遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
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エピソード21 〜進撃の○○○○〜
前書き
時系列的には前話の1日後ですね。
ちな、巨人が大きな塀にかこまれた国に攻め込んで来るわけではございませんw
わかる人ならわかるあの天使っぽくない天使族が登場。某王国参照
紫苑が査問委員会を言い負かした日の翌日。制裁デュエルの日取りも一週間後と決まってどんなデッキを組もうかと姉と考えたいる時に訪問客が現れる。
「ん?誰かね、ちょっと見てくるね」
パタパタと小走りで様子を見にいく姉を尻目に大量のカードと向き合う
さて、どんなデッキを組もうか……。う〜ん、と腕を組んで考えていると
「おーっす!紫苑、邪魔するぞ〜」
「あ、アニキ〜!先に行かないでくださいよ〜」
玄関のほうで声がし、座っていた椅子からずっこける紫苑。訪問客はまさかの十代と翔だった。
お前らかよ⁉︎男の俺が言うのも変だけど、一応ここ女子寮だぞ!なんで来れたんだよ!
※紫苑は学園側の手続きミスで女子として登録されています。
「あ、翠先輩おじゃまします」
続いて、明日香の声も聞こえてきた。手引きしたのはお前か…
なんか面倒事になりそうだ、とため息を吐く
アカデミアに来てからというもの、アンティデュエルに巻き込まれたり、夜中に呼び出されたり、闇のゲームに巻き込まれたり………。色んな出来事に巻き込まれていたのだがどれもこれも遊城 十代というか人物がトリガーになっている。
某名探偵のように毎回厄介事を引き寄せてくるからな、あいつ。今度もなんか面倒事が…
また巻き込まれそうだなと半ば諦めつつ、十代達を出迎える。
◆
「さてと、お茶請けはオッケー。飲み物は……そーいえば、ナチュルたちから紅茶の茶葉が贈られていたな。えーと、あったあった。」
出迎えておいてお茶の一つも出さないのも失礼なのでキッチンの戸棚の中をあさり、目当ての物である茶葉を見つけるが、名称を読んで絶句する。
「ナチュル・チェリー・ティーって……。まさか日干しされたナチュル・チェリーが入ってるわけじゃないよな?」
恐る恐る缶を開けると甘酸っぱい香りが辺りに漂う。中身は普通に紅茶の葉っぱでナチュル・チェリー本体が入ってるわけではなかった。説明書きには、『新鮮なナチュル・チェリーの若葉を摘み、茶葉にしたナチュルの森特産品。』と書いてあった。
新鮮なナチュル・チェリーってなんだよ⁉︎結局、あいつの身体の一部じゃん!罪悪感強過ぎて飲めねぇよ!
罪悪感と葛藤しながらもせっかく貰ったのだから使うかとチェリー・ティーを入れ始める。邪神を従え、数多の精霊を持つ紫苑は精霊界の住人と何かと深い繋がりがあり、よくその地域の特産品が贈られてくる。ナチュルのほかにも、超古深海王シーラカンスからは真珠が贈られてきたり、魔導法師ジュノンからは怪しげな書物が贈られてきたり、シャイニート・マジシャンもといNEETからは危険な香りがする薬品だったりetc……。
紅茶を入れ、お茶菓子と共にお盆にのせて運んで行くとリビングには、すでに十代たちがおりそれぞれ席についていた。
「あら、いい香りね。なんていう紅茶かしら?」
早速明日香が紅茶に食いついてきた。お嬢様っぽいからこういう事に興味があるのか?
