旧エクリプス(機動戦士ガンダムSEED編 )
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第04話 キラ・ヒビキ誕生
■C.E.54年 1月 8日
S型インフルエンザが変異し、従来のワクチンを無効化したS2型インフルエンザが流行の兆しを見せる。
■C.E.54年 1月10日
エクリプス・バイオテクノロジー社が新型インフルエンザの予防ワクチン医療関係者に優先配布を開始。
抗インフルエンザ薬を認可未承認まま本人か家族の同意書で投与開始。
■C.E.54年 1月11日
コウキ・イチジョウ博士、新型インフルエンザの再度危険視を表明。
現状の発表と政府批判。
マスコミも同調して、政府の危機意識を批判。
■C.E.54年 1月20日
エクリプス・バイオテクノロジー社がS2型インフルエンザの予防ワクチン開発と抗インフルエンザ薬の効果を発表。
■C.E.54年 2月15日
各国政府がS2型インフルエンザの終息宣言と抗インフルエンザ薬の認可。
■C.E.54年 2月16日
コウキ・イチジョウ博士、新型インフルエンザの変異危険性を表明。
エクリプス・バイオテクノロジー社がS2型抗インフルエンザ薬の開発を発表と認可申請。
■C.E.54年 8月10日
ヒビキ博士、自分と妻の受精卵の一つに、コーディネイター処置を行う。
■C.E.55年 2月 5日
ラクス・クライン、プラントにて誕生。
■C.E.55年 4月 1日
トリノ議定書の採択。
遺伝子改変禁止に関する協定(通称トリノ議定書)が採択され、地球上における遺伝子改変は再び禁じられる。
■C.E.55年 4月 2日
コウキ・イチジョウ博士、トリノ議定書を批難。遺伝子治療法に対する病例と治療結果を発表。また老化防止の遺伝子治療を受けた者が富裕層を中心にナチュラルで100万人を突破している事を公表。
遺伝子治療の保険適用を要請。
マスコミもイチジョウ博士に同調し遺伝子治療の保険適用を支持。
一部マスコミがコーディネーター養護とプラント理事国を批難。
同時にブルー・コスモスによるテロ活動を批難し、養護している国を名指しで批判。
C.E.55年 5月18日 L4宙域 コロニー・メンデル
Side ユーレン・ヒビキ
病院の分娩室の前で、一人の男性が落ち着かない様子で椅子に腰掛けている。彼の名はユーレン・ヒビキと言う。コーディネイター作成を一大産業とする遺伝子企業G.A.R.M. R&D(Genetic Advanced Reproductive Medical Research Development:高度遺伝生殖医療研究所)の主任研究員をしている。
そこへ二人の男女が駆け込んで来た。妻のヴィア・ヒビキの実妹夫婦であるヤマト夫妻である。
「お兄さん、大丈夫。」
声を掛けたのはヴィアの実妹である、カリダ・ヤマトであった。
ユーレン・ヒビキは人工子宮の開発をしていたが、研究資金に困りエクリプス・バイオテクノロジー社に研究資金を出して貰う代わりに、ヴィア・ヒビキとコウキ・イチジョウ博士に説得され、人口子宮の開発を中止していた。もしも人口子宮が開発されるとコーディネーターの人権を脅かす事になると説得されたのである。
「カリダ、大丈夫だ。人口子宮を作らなくて正解だったよ。実際、今は命の重さを実感しているよ。」
「そうね、人は生まれるもので、決して作り出すものではないわ。」
カリダ・ヤマトは実感して答えた。横では夫のハルマ・ヤマトも頷いている。
「オッギャー。」
その時、子供の泣き声が聞こえてきた。
暫くして、また子供の泣き声がする。
「オッギャー。」
ユーレン・ヒビキは自分の子供が生まれたのを実感している。
そこへ分娩室から、看護師がでてきた。
「無事に男の子と女の子が生まれました。お母さんも大丈夫です。」
「お兄さん、良かったわね。」
暫くして、分娩室に通される。
そこにはヴィア・ヒビキが二人の赤子を抱きかかえて愛おしそうに眺めていた。
「ヴィアよく頑張ったな。」
「お姉さん、おめでとう。」
「貴方も、カリダもありがとう。」
Sideout
キラ・ヒビキとカガリ・ヒビキが誕生した。
そんな幸せも長くは続かなかった。
C.E.55年 7月10日 L4宙域 コロニー・メンデル G.A.R.M. R&D研究所
Side ヴィア・ヒビキ
『ヴィア博士、大丈夫ですか?』
光輝が電話してきたのである。
「コウキ・イチジョウ博士突然どおしたのですか?」
『ブルー・コスモスがそちらの研究所を2、3日中に襲撃すると情報が入ってきました。エクリプス社の船が港に待機しています。全員退避して下さい。』
「わっ分かりました。」
ヴィア・ヒビキは電話を切ると、各員に連絡した。
Sideout
全員がエクリプス社の船で脱出に成功する。
光輝はここで偽装した。何人者バイオロイドと偽装死体を用意して、研究所に配備した。ブルー・コスモスの武装集団が研究所を襲ってきた。そこで警備員を装った、バイオロイド達と銃撃戦を行なった。バイオロイド達は義体化部隊である。打たれた振りをして、倒れる。そこには偽装死体が置かれておりバイオロイド達は偽装死体と入れ替わり、熱光学迷彩で脱出して行った。
襲撃の様子は密かにビデオ撮影しており、また武装集団もマークしており、全員が後日指名手配を受けるはめになる。また通信も傍受しており背後関係も明らかになる。
■C.E.55年 7月10日
この日のニュースは武装集団のG.A.R.M. R&D研究所襲撃が放送された。
後日、襲撃に参加した者が全員顔写真付きで指名手配された。宇宙コロニーで事件を起こしたのが誤りであった。逃げ道が限られるのだ。
全員が逮捕されるのに、一週間と掛からなかった。
マスコミはブルー・コスモスの非道さを糾弾した。それと同時にコーディネーターを同情する世論も巻き起こった。
裏で光輝達がそうなる様にインターネットに多数書き込みをしている。
反コーディネーターのサイトは潰されて行き、反財閥の書き込みがなされていった。
■C.E.55年10月29日
アスラン・ザラ、プラントにて誕生。
後書き
原作の開始まで、後16年になります。
S2型インフルエンザの流行フラグをおりました。
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