『自分:第1章』
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『文化祭Ⅳ』
暫く色々な店廻ってた。
樹が『ユウおった!』って。
涼君が『零那さん、たこ焼きおごってやぁ!』って。
2人が気遣ったのは解った。
ユウが焼いてた。
『3つ頂戴』
後ろで何人も遊んでた。
誰かが『写メの女!』って叫んだ。
なんか腹立った。
『ユウ、俺ら焼くけん行ってこい!』
追い出されたユウ。
『じゃあ4つ頂戴』
2人で涼君と樹の元に戻った。
ユウが『さっきはごめん』って言う。
樹が『えらいぞ!ユウ!』って頭撫でた。
ユウは『やめぇやぁ!』って払いのけてふざけ合ってた。
で、涼君にも『涼、ごめん!態度悪かった。零那の面倒見てくれててありがとな!』って。
涼君は『かまんよ!ユウ!スキ♪』って抱きついた。
ユウも『涼スキ♪』って...
なんかコレ見るんスキなんよなぁ♪
ほんまに仲良しなんやなぁってホッとする。
でも零那には謝ってくれん。
怒ったフリした。
しょんぼりしてボソッと『ごめんなさい』って...
『嘘やって!2人が笑って許すなら零那も許す。でももう妬かんといて。ムカつく!』
『...はい』
『零那さん怖っ!』
『こいつ元ヤンやけん』
『うっさい!でも涼君と樹が零那と喋ってて妬いてたら2人も迷惑やろ?』
『確かに...』
『な?自分の友達相手に妬くのは禁止!』
納得したとこで皆がたこ焼き食べた。
食べてビックリした。
『たこやきパーティーした時と同じ味やん!』
涼君が『ほんまやん!すごっ!ユウ好き~♪』って...壊れた。
この2人がこうなったらペットがジャレ合ってる感覚で見てる。
フェレットあたりかな。
樹が零那に『終わったら一旦出ないかんよ、門のとこで待っとける?』
『解った!帰りは一緒?』
『西高のヒー君とか遊んだ事あるやろ?零那さんの話聞いた事あったんやけど、女居るけん友達ともなかなか遊べんくて...』
『そぉやったんや』
『今日は皆集まってカラオケ行こ!ってメールで決まっとるけん!零那さん来とるって言うたら絶対行くって』
『まじで!超楽しみなんやけど♪』
『俺も楽しみ♪』
ジャレ終わったユウが早速妬く。
『何が楽しみなんぞ!コソコソすんなや!樹おまえ女おろがや!』
樹は軽くあしらってた。
涼君が言う。
『零那さん、樹に聞いた?皆逢いたがっとったよ♪この後が楽しみやね♪』
『うんっ♪ごっつ楽しみ♪ありがとっ♪』
『おまえ次は涼かや!何なんでや!俺仲間外れかや!』
何なんこの子ほんま。
手が掛かるわ。
『ユウ、落ち着け。カラオケの話や。妬かん妬かん!!な?』
『なんや、しょ~もなっ!』
何なんコイツほんま。
こんなんだっけ?
超ガキなんやけど...
なんで?
涼君が零那の心の声を察知したらしい。
『ユウは学校ではコレが普通やけん。気にせんのよ?学校出たら戻るよ』
『何それ!なんで?』
『解らんけど、俺らも話す相手によって多少変わったりするやん?ユウの場合は学校ではズットこんなんよ。ガキよね!』
『あはは!ガキ!』
『学校出たら素に戻るし声も下がるよ』
『使い分けよんやろか?』
『かもしれんよね...俺はどっちもスキ♪』
『あはは♪てか涼君も零那からしたら違うよ。もっと大人でクールやと思ってたから...』
『クールやし俺!』
キリッ!っと真顔になった。
めっちゃおもろい。
マジで楽しい。
ズットこんな毎日やったらええのにって思ってしまう程。
ほんま久々に心底楽し過ぎて怖いくらい。
門で待ってる間、色々考えた。
集まってくれるんなら何かプレゼントした方が良いんかな?
完全おごりのが良い?
てか、どのくらいの時間一緒に居れるんやろ?
前は深夜迄一緒だったりしたけど、3年の2学期。
しかも西高のヒー君は進学校。
さすがに夜は遊べんよな。
次々と生徒の集団が出てくる。
ある意味怖い。
3人一緒に出て来た。
『零那さんコッチ!』
反対側やった。
チャリ集団怖い。
しかも『写メの女!』『ユウの女!』『涼の女!』って...
勘違いしたままの奴も数人。
3人の元に辿り着いたら『気にすんな!』ってハモるけんチカラ抜けた。
3人も爆笑してた。
いつも通りユウの後ろに乗った。
涼君もいつも通り、後ろを守ってくれてるみたいに...
樹は先に行った。
思わず『早っ!!』って声が出た。
『一応部屋取りに先行ってもろた』
『そっか!マサも来るん?』
『おまえが知っとんは皆来る』
『マジで!やったぁ♪』
後ろに居る涼君にピースした♪
満面の笑みで『楽しみなねぇ♪もぉすぐ皆再開やね♪』って。
嬉しかった。
コンビニで酒とつまみを大量に買った。
ユウの携帯に部屋番のメールが届いた。
皆集まってるって。
『うわっ!マジ!どうしよ!緊張してきた...』
『なんでよ~零那さん』
『楽しみなら緊張せんし』
2人に突っ込まれた。
でも、久々過ぎるし。
緊張するよ...
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