「これはチェリー・ティーって言うらしい。貰い物だからよくわからん。」
とりあえず、ナチュルという単語は伏せておく。嘘は言ってない。
「へぇ〜、聞いたことないわね。チェリーって言うくらいだからサクランボの御茶かしらね。それにしてもいい味ね」
明日香は他のとの違いがわかるようだが、十代たちはえ?同じじゃね?と頭上にハテナを浮かべている。少しくらいは味の見分けがつくようにしとけよ……
「で?今日はどーしたんだよ。わざわざ明日香使って女子寮に来て」
ティーカップを傾けながら、早速要件を尋ねる。こっちもやることがあるんだから面倒事は勘弁してほしい。
「実はよ、翔のデッキをみて「ヤダ」拒絶早っ⁉︎もうちょい、悩めよ!」
「だが、断る!」
「なんでだよ〜、翔のデッキ構築少しくらい手伝ってくれてもいいじゃんかよ。頼めると紫苑くらいしかいねーし。」
「明日香にでも頼めよ。あれでも一応一年女子のトップだろ」
「いや、俺はおまえに頼みたいんだ!」
まさかのデッキ診断を頼んできた十代を一蹴するが、しぶとく何度も何度も頼んでくる。だが、その度に断り続ける紫苑。姉に助けを求めようとするがこちらを一瞥すると明日香となガールズトークに戻ってしまう。
「なんでさ、手伝ってくれねーんだよ。ケチ。」
「親しき中にも礼儀ありって言うだろ、少しは俺の都合も考えろ。それに、なんで十代が頼んでんだよ。翔がお願いするのが普通じゃないのか?」
「お、お願いします。僕のデッキを見て「ヤダ」エェ⁉︎なんでですか!」
「理由ねぇ…………聞きたい?」
「え?う〜ん、はい」
にっこりと笑顔を作って理由を聞きたいか翔に尋ねているが、その目は笑ってはおらずじっと翔を値踏みするような視線をしていた。その視線に寒気を感じた翔だったが首を縦に振り、理由の提示を求めた。
「自分で言うのもなんだけど、確かにお前のデッキも改善できると思う。けどね…………裏でコソコソ人の事を悪く言う奴に力を貸してやるほど暇じゃないんだよ。」
ビクリと翔の身体が反応し、動揺したことがわかる
「デッキやカードだけで人を判断して蔑んだり、馬鹿にする輩が嫌いって事は知ってるよね。例えば、パーミッションとか、ロックとか使って勝った人に対して卑怯だと言って自分の敗因を認めなかったりとかさ。そんな奴はいくら強いデッキを持ってもどうせ負けるんだよ。そういう奴らは、敗因を相手のせいにして自分の悪いところを直そうとはしないんだよ。それなのに俺が手伝う必要があるか?答えは否だ」
ピシャリと紫苑が断言する。
「あ、あれはその場の流れで……」
「へぇ〜、その場の流れって?やっぱり心当たりがあるんだな?」
紫苑はあえて知らないというフリをしているが実際には翔が月一試験の時に紫苑のデュエルを糾弾する側に回っていたのを知っている。だが、あまり確証がなかったのでカマをかけたのだ。そして、見事に紫苑の策にかかった翔は何も言い返せずに俯いてしまう。
「さて、裏で集団で一人を貶めるような奴に力を貸して誰が得をするんだ?翔のアニキ?」
嫌味を込めて、十代に尋ねる。本人もどう返せばいいのか難しい表情をしている。しばらく、膠着状態が続く。
「確かにデッキやカードだけで人を蔑むのは良くないけど、紫苑も紫苑で友達なら水に流してもいいんじゃないかな?翔君、だっけ?、反省してるようだしさ…。」
宥めるように翠が言うと十代も続いて翔に目配せをする。
「う……。すいませんでした」
ぺこりと頭を下げる翔。紫苑はハァと大きくため息を吐くと姉を一瞥した後翔を見る。
「はぁ…俺も言いすぎた。その代わりデッキ構築を手伝うって言っても少しアドバイスを言うだけだからな。」
「うぅ、ありがとうございます!」
パァァと表情を明るくさせる翔。姉も上手くいったとニシシと笑っている。
「ただし、デュエルして勝ったらな」
「えぇ⁉︎そんな無理ですよ!」
「初めから無理とか言わない。紫苑の気が変わらないうちに手伝ってもらった方がいいよ」
翠の助言で翔はデュエルをすることに同意をした。
「デュエルの方だけど、翔と十代とのタッグで変則2VS1マッチな。タッグデュエルの練習もしておきたいだろ?」
「おう!俺と翔の力を見せてやろうぜ」
サムズアップして、応える十代。翠は頑張ってね〜と手を振っている。
