂き魔を融合させた。
「ま、銘はどうでも良いか」
俺はそう言うと、創り出した太刀を構える。
「取り合えず、そこから動くな。<竜の雄叫び(ドラゴンハウル)!!」
途端、竜の叫びを放ち、周囲のプレイヤー達が耳を塞いだ。しかし、リンは咄嗟の機転で壁を生成すると、その中に隠れる。
「くそっ、足止め不可か!!」
「足止めかよ!?」
リンはつっこみを入れると、俺に向かって短剣を放つ。
「おっ……と」
それらを避けると、すぐ近くにリンが攻める。
「や……」
「お返しだ、吹き飛べ!!」
リンはヴォーパルスターを放つと、俺をゼツサイドに吹き飛ばす。
「おわっ!!」
「あいだっ!!」
俺とゼツはぶつかると、そのまま転がって壁に激突する。
「ご、ごめん、大丈夫か!?」
「キュ~………」
どうやら目を回しているらしいゼツに謝ると、一瞬だけ斬り、リンを見る。しかし、そこには既に光の矢が幾つも飛来しており、避けられる筈もない程に埋め尽くされていた。
「HP回復……勝てるわけねー……」
ははっ、と笑いながら言うと、矢は一斉に俺に刺さろうと……したところでフラグ(じゃないけど)を回収するのが俺だ。
「って、俺はまだ死んでねぇ!!」
太刀を一閃すると、そこから爆発が起き、矢を消滅させた。
ゼツのユニークスキル<爆炎剣>の能力である。
最も、先程スキルプレデターで喰わなかったら確実にジ・エンドだったが。
「ふーん、ゼツの中々使えるな」
「オオオオオッ!!」
そこに、止めを刺そうとリンが攻め込んで来たが、膝を付いてない俺を見ると、焦りの顔を見せ、下がろうとした。
「だが、慣性の法則には逆らえない!!」
さて、車は急には止まれない、と言う言葉をご存じだろうか。
かなりのスピードで移動する車は、かなり前からブレーキを踏まないと、減速は出来ない。
つまり、今回のリンはそれで、そのまま止まれずに突っ込んできた。
「<爆炎・焔斬加速(フレアドライブ)>!!」
折角七割方回復した(と言うか回復してた)HPを焔を纏った太刀が次々と減らしていく。
「まだ……だ!!」
「いや、ここでチェックだ」
そのまま太刀を地面に刺すと、両手に焔を収束させ、地面に叩き付ける。
すると、焔は回転し、タイヤの様な形に変化する。
「おおお……<フレア………ストリーム>ッ!」
焔のタイヤは蹴られ、リンに激突すると、竜巻を起こし、上空へと吹き飛ばした。
「止めだ」
俺は跳躍すると、リンを丁度真ん中に来るように調整する。
「ヒッサーツ♪フルスロットル♪」
そして、脚の裏で空気を蹴って、リンを蹴り、空気を蹴って、リンを蹴るを繰り返す。
「デァアアアアアッ!!!」
『スピーーーーーーーーーードォゥ!!!』
何処かからそんな音が聞こえると、俺は着地し、リンは上空で爆発し、アフロ頭で地面に落ちた。

ライトSaibo

俺は頭を押さえて戦いを見ていた。
どう考えても、頭を押さえるしか無かった。
「……アイツ、チート過ぎるだろ」
隣のライトが言うと、俺は肯定するように頷く。
「……システムアカウント使われて創った奴だからな。酷い物だ……」
「ねぇ、あれって僕のも喰えるのかな?」
スノーが俺に聞くと、俺は頷いた。
「何でも喰うぞ、あれ。スキルなら本当に」
「じゃあ、私の奴も喰われたり……?」
すると、サナがライトの隣に来て言う。
「あれ?お前も何かあるの?」
「うん。一応は……」
「安心しろ、サナには指一本剣一本でも触れさせはしない」
何かライトが自信満々に言ってるけど、多分兆単位での人数でないと倒せないと思う。……一度で良いから倒れるところを見てみたい。長い付き合いだが、アイツがHPを切らせた所を見たことがないし、死にかけた所を見たことがない。
すると、俺はある妙案を思い付いた。
「ロード、ロード」
『あい』
突然、ロードが待ってました状態の声で出てきたので、少し苛ついたが、それは置いておく。
「ロード、融合」
『いきなり?でも、何故に?』
すると、俺はニヤリと笑って言う。
「お前、ダークが倒れるところを見たくないか?」
『融☆合♪トリャア♪』
突然、俺の髪が紅く染まり、眼も紅くなる。流石ロード、解ってらっしゃる。
「ライト!?お、お前髪……」
「ああ、気にするな。融合のアレだ」
「あ、ああ……アレか……」
すると、ライトもようやく意図が解ったらしい。
「もしかして、あれやるのか?」
「もちのろん。ライト、リンとゼツは延びてるからスノーとアクト、サナでやろう」
「え?あれをやるのか?本気で?つか、サナ!?ミヤビは!?」
「単純に戦闘力とユニークスキルで決めてる。サナのユニークスキルは解らんが、使いやすければ行けるだろ」
「行き当たりばったりだなおい!!」
「当たって砕けろ(ゴーフォーブレイク)だ」
「砕けたら駄目じゃね!?」
ライトが駄目と言い張るなら切り札。
「強制融合!!」
俺はそう言うと、四人と融合した。 
 

 
後書き
はい、何か更にチート度が増したダークです。
ダーク「ふぅ……上手かったぁ……ごっつぁん!!」
ミヤビ「(おそろしい)
ですよね!!何でこんなの作ったのか不思議です。
ミヤビ「つまり、馬鹿?」
そうとも言いますね!ごめんなさい。
取り合えず、喰われた方々、コラボ以外では多分、恐らく、使われないと思います!!本気で!!(ゼツ君のは使い勝手良いから使うかもだけど)」
ゼツ「おいふざけるな」
ゼツ君乱入!?
ゼツ「喰われた此方の身になれ!!テメェふざけんなよ!?」
ダーク「……カオスかしそうなのでここで〆を」
ミヤビ「次回、混沌の滅殺者とクィンテッド・ヒーロー。お(たのしみに)」 
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