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旧エクリプス(機動戦士ガンダムSEED編 )

作者:cipher
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第02話 ウズミ・ナラ・アスハ

C.E.52年10月 5日 オーブ オロファト(首都)郊外の山奥 小型艦

Side プロト

「光輝さん、お疲れ様です。無事成功しましたね。」

「あぁ、プロト。転移は、正常にいったよ。万能工作機も自己診断でも異常は無かったよ。しばらくは、この地に仮設の基地を作る。プロト達は、錬金で地下に基地を作ってくれ。小型艦を収納できる、ドックも作る。表層は偽装して、仮設基地を隠しておく。それまでは、小型艦の熱光学迷彩は、そのままの状態を維持しておく。その後は、錬金で宝石類を作っていてくれ。俺は先行して、情報収集と戸籍を作っておく。」

「了解しました。光輝さん。」

「チビコマとミニコマ達は、置いていく。周囲の警戒に当たらせる。タチコマは、俺と一緒に来い。情報収集だ。」

Sideout


■C.E.52年10月 6日
光輝達は、戸籍を偽装して作る。

■C.E.52年10月20日
エクリプス社を作る。
ルカ・アンジェローニにが、CEOに就任する。
ゼロの使い魔の世界から物資の輸入を開始。
世界扉(ワールドドア)の魔法で少しづつ、資材とバイオロイド達を調達。


C.E.52年11月 1日 オーブ オロファト(首都) アスハ邸

Side ウズミ・ナラ・アスハ

近年、コーディネーターとナチュラルの確執が増している。
このままでは近い将来、必ず衝突するであろう。
ウズミ・ナラ・アスハは、将来を見据えて、悲観に暮れていた。

「ウズミ様、エクリプス社の方々がお見えです。」

執事が用件を伝えに来た。
光輝が事前にアポイントメントを取っていたのである。

「応接室に、お通ししろ。」

「はい、その様にします。」

執事は、そう返事すると、部屋を出て行った。
ウズミも身支度を整えて、応接室に向うのであった。

「お待たせしましたかな。私がウズミ・ナラ・アスハです。」

30歳位の男性が入って来て、名を告げた。
ルカと光輝は、席を立ち挨拶する。

「エクリプス社、CEOのルカ・アンジェローニと言います。初めまして。」

「エクリプス社の主任研究員のコウキ・イチジョウです。」

「それで、この度は、何用かな?」

ウズミは挨拶も程々にして、早速用件に入る。
オーブ連合首長国の五大氏族アスハ首長家の次期当主であり、現在のアスハ家を実質掌握しているのである。父親は、オーブ連合首長国の代表であり、老齢の為、次期代表として期待の逸材てあった。
代表首長は、オーブ五大氏族セイラン家、トキノ家、マシマ家、キオウ家、アスハ家の族長からのみ選ばれる。

「コーディネーターとナチュラルの確執を憂いております。このままですと、そう遠く未来に戦争に発展するでしょう。その確執を最小限にする手立てを、我が社は持っています。アスハ家には後ろ盾になって貰いたいと思います。」

ルカは淡々と話す。

「その手立てとは、何かな?」

「その説明は、イチジョウ博士からお願いします。」

ルカは説明を光輝に引き継いだ。

「第一に、老化防止薬を開発しました。それに伴い遺伝子治療を確立しました。コーディネーターとナチュラルの確執は、富を独占したい一部の財界が確執の根本にあります。
ブルー・コスモスをご存じでしょう、その背後いるのは、大西洋連邦のアズラエル財閥です。
我々は、遺伝子治療技術を使い、ナチュラルを後天的な、コーディネーターにしたいと考えています。今のコーディネーターは、生まれる前に遺伝子操作されている。いわば、先天性のコーディネーターです。故に生まれながらにして、その能力差に妬みや羨望、嫉妬といった、感情を生み出す温床になっています。遺伝子治療を応用して、後天性のコーディネーターを作ったらどうでしょう。今あるコーディネーターとナチュラルの枠組が崩れます。
そして富を独占したい者と、搾取される側との対立が浮き彫りが明確になります。いえ、明確にさせます。
第二に、核融合炉の技術を確立しました。エクリプス社は、これらの技術を使って公平な富の分配を行います。
アスハ家にお願いしたい事は、海底資源の開発に便宜を図って頂きたい事です。ここにオノゴロ島を中心とした、ギガフロート開発計画があります。
食物プラントとを始め、工業プラントを含む海底資源採取プラントの詳細な設計図が書かれていた。」

「実際できるのかね。」

「技術は、既に確立しております。」

この後、光輝達は、スケジュールを含め打ち合せを行なった。

Sideout

光輝もタチコマと同様の熱光学迷彩を装備している。人に視認されずに役所や企業の研究施設にも潜入できる。光学カメラや赤外線カメラにも映らないため、自由に諜報活動が出きるのだ。
光輝や他の潜入工作員は、4系統のスクェアメイジ(魔法使い)でもある。ドアに掛けている鍵も開錠(アンロック)魔法で、開ける事が出来る。
生産設備に関しても、建物の外壁は錬金魔法で作れるし、拠点を設ければ、虚無の世界扉(ワールドドア)の魔法で、機器を部品単位に運び込める。
ゼロの使い魔の世界には、光輝達がメイジのDNAマップを解析して作った、バイオロイド達が100万単位でいる。それは、4系統のスクェアメイジか虚無系統のメイジのどちらかである。


■C.E.52年11月10日
静止衛星を6基打ち上げる。熱光学迷彩を施した、ロケットで水素バールンで高層圏まで運び、そこで切り離しを行い最小限のロケット推進で、静止衛星起動に乗せる。勿論、静止衛星も熱光学迷彩を施しており、識別されることはない。また、高度のAIを搭載しており、他の衛星との衝突も回避できる。また他の静止衛星軌道上の近くの為、艦船の航海禁止エリアに当たる。電波を探知されないよう、ニュートリノ通信である。

■C.E.52年12月 1日
コウキ・イチジョウ博士、老化のメカニズムを発表。
エクリプス・バイオテクノロジー社が老化防止薬を作成。各国に、新薬を申請。同時に遺伝病の遺伝子治療と老化防止の遺伝子治療を申請。
各国に、このニュースが伝わると、センセーショナルに各マスコミが取り上げた。

■C.E.52年12月 6日
エクリプス社にマザーコンピュータを設置。
量子電導脳の1,200倍もの能力を持つスーパーコンピュータである。
 
 

 
後書き
原作の19年前に転移しました。 
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