「え?誰が俺がデュエルするって?デュエルするのは姉ちゃんだぞ。」
「え?マジ……で…?」
フリーズする翠。まさか、こんな仕返しが待ってるとは思っていなかったのだろう。ここで私が断ってしまったらせっかく紫苑に手伝う約束をさせたのにそれが無駄になってしまうかもしれない。諦めた感じでため息を吐くと十代たちを引き連れてブルー寮のデュエルスペース……ではなく、ブルー寮の裏手まで来ていた。
何かとブルー生徒が五月蝿いんですよーby翠
◆
「さぁ、やってあげようじゃないか!オネーサンの力をとくと見るがいい!少年達よ!!」
「お、おい……紫苑、お前の姉ちゃんどうしたんだ?」
「ただの発作です…」
そういう紫苑は目を逸らし、あの人とは他人ですよオーラを醸し出している。
「ルールの確認な。タッグフォースルール採用で場と墓地は共通でライフは8000な。順番は姉ちゃん→十代→姉ちゃん→翔→姉ちゃんな。じゃあ、頑張れ」
「わかった、早くやりたくて、うずうずしてるんだ!」
「「「デュエル!」」」
翠:LIFE8000 十代&翔:LIFE8000
「じゃあ、私の先行ね。ドロー!手札から【シャインエンジェル】を守備表示で召喚して、カードを一枚セットしてエンド。」
翠
LIFE8000
手札4枚
魔法・罠
伏せ一枚
場
【シャインエンジェル】☆4 DEF
リクルーターであるシャインエンジェルにバックが二枚……。先行1ターン目には、理想的な布陣だ。
「俺のターン、ドロー!手札から【融合】発動!俺は手札の【E・HERO バースト・レディ】と【E・HERO フェザー・マン】で融合召喚!来い、俺のマイフェエバリットモンスター!【E・HERO フレイムウィングマン】!」
【E・HERO フレイムウィングマン】☆6 ATK2100
竜の口っぽい物を手に生やしたヒーローがフィールドへと颯爽と現れる。
「バトルだ!フレイムウィングマンで攻撃!フレイムシュート!シャインエンジェルは守備表示だから、戦闘ダメージはないけど、効果ダメージは受けてもらうぜ!」
フレイムウィングマンが炎を放ち、シャインエンジェルを焼き、熱風が翠を襲う
翠LIFE 8000→6600
「うっ……やるねぇ、十代くん!けど、まだまだだよ!シャインエンジェルの効果でデッキから二体目のシャインエンジェルを特殊召喚!」
シャインエンジェルが消滅する際に強烈な閃光を放つとその光の中から別の天使が登場してくる。
【シャインエンジェル】 ☆4 ATK1400
「俺はカードを一枚伏せてエンドだ」
十代
LIFE8000
手札2枚
魔法・罠
伏せ一枚
場
【E・HERO フレイムウィングマン】☆6 ATK2100
「私のターン、ドロー!行くよ!私は永続魔法【進撃の帝王】を発動!そして、シャインエンジェルを生贄に、【聖獣 セルケト】をアドバイス召喚!
神殿の守護者よ!聖域を荒らす者共へ、死を!食らいつくせ!セルケト!」
サソリの様なモンスターが地面から這い出てくる。あまりのキモさに明日香は腰を抜かしている。そして、いつの間にかアテナが出てきて……
『分析パターン:青⁉︎し、使徒です!』
な、なんだって⁉︎……って、違うだろ!なんでエ○ァンゲリオンネタ⁉︎
『いや〜、使徒って全部天使をモチーフにしてるから?それにセルケトって、グロテスクで如何にも敵役っぽいじゃ〜ん』
まさかの理由に呆れつつ、デュエルを見る。
「あ、あれ?セルケトは【王家の神殿】がないと破壊されちゃうんじゃ……」
ここに来て翔がもっともな質問をする。セルケトは【王家の神殿】が無いと自壊してしまうモンスターだが、【王家の神殿】は禁止カード指定されているので使えない。
【王家の神殿】
永続魔法(禁止カード)
このカードのコントローラーは、罠カードをセットしたターンでも発動できる。
また、自分のフィールド上のこのカードと「聖獣セルケト」を墓地へ送る事で、
手札・デッキ・融合デッキからモンスターカードを1枚選
てか、【王家の神殿】とか効果がむちゃくちゃだ。トラップカードをを伏せたターンに発動できるとか、もうやりたい放題じゃん!さらに、セルケトと墓地に送って、デッキからモンスターを特殊召喚⁉︎壊れ効果も大概にしろよな!
「ん?それはね、【進撃の帝王】の効果のおかげだよ。アドバイス召喚したモンスターは効果で破壊されなくなり、さらにカード効果の対象にもならないんだよ。まぁ、デメリットとしてはエクストラデッキからモンスターを出せなくなる事だけど、問題ナッシング!」
「な、なるほど……。って、効果で破壊できないなんてどうやって倒すんすか⁉︎」
「そりゃ、殴り倒す?まぁ、バトル行くよ!セルケトで、フレイムウィングマンに攻撃!」
セルケトは二つの大きな鋏でフレイムウィングマンを捉えるとバリバリと捕食していく。頭から…………。そして、食べ終えると、ムクムクと膨らみ、一回り身体が大きくなる。てか、無駄に捕食シーンがグロい
【聖獣 セルケト】☆6 ATK2500→3000
十代&翔LIFE8000→7600
「ひぇ⁉︎大きくなった⁉︎」
「ふっふっふっ。セルケトは相手を戦闘破壊すると食べたモンスターの力を吸収して、強くなるのだ!私はこれでターンエンド」
翠
LIFE6600
手札3枚
魔法・罠伏せ1枚
永続魔法【進撃の帝王】
場
【聖獣 セルケト】☆6 ATK3000
「ボクのターン……ドロー!うっ……セルケトが倒せカードがない。ボクは【ジャイロイド】を守備表示で召喚するっす。」
【ジャイロイド】☆3 DEF1000
翔はいきなりの攻撃力3000のモンスターに臆し、自身無さげにデッキからカードを引く。そして、デフォルメ化されたヘリコプターが登場する。
「さらにカードを二枚伏せてエンドっす」
翔
LIFE7600
手札3枚
魔法・罠伏せ2枚
場
【ジャイロイド】☆3 DEF1000
「私のターン、ドロー!手札から【光神機-桜火】を妥協召喚。バトル!桜花で攻撃!」
白の機体に赤でラインが施された機械がジャイロイド目掛けて特攻を仕掛けていく。
「ぼ、ボクはトラップカード【スーパーチャージ】を発動!効果で二枚ドローするっす!さらに、ジャイロイドは1ターンに一度戦闘での破壊を無効にできるっす!」
ジャイロイドからカードが二枚排出され、さらに桜火の突進を受け、機体がボロボロと壊れる。
ジャイロイドで攻撃を防ぎつつ、カードをドロー……。まぁ、及第点かな?と翔のデュエルを値踏みする。
けどな、セルケトを早めに対処しないと手がつけられなくなるぞ。
「じゃあ、セルケトで攻撃!」
「ひぃ⁉︎ま、また攻撃力が上がっちゃうっすー⁉︎」
鋏がジャイロイドを捕らえ、捕食しようとする。てか、あいつ機械でも食うのかよ⁉︎
「翔、俺の伏せカードを使え!」
ヒィィと怖がっている翔に十代がアドバイスを飛ばす。まぁ、ルール違反スレスレな気がするがな
「伏せカード?あっ!トラップ発動!【攻撃の無力化】!!これで、セルケトの攻撃は無効っす!」
『ATフィールド、ぜんっかい!!ハァァァァ!!』
不思議な渦がセルケトの目の前に現れ、戦意を喪失させる。隣ではアテナが何かやってるが取り敢えず、スルー。
『ちょっと酷くない⁉︎オネーサン、これでも真剣なんだけど!』
いや、ネタに真剣とかないからねこの駄女神!
『うわー、ひどー』
棒読みで言うなよ……。
「うーん、防がれちゃったかー。じゃあ、エンドで。そして、このターンの終わりに妥協召喚した光神機-桜火は破壊されるよ」
役目を終えた光神機は光を失い、ボロボロと崩れ去る。
翠
LIFE6600
手札3枚
魔法・罠伏せ一枚
【進撃の帝王】
場
【聖獣 セルケト】☆6 ATK3000
さて、十代達のフィールドには伏せが一枚。姉ちゃんの場には攻撃力が3000のセルケトにバックが一枚。さて、どーする?まあ、あいつのことだから今の状況を打開するカードを引きそうだけどな〜
「俺のターン、ドロー!【サイクロン】を発動!これで、【進撃の帝王】を破壊できるぜ!」
「させないよ〜♪カウンタートラップ発動!【魔宮の賄賂】。サイクロンを無効にする。」
何処からか太ったゴブリンがやってきて、サイクロンのカードを懐にしまうと十代に金貨を一枚渡して帰っていく。
「げぇ〜、防がれたか。カードを一枚ドローだ。俺は【死者蘇生】を発動して、翠さんの【光神機-桜火】を特殊召喚だ!そして、手札から装備魔法【団結の力】を装備だ!」
「これでセルケトを倒せるっす!」
【光神機-桜火】☆6 ATK2400→3200
残骸が繋がりあい光神機が復活を果たす。僅かながらにセルケトを上回る。
「手札に死者蘇生と団結って……相変わらずスゲー引きだな」
「そうね。しかも、特殊召喚だから光神機の自壊効果も発動しないわね」
十代の引きの良さに呆れるわ……。
「バトルだ!光神機-桜火でセルケトに攻撃だー!」
ついに十代たちを苦しめたセルケトが破壊される。
翠LIFE6600→6400
『使徒沈黙。勝ちました!』
お前はいい加減、自重しろよ‼︎
『だってさー、今回のデュエル、私の出番ないじゃんか〜』
知らねーよ!
◆
「これで、ターンエンドだ。」
十代
LIFE7600
手札0枚
魔法・罠伏せ一枚
団結の力
場
【光神機-桜火】☆6 ATK3200
【ジャイロイド】☆3 DEF1000
「おう、やるね〜、十代君!けど、まだまだだよ!ドロー!ふふふ、手札から【帝王の烈旋】を発動!このターン、エクストラデッキからモンスターを召喚できなる代わりに一度だけ相手モンスターをアドバイス召喚の生贄にできるようになるよ」
「って事は早速除去されちゃうじゃん⁉︎」
「Exactly。じゃあ、桜火を生贄に【天空騎士 パーシアス】を生贄召喚!さらに、パーシアスを生贄に真の力を解き放て!光臨せよ、【天空勇士 ネオパーシアス】!」
真の力を解き放った姿であるパーシアスが天空から光と共に地に降り立つ
【天空勇士 ネオパーシアス】☆7 ATK2300
今回の姉ちゃんのデッキって、上級光属性ビートダウンか?けど、それならクリスティアとか、虚無の統括者とか入ってそうだな……。
「じゃあ、ジャイロイドに攻撃!さらにパーシアスは貫通攻撃持ちだよ!。喰らえ、聖なる一撃を!!」
パーシアスは手に持つ大剣に光を纏わせ、一閃する。そして、光の衝撃波がジャイロイドと共に十代たちを襲う。
十代&翔LIFE7600→6300
「うぅ、なんでこんな簡単に上級モンスターを出せるんですか〜……」
早くも戦意喪失している翔。
「パーシアスの効果で一枚ドローするね。ターン、エンドだよ」
翠
LIFE 6400
手札二枚
魔法・罠
【進撃の帝王】
場
【天空勇士 ネオパーシアス】☆7 ATK2300
「ボクのターン…………ドロー……。っ⁉︎来た!ボクは手札から融合を発動!場のジャイロイドと手札のスチームロイドで融合!現れよ、【スチームジャイロイド】!」
【スチームジャイロイド】☆6 ATK2200
デフォルメ化された列車に襟巻きの様についたヘリコプターの羽根がついたモンスター。効果を持たず、攻撃力も融合モンスターにしては低めなので些か残念……。
「ボクはスチームジャイロイドでパーシアスを攻撃!ハリケーンスモーク!」
台風のような煙を出しつつ、視界を塞ぐと超特急で轟龍へと突っ込む。立派な闇討ちである。
「迎え打て、パーシアス!!」
「この瞬間、リバースカードオープン【メタル化魔法反射装甲】!このカードをスチームジャイロイドに装備だ!」
装備カードとなった魔法装甲はモンスターの攻撃力を300ポイントアップさせ、攻撃時のみ、攻撃対象モンスターの攻撃力の半分の数値分、攻撃力を上昇させる装備トラップ。割と使われるとうざいが破壊されると効果を失うのでイマイチだ。
【スチームジャイロイド】ATK2200→2500→3650
「よっしゃ!パーシアスの攻撃力を上回ったぜ!」
パーシアスが放った光の斬撃はメタル化したジャイロイドを反射し、自身を斬りつける。さらに追い討ちで強烈な突進を喰らわされると呆気なく倒れてしまった。
翠LIFE 6400→5150
「やったー、アニキ!倒したっす!ボクはカードを一枚伏せてエンドっす!どんなモンスターでもかかってこ〜い!」
パーシアスを倒した事で自信を取り戻す……というか調子にのる翔。
翔
LIFE6300
手札三枚
魔法・罠伏せ一枚
メタル化魔法反射装甲
場
【スチームジャイロイド】☆6 ATK2500
「ほぅ……。オネーサンを挑発するのね?じゃあ、すこーし本気を出しましょう!」
ニヤリと口角を吊り上げる翠。
「あっ、翔の奴終わったな……」
「え?どういうこと?」
独り言に明日香が反応してくる。
「まぁ、見てればわかるさ。悪魔より恐ろしい天使どもが並ぶから…………。
「さぁ!!第二ラウンドの始まりだ!!」
翠が声高らかにドローする
後書き
長くなりすぎた為に二話編成になりました。すいませんo(_ _)o ペコッ♪
紫苑「まさかのセルケトビートダウンと思いきや、光上級ビート。タイトル詐欺だろ。」
え?なんのことかな、聞こえなーい。セルケトが出るとは言ったがセルケトデッキではないZE☆!
まぁ、そんなことは置いといて、次回、翠VS十代&翔師弟コンビの決着が!
ではでは、次回もよろしくお願いします♪
余談ですが、コラボ編を書こうと思っています。メッセくん説明よろ!
メッセ「……ヤダ。」
拒否⁉︎職務怠慢だよ!
メッセ「詳しくは作者の呟きまでどーぞ」
…………。では、たくさんのご参加よろしくお願いします
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